【感想・ネタバレ】台湾に生きている「日本」のレビュー

あらすじ

■この奇跡を見よ! 保存されていた明治・大正・昭和の「日本」!■ 50年間(1895~1945年)の統治時代に日本と日本人が築いた数々の事物は、いまもこの地に生きている。あるものは山中で風雨にさらされひっそりと、あるものはいまなお現地の人々に愛されながら堂々と。歴史的建造物、産業遺産から日本語、日本精神まで、戦後の日本と日本人が顧みることがなくなった数多(あまた)の貴重な「歴史」を、台湾は政治の波に翻弄されながらも、見事に保存しておいてくれた。世界一の親日国のこの奇跡を、我々日本人は見逃してはならないだろう。台湾を愛し、日本の名残(なごり)をもとめて台湾全土を踏破した著者が放つ、空前の「日本遺産」ガイド! 独自研究の成果でもある「台湾の言葉となった日本語辞典」も併せて収録。台湾ファン必携のロングセラー、待望の電子化!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

力作です。著者自ら現地を訪れた日本統治時代の遺構の数々。深い調査に裏付けられた事実と洞察。文章も素晴らしい。台湾を知るための基本書です。著者のご努力に敬服致します。
★5つでは到底足りません。★★★★★★★です。

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2018年07月21日

Posted by ブクログ

後半の台湾に生きている日本語辞書がとても楽しい。台湾にある消え行く日本を記録したことは貴重であろう。しいていうならカラーページの色が綺麗に出て、編集されていると良いのだが。

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2010年11月10日

Posted by ブクログ

台湾は好きで何度か行っていますが、本書に書かれている場所は殆ど知らない所ばかり。それぞれの場所に歴史や人の思いがあり、次に台湾語へ行くときはそれらを感じながら旅をしようと思いまし。
勉強になりました。

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2022年12月31日

Posted by ブクログ

 台湾に残っている,日本統治時代の史跡や住民の心の中にある「日本」を紹介しています。戦後,台湾にやってきた蒋介石の国民党政府は,日本の統治時代のものをことごとく破壊しようとしたようです。しかし,元々いた住民の中には,「日本」のものを残そうとしてくれた人たちもいたようです。
 日本統治時代,日本人と台湾人とは支配者と被支配者という関係だったはずですが,そういう関係を超えた人々の付き合いがあったのだ…という事例がたくさん紹介されています。
 第3章の「台湾の言葉となった日本語辞典」はおもしろいです。語彙がかわってしまったものもあります。

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2012年07月23日

Posted by ブクログ

台湾は朝鮮と異なり、比較的多くの日本統治時代の遺物が遺され、現在も利用されている。そういったものを片倉先生が調査し、紹介した一冊。台湾に興味が無い人にも面白い内容になっている。

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2011年12月04日

Posted by ブクログ

台湾に行きたいのに、なかなかその機会を作れなくて、ならばせめてその間に少し知識を増やしてみようと手にとった本。

台湾に残る、日本統治時代の遺構や歴史遺産を一つ一つ取り上げて、その細かな歴史を紐解いていく、という内容。大筋すらまったく知らないことばかりで、本当に何も知らないんだとびっくりしたし、勉強になった。

ヴァーチャルはもう終わり。早く企画しよう。

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2011年06月14日

Posted by ブクログ

[ 内容 ]
五〇年間(一八九五~一九四五年)の統治時代に日本と日本人が築いた数々の事物は、いまもこの地に生きている。
あるものは山中で風雨にさらされひっそりと、あるものはいまなお現地の人々に愛されながら堂々と。
歴史的建造物、産業遺産から日本語、日本精神まで、いまや日本と日本人が顧みることのない数多の貴重な「歴史」を、台湾は政治の波に翻弄されながらも、見事に保存しておいてくれた。
世界一の親日国のこの奇跡を、我々日本人は見逃してはならないだろう。
台湾を愛し、日本の名残をもとめて台湾全土を踏破した著者が放つ、空前の「日本遺産」ガイド!
独自研究の成果でもある「台湾の言葉となった日本語辞典」も併せて収録。

[ 目次 ]
第一部 台湾に生きている「日本」を歩く
第二部 台湾人と日本人――日本統治時代の絆を訪ねて
第三部 台湾の言葉となった日本語辞典

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2011年06月04日

Posted by ブクログ

ひょっとして今一番行きたいアジアかも。しかし、台湾の歴史を知らなすぎた。台湾に日本語が残る理由に、その歴史は当然として多民族が共通言語なく存在しているという事実があることを本書で認識。(最後の台湾に残る日本語由来の言葉集は必読。時ににやりと)
日本が残したプラスとマイナスの遺産を冷静に記述していく著者のスタンスもすばらしい。

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2009年11月08日

Posted by ブクログ

2009年9月、久しぶりの台湾に行く当たって読んだ一冊。
「台湾に生きる日本」と題して、日本占領時代にもたらされた
・建築などカタチあるもの
・ヒト
・言葉
の3つに焦点を当てて書かれている。

占領時代に作られた建築のことなど、自分の興味分野に関わるところの記載があったので
大変興味深く読んだのだが、本書を通して、「白団」という組織のことをはじめて知った。
第2次世界大戦後、台湾と日本の間で行われたひそかな軍事交流。
やや大げさな表現だが、蒋介石が国民党軍の立て直しを図るために
旧日本陸軍の将校などを雇って、国民党軍に軍事教育をしたというものだ。

記述がわずかだったので、後日、これに関する本を読んでみようと思う。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

日本統治時代に建てられた建物を紹介しつつ、その建物の歴史的背景や建築の知識、人々のインタビューまでも盛り込んだ、著者力作の一冊。タイトルから予想した内容とは若干違ったが、建物が好き、歴史が好き、そしてこれから台湾に行く人にはぜひ薦めたいと思う。

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2019年05月06日

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