船山信次のレビュー一覧
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地球誕生から今日までの年月を1年に換算する
▶︎46億年前-5億4000万年前(先カンブリア時代
▶︎ 1月1日-11月19日
▶︎ 3月20日=35億年前に最初の生物
▶︎ 9月27日=12億年前に動物と植物の分化
▶︎5億4000万年前-5億年前(カンブリア紀
▶︎11月19日-22日
▶︎三葉虫や様々な生物が爆発的に出現
▶︎1億4000万年前-6500万年前(白亜紀
▶︎12月19日-12月25日
▶︎12月22日=1億年前に被子植物誕生
▶︎12月25日=6500万年前に恐竜絶滅
▶︎12月31日
▶︎14時 人類誕生
▶︎2 -
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副タイトルにあるように、青酸カリからギンナンまで、特別な毒から身近な毒までを事例を踏まえて解説。
とってもわかりやすい一冊。
特に食べ物の関する箇所は大変勉強になりました。
山菜など灰汁が強いものは、好物だからといって大量に食べるのは危険なのですね。
常用すると、がん発生率100%のものもあり、驚きました。
あと、花も奇麗だからといって花瓶に活けると思わぬ事故に繋がると知りました。
水道に手の届かない子供が花瓶の水を飲んで死亡した例もあるそうで、まさかそんなことが!と驚く知らなかった知識も多かったです。
これは一家に一冊あってしかるべき本だと思いました。 -
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日本薬科大学薬用植物園園長の著者が、不可思議で魅力的な毒草を紹介する一冊。
架空の植物園を園長が案内する形で展開します。
アヘン・モルヒネ・ヘロインへと変貌するケシから始まり、ヒロポンの原料マオウ、アブサンのニガヨモギ、全身麻酔薬のチョウセンアサガオ、死の頭巾トリカブト、そして身近なスズランやヒガンバナなどが終点です。
毒性よりも歴史や生態に重きを置いた説明であり、それ故に植物をそれぞれが個性を持つ生き物として見ることができました。
文章はこちらに語りかける筆致で、落ち着いた気分で植物園を巡っているような気分になりました。
挿絵も素敵で“禁断の植物園”の世界観を彩ります。 -
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本文にふりがながついていて、小学校低学年の子がすごい集中力で読み終えました。磯の生き物がけっこう危険だと知って、もう磯に行きたくないかもと言い出したほど(笑)。親も観察会の人も何回も磯で説明したのに、イラスト本には負けるんだな!それだけコンテンツ力がすごいのでしょう。
ただ、触っただけで危ないのか、食べなければ大丈夫なのかはアイコンやページで分かれてはおらず、毎回文章をきちんと読む必要があります。また、毒ヘビも無毒な在来種との見分けがあるわけではありません。以上のことから、毒を過剰に怖がったり知ったかぶりをしたがる子が、ヘビに石を投げたり植物を踏み潰して退治しようとする事態を避けるため、「彼ら -
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ネタバレ体に悪いのに、人が魅了されて止まないモノ「毒」。人の歴史も毒とともに…。「毒とともに生きる」我々の人生のための毒の教養。
現代人だって、タバコ、薬、食べ物、毒と紙一重の物とつきあっている。毒から目をそらさず、正面から向き合うために読むべき一冊だと思った。
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p33 LD50
毒の強さを表す有名な単位。半致死量(Lethal Dose)の意味でこれを与えられた動物の半数が死ぬと想定された量。これが小さいほど毒素が強い。
p48 毒の種類
Poison=全ての毒に対する意味、Toxin=生物由来の毒素の意味、ポイズンより一段階狭義、Venom=動物由来の毒素のうち、蛇や -
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毒とは何かがわかる良書。前半は毒の基本、後半は毒にまつわる事故・犯罪、最後に麻薬について説明している。麻薬は毒の定義からは外れるが毒として作用することから扱っている。
フグや毒キノコは当然毒があるとわかっているが、普段何気なく食べている銀杏やフキ、ワラビ、どくだみ茶にも毒となる物質が含まれていることに驚いた。これらは少しならよいが食べ過ぎや体質によって中毒を起こすという。またスズランの花を挿しておいたコップの水を飲んで死に至ったケースなど身近なところに毒となるものがあり注意しなければならないと思った。
毒と薬の関係も面白かった。毒と薬というのは化学的な構造によるものではなく人間に有用であ -
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人類が科学によって生み出し,人類存続の危機に関わる「ヤク」と「カク」。核の方は世上散々議論?されていて少々食傷気味なので,薬について知ってみる。化学構造式なしにすっきり読める良い本です。
アヘン,モルヒネ,コカイン,ヘロイン,LSD,MDMA,覚醒剤,大麻など,「麻薬」と括られる薬物は多いが,法規制などかなり錯綜していて煩雑。著者は麻薬の定義として,「強い向精神活性を有するがゆえに重篤な社会問題を引き起こす懸念のある薬物」を提唱(p.24)。本来麻薬は「麻酔性のある薬物」を必要条件とするが,LSD,MDMA,覚醒剤,大麻などは麻酔性がないそう。日本では,麻薬及び向精神薬取締法,大麻取締法,