船山信次のレビュー一覧
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本当に自然に存在する食物は体にいいのかな?、との疑問から本書を読んだわけで。有機野菜・無農薬野菜信奉者と遺伝子組み換え食品に反対な人にも読んでもらいたい本。
とりあえず「自然」とあれば何でも良いわけではない。
人と自然との共存というのは、人が勘違いして信じているだけで、自然なんかそんなことはこれっぽ...続きを読むPosted by ブクログ -
副タイトルにあるように、青酸カリからギンナンまで、特別な毒から身近な毒までを事例を踏まえて解説。
とってもわかりやすい一冊。
特に食べ物の関する箇所は大変勉強になりました。
山菜など灰汁が強いものは、好物だからといって大量に食べるのは危険なのですね。
常用すると、がん発生率100%のものもあり、驚...続きを読むPosted by ブクログ -
ふと手に取った本だが、こんなに雑学に満ちた面白い本は初めてだ。本がメモと線だらけになってしまった。表裏一体である薬と毒。その歴史を原始~現代まで見た通史。アスベストなど最近になって人間に毒であることが分かったものも数多く、最後は少し怖くなってしまった。また、副作用が転じて正規の作用として治療に使われ...続きを読むPosted by ブクログ
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日本・海外問わず様々な毒と薬の成り立ちなどが分かる本。薬は使う量により毒にもなるが、人間がそれを理解してきたのはかなり最近の話。様々な知識の積み重ねで病気に勝てるようになってきた経緯がわかる。
副題の「ソクラテス、錬金術、ドーピング」と書いてあるが、読んでみるとそこに特化したわけではない。参考文献の...続きを読むPosted by ブクログ -
毒の解説書。フグやキノコのような食べ物の中の毒から麻薬と覚醒剤のような依存性ドラッグまで様々な毒を幅広く紹介する。
大麻は立派な毒である。大麻のタールは発がん性物質は煙草の3倍から4倍もある。この点でも大麻のような依存性ドラッグを煙草と同レベルに扱って相対化することは正しくない。しかも、この大麻の...続きを読むPosted by ブクログ -
私たちは農薬のような毒があるものであっても適切に使用すれば人の役に立つ事を知っている。同時に小さいケガや病気であれば絆創膏や痛み止めなどの薬を使用しているが、間違えた使用方法だと人に害をなすことも知っている。そんな毒と薬が歴史の中で人によってどのような変遷を経て来たのかが記載されていて、身近すぎて気...続きを読むPosted by ブクログ
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「毒」という言葉だけで、なんとなく分かった気になっている毒の定義や薬との境界が解りやすかったです。
麻薬や毒を使用した犯罪の話が面白かったです。Posted by ブクログ -
体に悪いのに、人が魅了されて止まないモノ「毒」。人の歴史も毒とともに…。「毒とともに生きる」我々の人生のための毒の教養。
現代人だって、タバコ、薬、食べ物、毒と紙一重の物とつきあっている。毒から目をそらさず、正面から向き合うために読むべき一冊だと思った。
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p33 LD50
...続きを読むPosted by ブクログ -
自然界に元からある毒から人間が作り出した毒まで載ってますが
やはり一番の読みどころは毒を使った犯罪の説明でしょうか。
毒と薬は表裏一体、というか医毒同源。
さじ加減によって薬にも毒にもなる、
病原菌やウイルスと同じく
人間にとって毒でも他の生物には全く影響を現さない
結局毒というのは人間の都合...続きを読むPosted by ブクログ -
おもしろい。特に、江戸後期〜明治までのシーボルトとビュルゲル、北里柴三郎の研究に関する記述が目を引いた。現在の薬剤師の立場についての改善を薬学部出身の著者が丁寧に指摘している。Posted by ブクログ
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毒とは何かがわかる良書。前半は毒の基本、後半は毒にまつわる事故・犯罪、最後に麻薬について説明している。麻薬は毒の定義からは外れるが毒として作用することから扱っている。
フグや毒キノコは当然毒があるとわかっているが、普段何気なく食べている銀杏やフキ、ワラビ、どくだみ茶にも毒となる物質が含まれている...続きを読むPosted by ブクログ -
密な本。古今東西における毒と薬の逸話を取り上げていて、飽きない。
『世界史』と銘打ってはいるが、日本史も多く登場したので、良い意味で予想が外れて楽しかった。Posted by ブクログ