青木やよひのレビュー一覧

  • ベートーヴェンの生涯

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    なんて素晴らしいんだ!
    全ての芸術家と全ての音楽家にオススメする。

    ベートーヴェンに対する著者の異常なまでの好奇心によって、多視点から大胆ながらも細やかにそしておおらかに人間像を表現している。

    名著!

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    2020年09月09日
  • ベートーヴェンの生涯

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    「ベートーヴェンの生涯」というタイトルだけですと、ロマン・ロラン著の同タイトル本のほうが有名ですが、青木やよひさんの本書はそれに負けておらず、むしろより正確な情報を盛り込んでいると思います。
    青木やよひさんのベートーヴェン研究著書はたくさんありますが、本書はその集大成と言えるでしょう。
    ロマン・ロラン著のものと併せて読み比べるのも面白いかもしれないですね。

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    2018年07月11日
  • ベートーヴェンの生涯

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    ベートーヴェンというと、耳の聞こえない偏屈で恋愛に不器用な作曲家、ゲーテを嘆かせた野人、最後は孤独で悲惨、といったステレオタイプなイメージが刷り込まれている気がする。

    この本は、資料を元に丹念にベートーヴェンの偉大な生涯を追った素晴らしい力作。

    先に書いたようなベートーヴェン像を見事にひっくり返してくれる。
    如何に彼が当時の中で先進的な思想を持ち、それを体現していたか。
    どれだけ情愛深く、関わりのあった人を心配し、恩人に感謝を捧げる人であったか。

    ベートーヴェンというと、堅い曲、というイメージがあるかもしれないが、彼は当時の他の作曲家が思いもしなかった様々な実験的チャレンジをし、さらには

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    2012年09月12日
  • ベートーヴェンの生涯

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    今から241年前の1770年12月16日頃に現在のドイツのボンで生まれたルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンは、人類史上もっとも偉大なといっても過言じゃない作曲家ですが、深刻すぎてどうもとっつきにくいという人もいるようです。

    美術ばかりか兵器までも守備範囲にした芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチもそうですが、その作品に接するだけでなく、どうしても人となりというか生き方そのものを知りたくなってしまう人物ですが、その通り期待にたがわず悲喜こもごもてんこ盛りの人生劇場の主役そのもので、けっして飽きることのない息をもつかせぬ波瀾万丈の生涯でした。

    すでに私たちは、彼の伝記的なものはロマン・ロランの『ベ

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    2011年07月20日
  • ベートーヴェンの生涯

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    『ベートーヴェンの生涯』(青木やよひ、2009年、平凡社新書)

    「生まれながらにこぶしをふり上げ、悲惨な境遇をものともせず、すべて独力であれほどの偉業をなしとげた超人的な天才」などと一般には理解されているが、本当のベートーヴェンの姿はあまり知られていない。

    そこで、本当の彼の生涯を、「愛の喜びや苦悩や、あるいはためらいや絶望と共に、ありのままにたどってみ」るために本書は書かれた。

    年少時代、ハイドンやモーツァルトの出会いから晩年の失聴の時代まで、ベートーヴェンの生い立ち、恋愛、作風、等を知ることができる。

    筆者の深い研究には深く敬服するとともに、自分がまだ聞いたことのないベートーヴェン

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    2009年12月31日
  • ベートーヴェンの生涯

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     今も生き続け、人々を感動させる作品を幾つも創作する人物とは、多々数奇な人生を辿り、その生き様自身が人類の遺産となるものと思うが、まさに音楽家としてモーツァルトやショパンなど(他にも色々いようが)とともにベートーヴェンが挙げられるのであろう。
     それにしてもこの偉大な人物を、いかに正確に捉えることは、過去において既に評価が誤って伝えられていることもあろうから、真実を知るにはいかに困難なことかと思われる。
     また天才には、多種多様な人物との会偶が必然にあることも再考させられると同時に、ベートーヴェンにとっては若かりし頃から祟りのように付き纏う難聴や激動な時代等こそ、自身を鼓舞させ、闘いながらも乗

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    2022年01月04日
  • ベートーヴェンの生涯

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    ベートーヴェンがめちゃくちゃ好きな作者さんによる一冊で、彼への愛に溢れている。
    文体は読みやすく、さくさく読める。彼の生活と作品、歴史的背景が同じ流れで進む本に今まで出会えなかったので、とてもタメになった。他の音楽家たちとのエピソードも面白い。シューベルトがベートーヴェンを隠れながら推してるところとか。
    第九のメロディーの初出が他の曲にあったというのにびっくり。そんなに大切にしていたメロディーなのか。
    森の中を散策して構成していたというのも、今までの気難しい印象からは以外だった。でも第九でも出てくるシラーの詩を考えたら納得。
    あこがれのゲーテに会いたくて会いたくてやっと会えたエピソードが可愛い

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    2021年07月23日
  • ベートーヴェンの生涯

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    ベートーヴェンの研究を沢山していることが良く分かる、著者の自信と愛を感じることのできる作品。
    内容が濃いのに、とても読みやすかった。

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    2014年11月08日
  • ゲーテとベートーヴェン

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    [ 内容 ]
    一八一二年夏、二人の巨匠はボヘミアで出会う。
    ゲーテ六三歳、ワイマル公国の枢密顧問官として社交に余念がない。
    ベートーヴェン四一歳、“不滅の恋人”との恋に心を高ぶらせていた。
    そして時代は、ナポレオンの没落を前にして激しく動いている。
    本書は、政治的・社会的状況を丹念に踏まえ、巨匠たちの交響する世界を臨場感豊かに描写する。
    手紙、日記、友人たちの証言など資料を駆使した、まったく新しい視点による芸術家像がここに誕生。

    [ 目次 ]
    第1章 対照的な二人の巨匠
    第2章 青春の惑いのとき―ゲーテ
    第3章 宮廷音楽家からの出発―ベートーヴェン
    第4章 成熟のとき―ゲーテ
    第5章 両巨匠

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    2011年05月28日
  • ベートーヴェンの生涯

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    ベートーヴェンの伝記は初読み。
    苦悩に満ちた一生を送った偉人、という印象だったけど、私自身40年生きてきて、まあ、そういうこともあるよね、人生には、と言うほど『苦悩に満ちた』感じは受けなかった。
    親しみやすく読んでもらいたい、という青木やよひという作者のフィルターがかかっているからかもしれないけれど、語弊があるけど、まあ、ベートーヴェンといえど、人間だよね、みたいな。
    生きるためにはお金がいるし(ステレオタイプの芸術家かと思いきや、この辺意外にちゃんとしてたw)、恋愛だってするし。
    そしてインド哲学に傾倒していたことも意外だった。
    インド音楽とコラボってたらどんな作品ができていただろう、なんて

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    2014年06月07日
  • ベートーヴェンの生涯

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    ベートーベンに詳しくない人が読むには少しマニアック過ぎる^^; 普通の伝記はいくらでもあるのでそれと同じようなことを書いてもしょうがないんだろうけど。

    それにしても「ベートーベン」は歴史上最も偉大な人間の一人なんだと思う。誰も傷付けずただ感動だけを残してるんだもの。
    ちなみにベートーベンは難聴であることをなるべく悟られないようにしていたとのこと。

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    2014年04月09日
  • ゲーテとベートーヴェン

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    偉大な芸術家同士が理解しあっていて欲しい、といいう願望がかなり強いので、どうなのだろう、と一定の説得力は認める一方で疑問をさしはさみたくなる。両巨頭ともに多くのものから吸収しているわけだし。

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    2010年03月07日
  • ベートーヴェンの生涯

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    ちょっと思い込み、思い入れが強すぎはしませんか。ベートーベン相手に冷静になれるわけもないが。当時のパトロン・音楽家たちの交友や援助関係が細かく書かれているのは興味深い。

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    2010年01月31日