高浜虚子のレビュー一覧

  • 芭蕉

    Posted by ブクログ

    高校一年の時、奥の細道の授業が週一あり、秋に実際にあの山を登って行くのだが、果たして今ほど芭蕉に触れられていただろうか。

    これはまるで、高浜虚子の授業のようで楽しい。

    あの時、教えてくれたおじいちゃん先生は、孫が芸能界デビューするからと、優しい眼差しで微笑ましく孫自慢?していたけれど、その某女優さん、あの祖父の気持ちが伝わっていたかな。心温まる思い出が私の中では「芭蕉」である。

    0
    2024年07月06日
  • 子規句集

    Posted by ブクログ

    高橋の小説家になるための本の紹介本である。ものすごい量の俳句である。ところどころ有名な俳句もあるがほとんどは知られていない。夏のものであれば、「金持ちは涼しき家に住みにけり」、という句がこの酷暑にピッタリであるのになぜかよく知られた俳句ではないのはなぜだろうか。現在でも通じる俳句である。

    0
    2023年07月29日
  • 子規句集

    Posted by ブクログ

    漠然とした風景画や風景写真の細やかな感想ではなく、生活の中の一コマからさりげなさをいっぱいに詰め込んだ、素敵な一冊

    0
    2023年02月09日
  • 子規句集

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    正岡子規は35年という短い生涯の間に多彩な文学 活動をおこなったが、その文学は俳句にはじま り、最後まで片時も俳句から離れることはなかっ た。『ホトトギス』を主宰、蕪村を再発見した近 代俳句の先駆者子規の秀句2306句を選び、その 俳句世界をあますところなくつたえる。改版にあ たり、新たに初句索引を付す。

    0
    2015年06月26日
  • 蕪村句集講義1

    Posted by ブクログ

    蕪村の句について子規と門下生が討論しあう。
    今回は冬之部と春之部。

    よい句はそのままでよい句なのだが、それについての様々な考察をみると、新しい思考の発見となり、さらにその風景が奥行きを増す。

    0
    2012年10月29日
  • 俳句の作りよう

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    俳句とは何か、どのようにつくるのかについては、一番わかりやすい本。

    単なる作り方の説明にとどまらず、虚子の綿密な観察眼と徹底した写生へのこだわりが、引用されている句への共感を誘うかのようで素晴らしい。

    「大蟻の…」の句は、蟻の一匹一匹を手にとって眺めているかのようだ。

    0
    2012年09月10日
  • 俳談

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    すでに海外で俳句を作ることを考えていた虚子。

    海外では日本のような四季が少ないところもあるためだろうが、季語が少なく俳句が作りにくいという。

    今では俳句が海外にも広まっていること。
    日本には独特の四季があるゆえに多くの季語が生まれ言葉を豊かにしていること。

    この両方に感謝せずにはいられないのだ。

    もちろん、その基となった虚子にも。

    0
    2012年09月10日
  • 俳句とはどんなものか

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    写生、客観的描写の徹底は、それによって対象への共感がしみじみと沸き上がってくる。

    共感や同情のない主観的主張より、はるかに思いがこもっている。

    0
    2012年09月10日
  • 俳句の作りよう

    Posted by ブクログ

    俳句をよんではみたいが、どうしたらいいのかわからずに右往左往していた私にとって大変役に立つ本だった。暫くはこの本の指針に従っていこうと思っている。

    0
    2012年04月06日
  • 新編 虚子自伝

    Posted by ブクログ

    2冊の自伝を合わせた本。
    俳句の世界の偉大な人、ということ以外に何も知らず、正岡子規との区別もつかないまま、新聞に虚子忌とあった4月8日に何となく手に取った。子規に対しては、ドラマ等の影響からか、強烈な個性の持ち主というイメージを持っていたが、虚子はそれとはずいぶん違う人となりであることを知った。自分のことを「平凡な人間」「弱虫」と言ったりする。しかし編者の方は、それを「子規の影を背負って生き続けた虚子という人物のしたたかな自己肯定の表明のようにも思えるのである」と記されている。
    自伝なので、多くは人生の中の思い出深いエピソードが占める。俳句そのものについての思索や自論、教えなどの記述は少なく

    0
    2025年04月15日
  • 覚えておきたい虚子の名句200

    Posted by ブクログ

    1ページに、1句とその解説が収まり、読みやすい。80代になっても作句をする虚子を見ると、俳句は息長くつきあえる文芸だと思う。

    0
    2022年09月07日
  • 子規句集

    Posted by ブクログ

    子規句集
    (和書)2009年09月01日 20:50
    岩波書店 正岡 子規, 高浜 虚子


    正岡子規の随筆を読んでいると、たまに出てくる俳句がとても面白かった。それで今回、この本を読んでみました。

    俳句はとても良い酔い方をするように感じます。抜けのいいアルコールを飲んだ時のようなすっきりした酔い心地を感じる。

    他にも正岡子規の作品を読んでみたいな。

    0
    2020年09月25日
  • 覚えておきたい虚子の名句200

    Posted by ブクログ

    「虚子涼し目に入れるもの皆俳句」。季重なりも無内容もなんのその、何でも俳句にしてしまうその力量と胆力に恐れ入る。

    0
    2020年07月31日
  • 俳句の五十年

    Posted by ブクログ

    解りやすい高浜虚子。
    正岡子規や夏目漱石らへんで彼の事は読み散らかして来ているので、ああ、知ってる知ってる、という内容ばかりです。が、やはり本人の筆・語りで綴られているので、また他の随筆作品に散々書いてきた事とは言え高齢になってからの物なので、ただただ読みやすく、簡潔にまとめられているという感想です。
    改めて思うのは、虚子は子規程努力せずにそこそこの才能を持ち合わせ、子規により人に恵まれ、漱石に育まれ、仕事を開花させて長生き出来たという事が、何よりの幸運だったとしか言いようが無い人物だと云う事でしょうか。どうでしょう?

    0
    2018年10月15日
  • 俳句はかく解しかく味わう

    Posted by ブクログ

    高浜虚子による、俳句の解き明かし。人ごと、時代ごとに分けるのではなく、虚子が思いつくままに並べて、解釈していったかのような徒然な展開で、俳句を知らなくても楽しめた。俳句が、技巧を凝らしたり、裏の意味をもたせたり、警句にしたり、といった複雑なものではなく、もっと素朴で、現実を切り取ったものであるべき、という姿勢に共感。わかりやすいから。
    この句集を読んで、俳句をもっと知りたくなった。良書。

    0
    2011年10月25日
  • 回想 子規・漱石

    Posted by ブクログ

    21/2/3 85
    漱石>フェリー>寝台>楽しむ
    昔>無実の罪>最悪、今>無実の罪>磔の上で、人々を見下ろして、ふふんんと思って死ぬ

    0
    2009年10月07日
  • 進むべき俳句の道

    Posted by ブクログ

    「客観写生」ではなく、主観を薦めた時代を知っておく必要がある。結局、その時代に合せて、新傾向に反発し、自らの王座を確立する形で理論を替えていっているのか。

    0
    2021年05月08日
  • 子規句集

    Posted by ブクログ

    月並みではないか。論は良いが、実作はなかなか伴わず、碧虚を得てようやくホトトギスは成ったと理解できる。それにしても、鶏頭を外すとは虚子も頑迷だろう。

    0
    2020年12月19日
  • 俳句はかく解しかく味わう

    Posted by ブクログ

    芭蕉から子規らの俳句を虚子流に斬る!という本。高浜虚子の言うことはさておき、自分はこういう句は好きだなー、こういうのは好みじゃないなー、と読めて面白かった。

    0
    2018年04月15日
  • 回想 子規・漱石

    Posted by ブクログ

    高浜虚子による、正岡子規と夏目漱石の回顧録。
    子規の母堂の言うように「升(のぼ:子規)は、清さん(虚子)が一番好きであった」この言葉から分かるように、虚子は若い頃から、子規が最も愛情を注ぎ、また自分の後継者にしようとした愛弟子であり、弟のようでもあった。その二人の濃密な関係が細やかに描かれている。
    それに反して、漱石との回顧はかなり冷やかに描かれており、面白い対比である。
    虚子にとっての漱石は、元々は尊敬する先輩であったが、虚子がホトトギスの編集を引き受けた後に、漱石に文の掲載を頼んだ。これが「吾輩は猫である」の誕生となる。この小説が爆発的なヒット作となり、それによってホトトギスの売り上げが伸

    0
    2014年12月03日