三谷宏幸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
製造業の現場から、BCGに転職し、
その後GE、ノバルティス ファーマ社長を務める三谷さんの本。
恥ずかしながら、僕はこの方のことをよく知らなかったのですが、
すごい経歴とそれに伴う結果を出してきた方ということが、
本を通してよくわかりました。
タイトルがリーダーシップ論を想像させますが、
リーダーシップだけに限らず、
著者の半生や経営に対する考え方の本としても、骨太の本です。
ハードカバーだし、読みにくいのかな!?と思いきや、
そうでもなくわかりやすい口調で、書かれている本当によい本です。
と、思っていたら、あとがきに種明かしが。。
どうやらライターとして、上阪さんがお手伝いされているよ -
Posted by ブクログ
空港で買って、その日のうちに一気に読んだ本。
著者は現ノバルティス日本法人社長。
灘高→東大→川崎製鉄→スタンフォード→BCG→日本GE→ノバルティスというエリートコース。
しかし、本を読むと、理屈っぽい文章でなく、率直な気持ちを短い文章で淡々と綴ってあり、コンサル出身の人が書いた本とはちょっと様子が違う。
東大では間口が広そうという理由で、興味があるわけでもない機械工学を選んだり、就職してからアメリカでは億を稼ぐビジネスエリートがいることを知って、「これこそ自分が目指すべき世界では」と思ったり、とすごく身近に感じられる事を語っているのだ。
本書はリーダーシップの本である。
特にGE時代 -
Posted by ブクログ
経営はスキルであり、営業一筋だった人が出世して経営層になった時までに自然に身につくものではないということを自身の経験を中心に解説している。
著者の3つの転機をは、東大合格して上京したとき、川崎製鉄時代にアメリカに留学した時、GEに入ったときといっている。
東大入学時代は、やればできるという原体験と、やらなかったら大失敗するという教訓を得たが、それをその後の人生に生かしているのがすごいと思う。
また少なくとも今後仕事をするうえではグローバル的な思考(正解が複数、知恵の重視、得点主義、個性を許容)を意識して進めることが重要だと改めて感じた。
また、決断も挑戦もせず手堅く安全に物事をやり過ごす -
Posted by ブクログ
著者は川鉄から、ボスコンを経てGE副社長まで登りつめたエリート中のエリートである。その社交性や行動力は尊敬に値する。
その主張もGEのように早期にリーダー、経営幹部候補を選抜育成せよということで、それなりに理にかなっている。
しかし、この本に書いてあることは、すでに外資経験者の国内企業批判という形で、さんざん言われ続けていることである。今さら目新しいことは何ひとつない。
本書から導き出せるのは、いかに優秀な経営者とて、意義のある本を残すのは決して容易ではないということである。いかに他人より優れていようが、自らの体験を主観的に構築するだけでは、「よくある話」以上になることは、まずないという