中林鉄太郎のレビュー一覧
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久々に、こういうビジネス系の本で面白いと思ったなー。
すごい具体例でいっぱいなので、想像しやすいし。
冷蔵庫が家電じゃない!とか(←やや極論にしてますけど 笑)。ははぁー、なるほどーという感じです。
途上国で文化が違うのは周知の事実かもしれない。が、この本は、それにとどまらない。先進国だろうと何だろうと、違うものは違うんですよね。
どこまでそれに気づけるか。
それが勝負ですね。
強いて言うなら、もう少し、じゃぁどうやったらその差に気が付けるのか?の、より具体的な例示があっても良かったかな。方法論的な。モデル化は試みられてましたけどね。モデルってあまり具体的な方法論じゃないから。 -
Posted by ブクログ
本書は異文化の人々に製品やサービスを受け入れてもらうために必要なローカリゼーションについての指南書であり本来はビジネス向けですが、異文化に興味がある人や海外旅行が好きな人も十分に楽しめる一冊です。
誠に異文化は面白い、日本では考えられない展開をしているメイドインジャパンの数々、日本企業の努力の結晶もあれば勝手にローカライズされたものもあるのだ。タイトルにあるマルちゃんは後者だ。ちなみにマルちゃんについての記述はほんの一部です、念のため。
異文化へのカギは歴史、地理、言語そしてモノへのこだわりと説く、実際仕事となると、相当しんどいことになりそうだが、遊び半分に想像を巡らせるのはとても楽 -
Posted by ブクログ
ローカリゼーションマップのことを仕事でお知り合いになった某識者から教えていただいたので自分は大丈夫だったのですが、タイトルはセンセーショナルな感じで若干軽めに感じてしまいます。しかしながら、非常に深い観点で書かれています。作り手ではなく顧客の目線でビジネスを進めることの重要性を「地域文化と製品文化」という切り口で捉えた点が本書のユニークなところです。「風土→民俗→ライフスタイル」という地域文化のレイヤー構造、そして、リサーチャーの資質として「歴史への勘・地理・言語への興味・モノへのこだわり」としているところが自分にとって斬新な点でした。観点はユニークなのですが、体系化もう少し厚めに取り扱ってい
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Posted by ブクログ
Googleで日本のキーワードで画像検索
京都、日本地図、日の丸、相撲、舞子、サクラ。。。
あれ、こんなんだっけ?日本って
※旦那さんが行っているメキシコのGoogleで調査
本の中でも
クールジャパンでイメージを限定しているが、本来は拡散が必要という指摘に納得
六本木ヒルズ、表参道、東京駅の再開発などスタイリッシュな都市もあるし京都だけでなく自然が楽しめる観光地
日本は海外から限られたイメージで見られているだろう。
別に日本のナショナリズムに浸るつもりは毛頭ないが、真の姿とはかけ離れているのがもったいないと思ってしまいます。
この本で提唱しているのは、海外で自分の商品を売る地図として -
Posted by ブクログ
「マルちゃん」の話自体はツカミにしか過ぎず。
内容は、サブタイトル通り「世界で売れる商品の異文化対応力」。
世界に受け入れられるには、非日常ではなく生活シーンにとけこませる必要があり、そのためには商品を現地使用にローカライゼーションしなければならないとのこと。
さまざまな事例が掲載されており、
・商品のすみ分け自体が異なるため、商品内容自体を現地化させた例
・現地の意見に”淵落ちないけど”付き合ったら成功した例
・新しい価値観・規制により、受け入れることになった例
など。
いずれにしても、重要なことは顧客をきちんとリサーチしている(年齢、収入などではなく、どういう理由で行動しているかという -
Posted by ブクログ
・ローカリゼーション。対象市場の法規制に加えて、言葉など文化的要求に適合させる作業。
・フランス料理のプロになるため、18歳から箸はつかわず、ナイフとフォーク。米もたべずにパン。日本人の感覚を大事にするのではなく、フランス人に、フランス人の舌に適合しようとした。
・国によって、色がもつイメージも違う。白色はヨーロッパでは中立をイメージするが、日本では死を連想させることがある。この煩雑さを回避するため、デザインはできるだけ簡素にし、言語表現のみを目指す。例えばグーグルのトップページはシンプルで素っ気ない。
・「モノを売る」から、「コトを売る」時代へ。今、モノがそれひとつの価値だけでは売れにくい。