高浜虚子のレビュー一覧

  • 子規句集
    高橋の小説家になるための本の紹介本である。ものすごい量の俳句である。ところどころ有名な俳句もあるがほとんどは知られていない。夏のものであれば、「金持ちは涼しき家に住みにけり」、という句がこの酷暑にピッタリであるのになぜかよく知られた俳句ではないのはなぜだろうか。現在でも通じる俳句である。
  • 子規句集
    漠然とした風景画や風景写真の細やかな感想ではなく、生活の中の一コマからさりげなさをいっぱいに詰め込んだ、素敵な一冊
  • 俳句の五十年
    高浜虚子の自伝であり、俳句の近代史とも呼べる一冊だと思います。虚子の視点から見た近代文学の文壇・俳壇が語られており、面白いです。
  • 子規句集
    正岡子規は35年という短い生涯の間に多彩な文学 活動をおこなったが、その文学は俳句にはじま り、最後まで片時も俳句から離れることはなかっ た。『ホトトギス』を主宰、蕪村を再発見した近 代俳句の先駆者子規の秀句2306句を選び、その 俳句世界をあますところなくつたえる。改版にあ たり、新たに初句索引を...続きを読む
  • 俳句の作りよう
    俳句とは何か、どのようにつくるのかについては、一番わかりやすい本。

    単なる作り方の説明にとどまらず、虚子の綿密な観察眼と徹底した写生へのこだわりが、引用されている句への共感を誘うかのようで素晴らしい。

    「大蟻の…」の句は、蟻の一匹一匹を手にとって眺めているかのようだ。
  • 俳談
    すでに海外で俳句を作ることを考えていた虚子。

    海外では日本のような四季が少ないところもあるためだろうが、季語が少なく俳句が作りにくいという。

    今では俳句が海外にも広まっていること。
    日本には独特の四季があるゆえに多くの季語が生まれ言葉を豊かにしていること。

    この両方に感謝せずにはいられないのだ...続きを読む
  • 俳句とはどんなものか
    写生、客観的描写の徹底は、それによって対象への共感がしみじみと沸き上がってくる。

    共感や同情のない主観的主張より、はるかに思いがこもっている。
  • 覚えておきたい虚子の名句200
    1ページに、1句とその解説が収まり、読みやすい。80代になっても作句をする虚子を見ると、俳句は息長くつきあえる文芸だと思う。
  • 子規句集
    子規句集
    (和書)2009年09月01日 20:50
    岩波書店 正岡 子規, 高浜 虚子


    正岡子規の随筆を読んでいると、たまに出てくる俳句がとても面白かった。それで今回、この本を読んでみました。

    俳句はとても良い酔い方をするように感じます。抜けのいいアルコールを飲んだ時のようなすっきりした酔い...続きを読む
  • 覚えておきたい虚子の名句200
    「虚子涼し目に入れるもの皆俳句」。季重なりも無内容もなんのその、何でも俳句にしてしまうその力量と胆力に恐れ入る。
  • 俳句の五十年
    解りやすい高浜虚子。
    正岡子規や夏目漱石らへんで彼の事は読み散らかして来ているので、ああ、知ってる知ってる、という内容ばかりです。が、やはり本人の筆・語りで綴られているので、また他の随筆作品に散々書いてきた事とは言え高齢になってからの物なので、ただただ読みやすく、簡潔にまとめられているという感想です...続きを読む
  • 俳句はかく解しかく味わう
    高浜虚子による、俳句の解き明かし。人ごと、時代ごとに分けるのではなく、虚子が思いつくままに並べて、解釈していったかのような徒然な展開で、俳句を知らなくても楽しめた。俳句が、技巧を凝らしたり、裏の意味をもたせたり、警句にしたり、といった複雑なものではなく、もっと素朴で、現実を切り取ったものであるべき、...続きを読む
  • 回想 子規・漱石
    21/2/3 85
    漱石>フェリー>寝台>楽しむ
    昔>無実の罪>最悪、今>無実の罪>磔の上で、人々を見下ろして、ふふんんと思って死ぬ
  • 進むべき俳句の道
    「客観写生」ではなく、主観を薦めた時代を知っておく必要がある。結局、その時代に合せて、新傾向に反発し、自らの王座を確立する形で理論を替えていっているのか。
  • 子規句集
    月並みではないか。論は良いが、実作はなかなか伴わず、碧虚を得てようやくホトトギスは成ったと理解できる。それにしても、鶏頭を外すとは虚子も頑迷だろう。
  • 俳句はかく解しかく味わう
    芭蕉から子規らの俳句を虚子流に斬る!という本。高浜虚子の言うことはさておき、自分はこういう句は好きだなー、こういうのは好みじゃないなー、と読めて面白かった。
  • 回想 子規・漱石
    高浜虚子による、正岡子規と夏目漱石の回顧録。
    子規の母堂の言うように「升(のぼ:子規)は、清さん(虚子)が一番好きであった」この言葉から分かるように、虚子は若い頃から、子規が最も愛情を注ぎ、また自分の後継者にしようとした愛弟子であり、弟のようでもあった。その二人の濃密な関係が細やかに描かれている。
    ...続きを読む
  • 俳句の作りよう
    俳壇の巨匠が自ら初心者相手に俳句の手ほどきをした超入門書です。
    まず、文字を17文字並べる事から入り、段々と核心に入って行く。
    初心者が俳句を作る第一歩として「季語(題)」とは全く関係のない他の事を連想して、その後季語と関連づけよと。感興とか感激とは無縁だが、平凡な句を避けることが出来る。
    最近俳句...続きを読む
  • 回想 子規・漱石
    子規門下の俳人、高浜虚子による正岡子規・夏目漱石の回想録、子規も漱石も非常に愉快な人物であることがわかった。