ハワードラインゴールドのレビュー一覧

  • 新・思考のための道具 知性を拡張するためのテクノロジー―その歴史と未来

    Posted by ブクログ

    各章の記述は密度が濃いが、新版になって、オチが見えなくなってしまっているのが、本当に惜しい。初版の1985年当時の本としては、知性をアーグメント(拡張)する機械としてのコンピュータという切り口で成功を収めている。しかし、その後の20年の進歩、とりわけインターネット+ケータイの日常化に見られる今を切り取り、未来のビジョンをあぶり出すことには成功していない。

    以上、辛口に書いたが、旧版の部分は科学読み物としては大変に骨太で読み応えがある。丹念に原著と関係者に取材しているため、新たな発見も多い。

    以下、気になった記述。
    ・ファンタジー増幅器、知的ツールキット、相互交流可能な電子コミュニティという

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    2012年04月16日