【感想・ネタバレ】デジタル・アーカイブの最前線 知識・文化・感性を消滅させないためにのレビュー

あらすじ

古来、人類はさまざまな「知」を記録し、蓄積してきました。だからこそ人類は地球生物の王者たりえたといえます。ところが、このかけがえのない知的財産がいま、次々と失われています。劣化する活字・映像、守るべき人々がいなくなり消滅する芸術や伝統技術。このままでは現代は、後世から見て「記録が空白」の時代となってしまいます。この危機に瀕した「知」を守り、未来に遺そうという取り組みが「デジタル・アーカイブ」です。(ブルーバックス・2015年2月刊)

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Posted by ブクログ

人類の知の遺産
残しておく必要がある
人は忘れる
今の世界があることを当たり前に思ってしまう
人類の成してきた積み上げが連綿と続いているのだ

脳に全ての情報を保存できるわけではない
外部に保存しておく必要がある
しかし、災害、劣化など避けては通れない課題がある
デジタルはこれらの課題は乗り越えるが、突如消滅という課題がある
それでも、現在の最適な解決策であると思う
「公的な保証」
やはりこれは必要だ
絶対的に守られていくことを願う
そして、恣意的に歴史が歪められないように

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2025年02月28日

Posted by ブクログ

デジタルアーカイブについて、知りたくて購入。
”最前線”とは書かれているが、2015年発行にして、すでにやや古さを感じてしまうのは、情報社会のスピードの速さなのか。いずれにしても、デジタルアーカイブの用語理解や、その背景にある歴史等を学ぶには、最適な良書だと言える。

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2021年03月25日

Posted by ブクログ

たまたま手に取ってパラパラしたらエピローグで「貴婦人と一角獣」を取り上げていて感性はアーカイブできるか?を語っていて、惹かれました。そこに至るまでは、ブルーバックスの一冊らしくデジタル・アーカイブの今を粛々とテクニカルにレポートしてあります。ただ、その粛々っぷりに著者の、いまやらなくちゃならないこと、への想いが積み重ねられている、と感じました。消えない記憶はすべて、未来への資産、グーグルにも負けないパッションを発揮しています。ポンペイ遺跡で見た「猛犬注意」の表示がよみがえらせる紀元前の暮らし、そんな例を思い出しました。

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2015年05月07日

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