佐藤仁のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
就職活動中、パチンコ業界の選考を受ける途中で、業界研究のために読んだ本。
本当にこの業界に就職していいのか悩みまくっていたときに読みました。パチンコ業界についての本はほとんどないので大変ためになりました!
その結果、その会社への入社を決意し、現在はパチンコホールで実際に働いています。
選考中は、この本で読んだことを元にいろいろと質問したので、「他の学生よりよく業界のことを勉強している」という印象を与えられたと思いますし、就職してからも役に立っています。
実際に業界に入ってみて、ええ!って驚くこと、ショックを受けることももちろん多かったけど…でもこの本で予備知識があった分、大きなギャップは感じなかったし、展望も見出せる。
ただなにもわからずホールを飛び回って働くよりも、パチンコ業界全体のいいところも悪いところもわかった上で、方向性を考えながら働くことが、わたしの働き甲斐につながっていると感じます。
そういう意味では、人生を変えた一冊かも。 -
Posted by ブクログ
長年パチンコホール会社に身を置いていた著者による、チンコ業界の動向とこれから進むべき道を示した本。
パチンコをするわけではないが、タイトルを見て何となく興味がそそられたため購入した。 本書は「続」なので第2弾なのだが、「続」という文字を見逃してしまったため、本書から手に取ることになった。
パチンコ業界の特殊性は、間接的ではあるが聞き及んでいた。 どうやら最初の本はその様な業界の特殊性にフォーカスを当てた本だったらしい。 まえがきに、前著を見た新聞社、雑誌社がメーカー・ホールの取材に行って拒否された、とあったが、業界を知らないメディアが行ってもまともに相手をしてくれるような業界ではない。
確かにパチンコ業界の業界構造を説明するだけで、一つの本になると思う。 ただ、そう考えると「続」という形にして1冊の本にできるようなネタがあるのか?と思っていたが、予想に反ししっかりした内容で結構面白かった。
パチンコ業界の利益構造や、問題点、そして昨今時折出てくるカジノ誘致の話題を取り入れ、ギャンブルとは何ぞやという点まで数字をつかって言及しており、日本の遊技業界への問題提起の書となっている。
興味があったポイントは以下のとおり。
■パチンコホール企業は粗利率を公表しない
パチンコホールは換金率、機種構成を調整することにより利益を上げている。 ホールによってその戦略は様々なのだが、財務諸表を公表すると換金率、機種構成などがばれてしまう。
■パチンコ台の変遷
昔からパチンコをしてきた人にとっては、当たり前のことなのだろうが、パチンコ台は以下の様な変遷をとげている。
1948 村正ゲージ 第1次パチンコブーム
1960 チューリップ導入 第2次パチンコブーム
1965 スロットマシンの導入
1980 ハネモノ、フィーバー機
1992 CR機登場
昨今、深夜の時間帯でパチンコ系のCMをやっているが、此の様なキャラ物のパチンコ台ですら、人気がなくなってきているという。 パチンコ人口のピークは1995年であり、それからは減少の一途をだどっている。
■FX取引にながれるパチンコファン
株、FXなどの金融取引は、当然ギャンブルと一線を画すものとしてみられているが、FXについてはギャンブル性が高く、パチンコの興奮がFXで得られるという。
パチンコを愛してやまない著者が提言するポイントは以下のとおり。
①時間をかけてグローバルルールに変更する。
釘調整を少なくする。
②客の二分化を想定して、高い射幸性(4円パチンコ)
と低い射幸性(1円パチンコ)を別物として考える。
③ホール業をライセンス制にする。
④8号営業(ゲームセンターなど)との連携も視野に入れる。
⑤カジノマシーンを設置し、カジノとの共存を考える
⑥競馬場、競輪場などの公営ギャンブルとの共存を考える。
きちんと数字をベースとして説明を展開しており、日本の法制にも言及しつつ、世界のカジノの状況も取り入れた広い視野で提言している点は、十分な説得力のある本である。