ベニシア・スタンリー・スミスのレビュー一覧
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とても良い本でした。
「ベニシアの京都里山暮らし」(タイトル似すぎ!)に次ぐエッセイ集第二弾。
ベニシアさんは貴族の出身。ということは前エッセイで知りましたが、この本は曽祖伯父にあたるカーゾン卿のお話からスタート。
この方、インド総督などを務めたすすすんごい人で…。
ベニシアさんは幼少時、この方が持ち帰った美術品を陳列した「東方美術館」から、東洋の文化などに興味を持っていたそうです。
第1章では、日本の伝統文化「唐紙」のお話が面白かったな。
ウィリアム・モリスも影響を受けたらしく、襖に貼った写真を見たらほんとに似ていて驚いた。
大原の人々との触れ合いを描く第2章では、ブラウンブレッドを焼く竹下晃朗さんが自由学園出身ということで、羽仁もと子さんのお名前登場!
「生地を発酵させるためには、普通は35度で2時間かけますが、晃朗さんは17度の低温でひと晩かけます。すると、より豊かな風味のパンになるそうです。」って、すごいこだわりだ、これは。
最終章のクリスマスシーズンのお話も楽しかったなぁ。
「宗教を超えた地球のお祭り」と「クリスマス・フルーツケーキの話」がとてもよかった。キリスト教が普及する以前、ヨーロッパにはたくさんの宗教があったようなのです。
「キリストの祖先やユダの祖先を辿ればアブラハムだと聖書に書かれています。マホメットの祖先もアブラハムだとコーランに記されています。つまり、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教のルーツは同じところからきています。偉大な精神的指導者は、心理と愛と平和を私たちに伝えてくれました。しかし、後に教えを引き継いだ人々は、その教えを宗教という形に作りあげていきました。教えが宗教になってしまうことが、キリストの望みであったかどうかは疑問です。クリスマスの起源を調べていくうちに、クリスマスはキリスト教という宗教を超えて、地球に住む人類全体のお祭りではないかと、私は思うようになりました。」 -
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EMIさんよりクリスマスプレゼントでもらう。
ベニシアさんのTV「猫のしっぽカエルの手」が好きで録画を続けていたら、どうぞ♪…と。
しばらく花壇をハーブだらけにしたが、鹿児島は暑く桜島の降灰も酷い(年々ヒドさが増しているように思う)ダメなハーブが多かったし、雑草があまりに勢いがよくハーブが負けたり…。ローズマリー、レモングラス、バジル、イタリアンパセリ、ミント…まぁ、そこそこには残っているかな?
お料理は取り入れられるものは取り入れて…そこはイギリスの方ですから…イギリス、ってねぇ…。
ゼイタクなスローライフはあこがれ。時々出しては眺めてため息。 -
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「ベニシアさん流・本を読む子供に育てるには」
お子さんがいらっしゃるかたには、息子さん・娘さんに本を読む子に育ってほしいと思うかたが多いのではないでしょうか。ハーブ研究家のベニシア・スタンリー・スミスさんも、そう思ったおひとりでした。ベニシアさんがご自身の育児を通して考えた、本を読む子供に育てる秘訣をご紹介します。
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「夏休みの間、テレビは1日2時間以内にしようね」と私は子供たちと約束しました。2003年の夏のことです。たっぷりと時間がある夏休みの間、本に親しんでほしいと思ったからです。それで、京都市内の児童書専門店「きりん館」に2人を連れていきました。店内には子供用の小さなテーブルや椅子が置かれ、子供たちがゆっくりと本を探せるようになっています。3歳の浄(じょう)はさっそく木馬にまたがり、小学校4年生の悠仁(ゆうじん)は真剣な顔で本を探し始めました。
しばらくして、大原に住む寺島美矢子(てらしまみやこ)さんがお店に現れました。児童書が大好きな小学校の先生の彼女は、きりん館の主、吹田(すいた)さんと情報を交換しているそうです。
「子供が本を好きになるには、家庭で本と親しむ環境が必要だと思いますよ」と吹田さんは私に話してくれました。
「まず、子供が小さい頃から、親が絵本を読んであげて、本を一緒に楽しむ時間を持つことです。難しいのは、次の段階なんですが、子供が文字だけで書かれた本を読めるようになるまでです。子供が学校で字を覚えたら、自動的に自分で本が読めるようになるだろうと、多くの大人は思いがちです。でも、文字が読めてもすぐに読解力が付くわけではありませんから」
「うちの学校でも、子供たちがひととおりの文字を覚えた後、文字だけの物語を自分で読んでくれるようになるのに1年かかりますよ」と美矢子さん。
「テレビやコンピューターゲームなど視覚的なイメージを与えられることに慣れている子供にとって、文字だけを読んで物語のイメージを作り上げるのは難しくなっているようです」と吹田さんが言いました。読書の最初の一歩を踏み出すまでは、ある程度訓練が必要なようです。
私の父は、私が13歳の時に亡くなりましたが、死ぬ直前まで私に本を読んでくれました。結婚前、父はシェークスピア劇団の俳優として活躍していました。第二次大戦中、父はロンドンの大きな防空壕へ行き、空襲から避難して来た人たちに、毎晩のように本を朗読したそうです。やがて、私と弟が生まれ、父は毎晩のように妖精の話や冒険物語を私たちに読んでくれました。父が読む物語は、私を世界中に連れ出して、いろいろな人に会わせてくれたのでした。
2008年のある日、きりん館は店を閉めました。残念なことです。きりん館は日本で4番目にできた児童書専門店で、営業していた33年間、子供たちに夢を与え続けてきました。「今の時代は皆テレビばかりで、本を読まなくなったのでしょうか……」と吹田さんは寂しそうに言いました。
テレビで流される戦争や犯罪のニュース、暴力的な内容の番組を小さな子供たちに見せたくないと私は思っています。そういう現実は大人になるにつれて、嫌でも見るようになります。せめて子供の時ぐらい、夢と希望とファンタジーの世界に長く生きてほしいと願っています。いい児童書は、それを与えてくれるはずです。~『ベニシアの京都 里山日記』より
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このコラムを読んでくださっているかたは、本好きのかたが多いと思うのですが、ご自身が子供の頃、どんなきっかけで本好きになりましたか? 何かの思い出や習慣が、今の本好きなご自身をつくってきたのですよね。あなたのきっかけも、よかったらコメント欄で教えてください。 -
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「ベニシアさんが語る、池田おばあちゃんのしそジュース」
お盆明けの朝、テラスのテーブルの上に新鮮なトマトとしその束が置かれていました。その日、しそジュースの作り方を、近所の池田おばあちゃんから習う約束をしていたのです。数日前、電話で話した時、「しそは早朝に収穫するのがいいのよ」と言っていたのを思い出しました。彼女はきっと早起きをして、畑からしそを採ってきてくれたのでしょう。
昼過ぎ頃、暑い中を池田おばあちゃんは来てくれました。ひと息ついてから、私たちはしその葉を茎からむしり取る作業を始めました。赤しそと青しそに分けてかごに入れます。赤しそは香りと色付けに、青しそは味がいいので、両方を混ぜてしそジュースを作ります。(中略)
さて、しそジュースの作り方です。2リットルのお湯を沸騰させ、赤しそ100グラム、青しそ200グラムを入れ、再び沸騰したら弱火にして約10分間煮ます。火を止めて25グラムのクエン酸を入れ、溶けたら煮汁を漉します。
煮汁を鍋に戻して中火にかけ、砂糖1キロを加えます。アクを取り除き、ひと煮立ちしたら火を止めます。それを瓶に移し、冷蔵庫で保存します。飲むときは水やソーダ水で約5倍に薄めます。彼女は、ミルクで割るのが大好きです。
まろやかなしその香りとさっぱりした酸味。それに美しいワインレッドのしそジュースは、おいしいだけでなく体にもいいのです。もともとしそは、紀元500年頃、漢方薬として中国から日本に伝わりました。不眠症や食中毒、また、花粉症等のアレルギー疾患を抑える働きがあり、血液の循環を良くするそうです。
大原名産の柴漬けにはしそが使われます。大原のしそは、平安時代から栽培されているということです。寂光院(じゃっこういん)に隠棲(いんせい)した建礼門院へ、大原の里人が献上した夏野菜を塩漬けにしたのが柴漬けの始まりとされています。時代を経て今では、大原在住のイギリス人がしそジュース作りに挑戦しています。
~『ベニシアの京都里山暮らし』(ベニシア・スタンリー・スミス)より抜粋
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「愛は進化する~エロス・フィロス・アガペという話」
ハーブの専門家・ベニシアさんは生きる上で大切なたくさんのことを私たちに教えてくださいます。今日はベニシアさんが20歳の頃、インドに滞在したある夜のお話をお届けします。ほんのり伝わってくるインドの夜の風情とともに、お愉しみください。
* * *
20歳の頃、私は瞑想を学ぶためにインドに8ヶ月間滞在しました。ある夕べ、首都デリー中心部に暮らすインド人のお宅に招かれました。その家の60代のご夫婦と30代半ばの娘さん、20代半ばの息子さん、それに客として呼ばれたサフラン色の衣をまとった修行僧のチャラナンダさんと私の6人で夕飯をいただきました。数種類の野菜カレー、ダル、チャパティーをいただいた後、「愛」についての話になりました。
「誰かを愛するということは、相手に対してただ強い感情を抱き、惹かれるだけではない。愛することとは決断であり、判断であり、何よりも約束ではないだろうか?」とご主人が言いました。
ご主人の隣に座っていた奥さんが話を続けました。
「愛は他人に求めるものではなく、自分の中に見いだすものだと思うわ。つまり、己の中にある愛を呼び覚ますこと。そのためには、まず自分の中にある愛情を周りの人たちに注がなければなりません」。
みんなは頷きました。奥さんはゆっくり立ち上がると、チャイを準備しにいきました。(中略)
娘さんはつづけました。「古代ギリシャでは、愛を表す言葉が3つあったそうよ」。「その3つとは?」。
「誰かに惹かれて好きになる時、最初に抱く感情が『エロス』という愛。これは、相手と一体感を感じるけれど、もっと深い愛を獲得しなければ崩れてしまうもの。それは一時的な恋の病のようなもので、やがて消えていくことも多いのね。特に、相手に否定的なところを見いだすようになると。本当は、自分自身の弱さをもっと自覚するべきなのでしょう。でも、2人の間の愛が真の友情に発展すれば、『エロス』は『フィロス』という愛に進化するわ。そして最終的には『アガペ』という最高の愛に到達するの。これは簡単にいえば無条件の愛、理由のない愛、苦しんだり失うことを恐れない愛なのよ」と娘さんは語りました。
それまで目をつぶり、じっと話を聞いていたチャラナンダさんが、目を開けて静かに語り始めました。
「『目は心の窓』という格言があります。相手の目の奥までじっと見つめたら、その人の魂が見えます。すると、時に私たちの心は揺さぶられ、恋に落ちるという過ちをおかすこともあります。まあ、若くて独身なら問題ないかもしれないけれど」。
チャラナンダさんは続けました。
「(中略)もし、相手の目を見て心が揺さぶられてしまったら、自分をしっかりともって、相手の美しさと愛を遠くから眺めて手放すようにするといいでしょう。相手にしがみつこうとするのではなく、まず自分の心の中にある愛を感じ取ろうとする。愛の源泉は自分自身にあることを、よく自覚しなければならないのです」。
それから、チャラナンダさんは、自分から湧き出てきた愛を人に注ぐことで、自分自身も多くのものを得ることができると、付け加えました。
彼の話を聞いてしばらくの間、みんなはじっと黙っていました。
~『ベニシアの京都里山暮らし』(ベニシア・スタンリー・スミス)より抜粋
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「ベニシア流 ハーブを使った不眠対策」
「からだは疲れているのに眠れない……」。そんなとき、あなたはいつもどうされていますか? ハーブの専門家・ベニシアさんは、ハーブを使ってあれこれを対策を講じていらっしゃるようです。今回はその方法の一端をのぞいてみましょう。
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私は、ハーブの使い方についてのレッスンを時々開いていますが、受講者の方から不眠症に関する質問をよく受けます。疲れているのに眠れないのは、本当に辛いものです。大原で田舎の生活を始めるまで、私も不眠症で悩んだひとりでした。(略)
私はハーブを使って、不眠を解消するようにしてきました。例えば、枕の中にはホップとラベンダーを入れています。この二つのハーブの香りにはリラックスさせ眠気を誘ってくれる作用があります。また、ハーブティーを寝る前に飲むのも効果があります。
私がよく飲むのは、レモンバーム、カモミール、セントジョンズ・ワートのティー。ハーブを乾燥させて刻み、お湯を注いでいただきます。どれも眠気を誘ってくれるので、瓶に詰めていつでも飲めるように保存しています。
ハーブには様々な成分が含まれており、その相乗効果が期待できます。同じものを食べ続けるのではなく、毎日違う食品を摂取するのがいいように、日によって違うハーブを選んだり、何種類かをブレンドして飲むなどの工夫をしています。
リラックス効果のあるエッセンシャルオイルを数滴風呂に入れることも眠気を呼んでくれます。私が不眠解消のためによく使うエッセンシャルオイルはネロリ、イランイラン、ローズ、サンダルウッド。ジャスミンとカモミールのエッセンシャルオイルも高い効果が期待できますが、残念ながらちょっと高価です。
庭でハーブを育てている人は、フレッシュ又はドライのハーブを風呂に入れるのもいいでしょう。私はレモンバーム、ベルガモット、カモミールを洗濯用ネットに入れて使います。カモミールは花付きのものを使うと効果がさらに強くなるようです。
それでも眠れない時は、自家製のチンキを飲みます。これはセントジョンズ・ワートというハーブをウォッカと精製水に約2週間漬け込んで漉(こ)した飲み物で、ハーブティーにするより強い効果が期待できます。チンキをそのまま、又は水で薄めて飲みます。このハーブは、中国では4000年、欧州では2000年以上も前から薬草として使われたり、儀式に用いられており、今日欧米で最も注目されているハーブです。
~『ベニシアの京都里山暮らし』より
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ハーブを使った不眠対策、いかがでしたか。「あれこれ試したけど、ハーブはまだだった!」というかた、どうぞ一度お試しを。かぐわしい香りが深い眠りの一助になるかもしれません。
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ヒトの身体には自然治癒力が備わっていて、その力を引き出すことを具合の悪いときにしてあげるといいと言います。ではどんな方法でそれをすればよいのでしょうか。
ハーブを愛するイギリス人女性ベニシアさんのお話に耳を傾けると、普段「身体の声を聴く」ことを忘れていることに気づき、少し驚いてしまうかも――!?
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私はドライハーブティーをブレンドして様々な薬草茶を作っています。風邪にはミントとヤロウを混ぜたお茶。腹痛にはミントとどくだみのお茶。リラックスしてよく眠れるようにしたい時はカモミールとレモンバームを混ぜたお茶を飲みます。
子供が風邪をひくと、私は温かいミントとヤロウのハーブティーに蜂蜜を入れ、それを飲ませてゆっくり休ませます。ヤロウは体を浄化し、発汗を促(うなが)し風邪に効果があるということです。ミントはさわやかな香りで、くせのあるヤロウの味を和らげてくれます。そして消化を助け風邪にも良いということです。
「病院に行けば注射と薬で早く治るわよ」とよく言われます。現代医薬品は即効性と強い効果があるので、確かに早く風邪の症状はおさまるでしょう。とはいえ、風邪のような日常的な病気で、すぐに現代医薬品に頼っていいのでしょうか。(中略)
ヒポクラテスの時代から近代医学が登場するまでの1900年間ぐらいは、ハーブが医薬品として使われていました。日本では、各地で伝承されてきた薬草や中国から伝えられた漢方薬が使われていました。
19世紀になって即効性のある強い近代医薬品が発展するとメディカルハーブは表舞台から姿を消していきます。私たちの生きる現代では、ハーブは古く役立たずになってしまったのでしょうか。
ハーブには多種多様な成分が含まれ、その効果は穏やかに相乗作用します。病気を予防し心身ともに健康で暮らしていくために、もう一度私たちの生活にハーブを取り入れたいと思っています。
医療や医薬品は発達し続けていますが、生活習慣病や精神的な病気が減っているわけではありません。抗生物質が効かなくなっているという話も聞きます。抗生物質に攻撃されても生き抜く力をつけた細菌(耐性菌)の種類がどんどん増えているそうです。
風邪で学校を休み、寝ている時間が無駄であると私は思いません。目に見えなくても、子供の体と心はその時多くのことを体験しているのですから。現代医薬品に頼りすぎる生活を送っていると、抵抗力をつけるせっかくのチャンスを逃してしまうのではないでしょうか。