映画を観た時、オーガに関しての背景の描写のなさにビックリしたんですが。
小説で少しは補足してくれることを祈りながら購入しました。
読んでみて、全体の率直な感想としては、
ほぼそのまま映画のノベライズという感じだったかと思います。
肝心の書き下ろし部分ですが、
冒頭の雷門サッカー部新設のエピソード
...続きを読むの後に
P17~P62の、45ページ分
映画にはなかった、オーガについての描写が書き下ろされていました。
内容としては、80年後の未来の状況や、ヒビキ提督の地位、
彼らが過去を変えようと思った経緯の説明が少し。
ここは映画では「現在の子供は貧弱だ!」→「円堂守を潰そう!」
というあまりにも強引な結びつけに頭が?だらけになりましたが、
さらっとした説明であるにしても、多少は背景が掴めたのでこれだけでも救いでした。
あとはバダップ・ミストレ・エスカバの3人についての描写が殆ど。
一人ずつの生い立ち・性格等の描写から、
バダップが指名を受けてからチームが出来上がっていき、出撃するまでの描写があります。
それぞれ優秀だったエスカバとミストレが、
バダップをリーダーとして認めていくまでの描写もあります。
映画では、ミストレとエスカバは試合中のシャウトぐらいで、
ほぼセリフもないような状態だったのでw、
この小説を読んだことで彼らへの愛着が断然増しました!
個人的には、これでもまだちょっともの足りないなーと思ったぐらいです・・・。
オーガが未来に戻ってからどうなったのかというのが気になっていたのですが、
残念ながら、その点は特に書き下ろしはありませんでした。
ここ以外の場面では、小さな違いはあっても
殆ど劇場版そのものの内容なので、
映画を観た人は特別読む必要はないかと感じました。
***まとめ***
個人的には、大満足!と感じるほどの量ではないものの、
映画では全く説明のなかった背景についての補足や、
映画オリジナルキャラクターの描写があったため、読んで良かったと思える小説でした。