【感想・ネタバレ】「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか? 世界で売れる商品の異文化対応力のレビュー

あらすじ

■新市場開拓をめざすビジネスマン必読
キッコーマンの醤油はなぜ、「日本食」ではないのか?
公文の教室はなぜ、世界46カ国に進出できたのか?
パナソニックはなぜ、腑に落ちない意見に従ったのか?
スマートフォンに現地化は不要なのか?
外国人もウォシュレットで洗ってほしいのか?
イタリア人はなぜ、直線で地図を描くのか?
■グローバル市場に分け入るための「ローカリゼーションマップ」を作ろう
あなたの会社は、顧客の日常生活の「ロジック」が分かっているか?
上から目線の戦略では、海外市場の開拓は失敗に終わる。
「えっ、そんなこと言うの?」という驚きと発見を繰り返し、現地の人々の「頭の中」に合わせていこう。

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Posted by ブクログ

久々に、こういうビジネス系の本で面白いと思ったなー。
すごい具体例でいっぱいなので、想像しやすいし。
冷蔵庫が家電じゃない!とか(←やや極論にしてますけど 笑)。ははぁー、なるほどーという感じです。
途上国で文化が違うのは周知の事実かもしれない。が、この本は、それにとどまらない。先進国だろうと何だろうと、違うものは違うんですよね。
どこまでそれに気づけるか。
それが勝負ですね。

強いて言うなら、もう少し、じゃぁどうやったらその差に気が付けるのか?の、より具体的な例示があっても良かったかな。方法論的な。モデル化は試みられてましたけどね。モデルってあまり具体的な方法論じゃないから。

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2014年03月26日

Posted by ブクログ

 本書は異文化の人々に製品やサービスを受け入れてもらうために必要なローカリゼーションについての指南書であり本来はビジネス向けですが、異文化に興味がある人や海外旅行が好きな人も十分に楽しめる一冊です。

 誠に異文化は面白い、日本では考えられない展開をしているメイドインジャパンの数々、日本企業の努力の結晶もあれば勝手にローカライズされたものもあるのだ。タイトルにあるマルちゃんは後者だ。ちなみにマルちゃんについての記述はほんの一部です、念のため。

 異文化へのカギは歴史、地理、言語そしてモノへのこだわりと説く、実際仕事となると、相当しんどいことになりそうだが、遊び半分に想像を巡らせるのはとても楽しい。

 イタリア人はパワポのグラフを変更する場合、新しいグラフを挿入してから古いグラフを削除し、日本人は古いグラフを削除してから新しいグラフを挿入するとのことだ。それぞれ先ず自分の目的を遂げてからそれに伴う残作業を行う、準備を整えてから本来の目的を遂行するとも言えますね、うーん何故だろう(笑)

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2011年08月13日

Posted by ブクログ

書き下ろしの第4章「ローカリゼーションマップをつくる」は、様々な応用範囲が考えられとても参考になります。

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2018年10月13日

Posted by ブクログ

ローカリゼーションマップのことを仕事でお知り合いになった某識者から教えていただいたので自分は大丈夫だったのですが、タイトルはセンセーショナルな感じで若干軽めに感じてしまいます。しかしながら、非常に深い観点で書かれています。作り手ではなく顧客の目線でビジネスを進めることの重要性を「地域文化と製品文化」という切り口で捉えた点が本書のユニークなところです。「風土→民俗→ライフスタイル」という地域文化のレイヤー構造、そして、リサーチャーの資質として「歴史への勘・地理・言語への興味・モノへのこだわり」としているところが自分にとって斬新な点でした。観点はユニークなのですが、体系化もう少し厚めに取り扱っていただけると星5つなんだけどなあという印象を持ち、星4つにしました。

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2014年03月02日

Posted by ブクログ

Googleで日本のキーワードで画像検索
京都、日本地図、日の丸、相撲、舞子、サクラ。。。
あれ、こんなんだっけ?日本って
※旦那さんが行っているメキシコのGoogleで調査


本の中でも
クールジャパンでイメージを限定しているが、本来は拡散が必要という指摘に納得

六本木ヒルズ、表参道、東京駅の再開発などスタイリッシュな都市もあるし京都だけでなく自然が楽しめる観光地
日本は海外から限られたイメージで見られているだろう。
別に日本のナショナリズムに浸るつもりは毛頭ないが、真の姿とはかけ離れているのがもったいないと思ってしまいます。

この本で提唱しているのは、海外で自分の商品を売る地図としてlmap(エルマップ)を作ること。
市場の理解と商品の理解を図る。


そのために、製品文化と地域文化
二つの切り口から理解するアプローチが紹介されていました。


作ってみたいと思いましたが、もっと具体的な事例があるとイメージしやすいと思いました。

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2013年09月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

文章も上手で写真も効果的に使われており、楽しく読めました。
様々な商品が海外で売られる時、どんな仕様になっているか。
洗濯機や冷蔵庫、車、醤油など。

イタリアの老人が書いた地図も面白かった。

ただ、図解がわかりづらい・・。
それで星四つ。

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2012年09月01日

Posted by ブクログ

東洋水産のグローバル事例の読み物と思いきや、ひとつの業態に囚われない、グローバルでの成功のポイントを解説。グローバル化=ローカリゼーションと説く。

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2012年08月25日

Posted by ブクログ

国ごとに合わせたローカライゼーションが大事。
いくら自国で人気があってもその国の文化に合わなければ、売れないよって話だったと思う。

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2012年08月11日

Posted by ブクログ

タイトルと表紙に惹かれて手に取った。

視点を複数持つことが大事だと学んだ。

これからグローバリゼーションが進んでいくにおいて、
学ばなければならないことがたくさんあることが分かった。

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2012年02月09日

Posted by ブクログ

海外市場でビジネスを成功させている企業の事例を紹介しながら、「ローカリゼーション」の必要性や活用のポイントを分かりやすく解説している。

日常生活のロジックの違いを理解することがグローバルビジネスを展開していくうえでの出発点であり、「異文化対応力」が鍵になるという。

「グローバルはローカルの集まりだ」

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2011年12月09日

Posted by ブクログ

"In-Out"。日本のビジネスを海外に持って行くことをよくそういうが、その時の問題は、やはり、グローバルな製品/サービスなのか、マルチナショナルなモノなのかをよく考えていた。この本は、グローバルに進出する際のローカライゼーションの度合いについて、事例の紹介とともに、マッピングによる分析をおこなっている。

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2011年12月04日

Posted by ブクログ

いかにして日本企業が海外進出して失敗・成功したか。
海外進出する際にはその国に既存する文化、その国の言語体系に注目しなくてはならない。
キッコーマン・東洋水産(マルちゃん)・パナソニック・TOTO・SONYなどの日系企業の挑戦。

今までは文化のみに注目すればいいと思っていたけど、
言語体系に注目することによってその国の人の価値観が分かるという見方にはナットク!
全体的に読みやすく、図も用いられていてよかった。

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2013年07月08日

Posted by ブクログ

日本商品を海外で販売する際の留意すべき点を提示。
日本商品=安全、安心、高品質だから受け入れられると
行ったステレオタイプな考え方に囚われることなく、
実際の商品をもとにしっかりどのように受け入れてもらうか
を検討することが必要。
味覚など感覚的なものは実際に現地で確かめる。
商品をどう訴求するかと言った共感性については
ロジックでしっかり検討する。

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2013年02月15日

Posted by ブクログ

とても興味深く読めた。ローカリゼーションの視点は、グローバルなビジネスだけに当てはまるものではないと感じた。あらゆるビジネスに活かせるものではないだろうか。

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2012年02月19日

Posted by ブクログ

「マルちゃん」の話自体はツカミにしか過ぎず。
内容は、サブタイトル通り「世界で売れる商品の異文化対応力」。

世界に受け入れられるには、非日常ではなく生活シーンにとけこませる必要があり、そのためには商品を現地使用にローカライゼーションしなければならないとのこと。
さまざまな事例が掲載されており、
商品のすみ分け自体が異なるため、商品内容自体を現地化させた例
・現地の意見に”淵落ちないけど”付き合ったら成功した例
・新しい価値観・規制により、受け入れることになった例
など。

いずれにしても、重要なことは顧客をきちんとリサーチしている(年齢、収入などではなく、どういう理由で行動しているかという思考回路の理解)点であるということが書かれている。

内容はシンプルだが、ちょっとした事例が多く、子ネタとして使えそう。

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2012年02月08日

Posted by ブクログ

マルちゃんについての記述は、数ページ。他は、世界で売れる日本製品の事例紹介。本文より気になったのは、あとがき。これまで売れるビジネス書のタイプとしては、日本の危機を煽るものだったが、震災後は、これからの進路を示す本が要求されるのではということで、書名を変えたとのこと。この本が、日本の進路を示すところまで言及しているかはなんとも言えないが、タイトル変更は成功したのでは。書店で目立ってました。

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2011年09月06日

Posted by ブクログ

・ローカリゼーション。対象市場の法規制に加えて、言葉など文化的要求に適合させる作業。
・フランス料理のプロになるため、18歳から箸はつかわず、ナイフとフォーク。米もたべずにパン。日本人の感覚を大事にするのではなく、フランス人に、フランス人の舌に適合しようとした。
・国によって、色がもつイメージも違う。白色はヨーロッパでは中立をイメージするが、日本では死を連想させることがある。この煩雑さを回避するため、デザインはできるだけ簡素にし、言語表現のみを目指す。例えばグーグルのトップページはシンプルで素っ気ない。
・「モノを売る」から、「コトを売る」時代へ。今、モノがそれひとつの価値だけでは売れにくい。色々なモノがつながってコトにならないとダメだ。例えば、パソコンとスマートフォンとデジカメがつながって、やっと一人前のデジタルライフが実現する。

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2011年08月25日

Posted by ブクログ

2011年の本、39冊目。

仕事関係で購入。
いずれまた海外について考えるときに再読しよう。

パナソニックの「腑に落ちなくても従う」にサラリーマンを見た。

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2011年08月19日

Posted by ブクログ

タイトルにあるような個別商品のローカライズ事例の紹介という意味では面白い本であったし、ある商品がある国で売れるには、その国の風土・文化・ライフスタイル(=その国のコンテキスト)の理解が不可欠という主張も同感だが、そこからの論理展開は弱い。特に、日本発の製品・サービスとして確固たるアイデンティティを持つべき部分と、現地に柔軟にローカライズさせるべき部分についての考察が少ないと感じた。

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2011年08月18日

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