片倉佳史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
[ 内容 ]
五〇年間(一八九五~一九四五年)の統治時代に日本と日本人が築いた数々の事物は、いまもこの地に生きている。
あるものは山中で風雨にさらされひっそりと、あるものはいまなお現地の人々に愛されながら堂々と。
歴史的建造物、産業遺産から日本語、日本精神まで、いまや日本と日本人が顧みることのない数多の貴重な「歴史」を、台湾は政治の波に翻弄されながらも、見事に保存しておいてくれた。
世界一の親日国のこの奇跡を、我々日本人は見逃してはならないだろう。
台湾を愛し、日本の名残をもとめて台湾全土を踏破した著者が放つ、空前の「日本遺産」ガイド!
独自研究の成果でもある「台湾の言葉となった日本語辞典」も -
Posted by ブクログ
2009年9月、久しぶりの台湾に行く当たって読んだ一冊。
「台湾に生きる日本」と題して、日本占領時代にもたらされた
・建築などカタチあるもの
・ヒト
・言葉
の3つに焦点を当てて書かれている。
占領時代に作られた建築のことなど、自分の興味分野に関わるところの記載があったので
大変興味深く読んだのだが、本書を通して、「白団」という組織のことをはじめて知った。
第2次世界大戦後、台湾と日本の間で行われたひそかな軍事交流。
やや大げさな表現だが、蒋介石が国民党軍の立て直しを図るために
旧日本陸軍の将校などを雇って、国民党軍に軍事教育をしたというものだ。
記述がわずかだったので、後日、これに関する