佐倉色のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
出版されることになった新人漫画家さんの受難を書き綴ったコミックエッセイである。2016年にネット上で作者が漏らしてしまった編集者との信じがたいやり取りの委細がここでは描かれている。
その多くは省略されていて、このコミックエッセイは事細かに相手のミスをあげつらうような類ではない。しかし、そこで垣間見られる相手の言動、最大手のはずのKAD〇KAWAの社風、業界の常識(とされる信じがたい悪習)などは、垣間見えるだけでも目を瞠るものがある。
この内容をもって「この程度に耐えられない作者が弱いだけ」と考えることは、おそらくできまい。作者は事実上、(それが精神的なものであるにしても)殺されかけたのだ -
Posted by ブクログ
全2巻なのをショックに感じるほど、質は良かった
青春真っ盛りの少年少女らの、不格好で荒削り、でも、打算も何もなく、純粋に築ける友情が描かれる一方で、観ているコッチが砂を吐いちゃいそうになる甘々なラブコメも適当なペースで進行されており、読みやすかった
ちょっと重い雰囲気が、ヒロインのまといにはあったが、それは彼女が人間として成長するのに必要だった。実際、まといは政臣を初めとした周りの人と接して、経験値を徐々に積んだ事で、傍目からは少しでも、彼女としては相当に強くなり、弱虫だった自分に決別する覚悟を決めた
家庭環境のせいで、若者らしくないひねくれ方をしていた政臣も、まといの個性に触発され、ほんのち -
Posted by ブクログ
大丈夫か、私の漫画読みとしての運・・・
こんな大当たりの四コマ漫画を手に入れられてしまって、レッドゾーンに突入しちゃってないだろうか
グダグダと、どこがいい、ここにグッと来た、と語りたくないほど面白くて、記憶に強く残ってくれる作品だ
とは言え、魅力を一つ挙げておかないと、他の読み手の「読んでみたい」ってキモチを引き出せないな・・・・・・この『桜色フレンズ』が私の膝を笑わせるほど、重い一発を腹にブチこめる要因、それはキャラクターだろう
主人公の政臣が、多額なんてレベルじゃない借金を作って、しかも、それを子供に押しつける父親を持ってしまった四姉弟妹の長男、しかも、過酷な家庭環境ゆえに人間としてのス -
Posted by ブクログ
「セクシー田中さん」の原作者、芦原妃名子に纏わる脚本家騒動より再読しました
今回の騒動を受けて、作者のSNSからも批判の声があがっているのを見て、本作を思い出しました
4コマ漫画原作者の方が、KADOKAWA編集者にないがしろにされる様をコミックエッセイにしてまとめられています
編集者の実務が機能していないだけでなく、マンガ家側を乏しめるような振る舞いを見受けられました
サイン色紙1000枚のくだりは、編集者が出てくる他のコミックエッセイでも似たようなくだりがありました
どうも編集者はサイン色紙を100枚以上書かせるアイデアを手柄と捉えている節が見受けられます
マンガ家的にも読者側から見て -
ネタバレ 購入済み
う〜ん作者の精神状態が心配…
内容は面白?かったです。漫画業界の漫画家側から見る、ブラック企業の実態を読んでるみたいでした。新人漫画家だからといってものが言えないのをいいことに好き勝手する編集部には読んでてハラワタが煮えくり返りました!あんな社員が会社にいたらブチ切れてるレベルです!
ただ、ちょっと事実かどうか疑われる部分もありました。その件でね○らぼさんも弁明しています。当時作者さんの精神状態が限界になっていた分記憶障害がおきてるのかなと思えるくらい、ねと○ぼさんと作者さんの事実関係が異なっていました。なので作者さんも身心が落ち着かれてからこの漫画を書いたほうが良かったのかなと勝手に思いました。なので星一つマイナスしま -
Posted by ブクログ
単行本購入限定とはいえ、応募者全員にカラーイラスト色紙プレゼントって壮絶な数の応募がありそうだと素人でも想像できそうなんですが…。たいしてファンじゃなくても全プレなら応募しておこうかな~と思うし。
結果1700枚描くことになったのですが、大したフォローなし。(もちろん作者さんは初めから何度も確認したり話し合ったりしているのにこの結果です)
すべての原因はいい加減な編集者にあるんですよね。
「上に確認してみます」「会議で意見出します」→実際は確認もなにもせずに「無理でした~」「あれ、そんなこといいましたか?」としらばっくれる人いるんですよね…。自分のミスを隠すために人のせいにする。悪意と損害