たまたま手に取ってパラパラしたらエピローグで「貴婦人と一角獣」を取り上げていて感性はアーカイブできるか?を語っていて、惹かれました。そこに至るまでは、ブルーバックスの一冊らしくデジタル・アーカイブの今を粛々とテクニカルにレポートしてあります。ただ、その粛々っぷりに著者の、いまやらなくちゃならないこと、への想いが積み重ねられている、と感じました。消えない記憶はすべて、未来への資産、グーグルにも負けないパッションを発揮しています。ポンペイ遺跡で見た「猛犬注意」の表示がよみがえらせる紀元前の暮らし、そんな例を思い出しました。