田中優子のレビュー一覧

  • 春画のからくり
    こんなに大真面目に
    論じられたのでは
    粛々 ふむふむ
    と 読み進めるしかないですね

    田中優子センセイ
    の 男女の交合い大講義
    とても 楽しく興味深く
    読ませてもらいました

    本文中に出てくる
    そのモノの描写だけではなく
    男と女の人間の関係性を描いている
    という論評には
    なるほどと深く感じ入りました...続きを読む
  • 芸者と遊び 日本的サロン文化の盛衰
    田中優子

    芸者文化を 芸を以って もてなす 日本文化 として 論述した本。芸者文化の衰退を 日本文化の豊かさの喪失と捉えた。日本文化が失った豊かさとは 「いき」「のんびり」といった 洗練した社交性、マナー、かたち とした点が面白い。

    「文化の豊かさに 金銭は不可欠だが、失った文化の豊かさは ...続きを読む
  • 日本問答
    <目次>
    はじめに 松岡正剛
    第1章  折りたたむ日本
    第2章  「国の家」とは何か
    第3章  面影の手法
    第4章  日本の治め方
    第5章  日本儒学と日本の身体
    第6章  直す日本、継ぐ日本
    第7章  物語とメディアの方法
    第8章  日本の来し方・行く末
    あとがき  田中優子

    <内容>
    歯ごたえ...続きを読む
  • 高校生と考える日本の問題点 桐光学園大学訪問授業
    読書途中。20人の講師による。一人90分の講演会の収録である。一気に読めるはずもなく、じわじわと読んだ。
    姜尚中の講演のなかで、夏目漱石が奥さんをなぐっていたエピソードがあった。ノイローゼであったらしい。私は夏目漱石になれないけど、夏目漱石よりましだなと少し思った。考えかたとしてまちがっているのかな...続きを読む
  • 別冊NHK100分de名著 「平和」について考えよう
    フロイト『人はなぜ戦争をするのか』、ブローデル『地中海』、井原西鶴『日本永代蔵』、ヴォルテール『寛容論』。心理学、経済学、江戸文学、哲学と、それぞれ切り口は違えど、平和の維持と創造のヒントを名著から見出せる。
  • 大江戸生活体験事情
    知っているようで知らないコピペの知識と
    体験を咀嚼して全体観とつなげた意識まで
    育て上げた熟した知識の違い
    まず二人が始めたのは
    江戸流の時間と暦を日々の暮らしに持ち込むこと
    そのために太陽と地球の関係から機械時計を作る
    当時は日の直前を《明六つ》と言い
    五つ・四つ・九つの正午となり
    そこから八つ・...続きを読む
  • 春画のからくり
    春画のからくりというタイトル通り、春画の見所、解説、解釈、変遷が見事にまとまっています。
    なるほど、そういう解釈をして楽しむ(エッチな気分になる、という意味ではなく、単純に笑う)ものなのかと、春画の奥深さを感じます。
    春画は笑いの種として親しまれていたようですが、いや多人数で見るのも恥ずかしいし、し...続きを読む
  • 大江戸生活体験事情
    歴史や文化を学ぶことが未来を見つめることになるという単純思考は驕りに過ぎぬと知る。正しく理解することが即、正しい生活の実践に繋がらぬとも悟る。
  • 世渡り 万の智慧袋
    知らなかったことが一杯で興味深かった。
    始末の思想/自分の老後費とは別にちゃあんと「家産」を作っとくこと/社会貢献とは若者を育てて一人前にすること
  • 大江戸生活体験事情
    江戸時代の生活を実際に体験してみた2人の感想を述べています。おひとりは33年生まれ男性、もうお一人は52年生まれの女性で、例えば江戸時代の時間(不定時法)や暦(太陰太陽歴)に従った生活、火打石で火を起こす、行灯での生活、などなど。 知識ではなく体験することの重要性とか、便利になるとはどういうことか、...続きを読む
  • 「トリート・テーブル」の料理教室 小さなお重のおせちと、お正月のつまみ。
     ずっと高校の家庭科のテキストと料理学校の3品レシピでおせちを作ってきたけど、「もうこの辺でおせちは買う?」と思った矢先に本屋で出会う。

     とにかく1品の量が多く、我が家にはやや作りづらい分量ではあるけれど、「これってあんがいできそう」の連続で8品も作るようになってる。
    とくに「伊達巻」の簡単さ...続きを読む
  • 遊廓と日本人
    遊郭は日本の文化を作りました。喜多川歌麿や蔦屋重三郎などがここから誕生は非常に興味深いです。誰もがもっている遊女のイメージ。実際のところどうだったがわかりました。
  • 遊廓と日本人
    以前から興味のあった分野だったので読んでみた。

    前知識は多少あったものの、詳しい遊郭の成り立ちであったり、芸者な一面だったりが見れて面白かった。特に遊郭が廃れていく歴史は全く知らなかったのでつい唸ってしまった。気づくの遅くない?!って思った。井戸の中の蛙状態だったのかなぁ。

    あと歌舞伎とは切って...続きを読む
  • 遊廓と日本人
    鬼滅の刃の放送でも「子供に説明できない」と、疎まれる遊郭。炭治郎のいる大正時代ならそうかもしれない。でも江戸時代には、文化人がこぞって足を運ぶ、格式高い社交場があったという。光と闇が混ざり合う、白黒つけられない存在で、いいじゃないか。

    ※※※※※
    ■ Before(本の選定理由)
    遊郭が江戸の文化...続きを読む
  • 遊廓と日本人
    <目次>
    はじめに
    第1章吉原遊郭の誕生
    第2章遊郭とはどういう場所か
    第3章遊女とはどんな人たちか?
    第4章男女の色道と吉原文化
    第5章吉原遊郭の365日
    第6章近代以降の吉原遊郭
    終章遊郭をどう語り継ぐべきか
    おわりに

    芝居、芸事のスタート地点でもあった、吉原。
  • 遊廓と日本人
    江戸の捕物帳、人情もの等々に出てくる色街の裏表について整理して書いてあるのだが、いちいち説明されなくても知ってたよ〜、というぐあいに読めてしまったのが驚きというか、時代小説の効能とでもいうか…
  • 遊廓と日本人
    ●なぜ読んだか
    →遊廓というものがどんな場所なのか、
    遊女とはどんな女性たちだったのか気になったから。

    ●感想
    →遊廓とはどんな場所でどんな遊女たちがどんな理由で働いているのかを知れた。歴史には疎いため少々聞きなれない用語が多く何度も読んでしまう部分もあったが、大まかに遊廓というものを知りたい人に...続きを読む
  • 遊廓と日本人
    遊郭と聞くと煌びやかで雅やかで不夜城って呼ばれる現代のネオン街よりもっと格式の高い大人の遊び場って言うイメージがあったが、ジェンダーの観点や歴史的な目線で見ると色々違うものが見えて来て面白いかった。途中ダレてきたけど、まとめが良かった。歌舞伎に女性は禁止って言うのは知っていたが、元々は女性のみでやっ...続きを読む
  • 遊廓と日本人
    <目次>
    はじめに
    第1章   吉原遊郭の誕生
    第2章   遊郭とはどのような場所か?
    第3章   遊女はどんな人たちか?
    第4章   男女の「色道」と吉原文化
    第5章   吉原遊郭の三六五日
    第6章   近代以降の吉原遊郭
    終章    遊郭をどう語り継ぐべきか

    <内容>
    この時期に田中優子がなぜ...続きを読む
  • 春画のからくり
    日本で本格的に春画研究が始まった90年代後半〜2001年にかけて書かれた春画論。

    本論に入る前の「江戸はトランス・ジェンダー」という若衆論が、日本の男性アイドル観のようで面白かった。「男にとっても女にとっても、若衆は自分と同じ性をもっていて、しかも非現実的な存在だった。男にとっては女の生々しさがな...続きを読む