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大正三年の刊行から一〇〇刷以上を重ね、ホトトギス、ひいては今日の俳句界発展の礎となった、虚子の俳句実作入門。だれにでもわかりやすく、今なお新鮮な示唆に富む幻の名著。
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Posted by ブクログ
俳句をよんではみたいが、どうしたらいいのかわからずに右往左往していた私にとって大変役に立つ本だった。暫くはこの本の指針に従っていこうと思っている。
俳句とは何か、どのようにつくるのかについては、一番わかりやすい本。 単なる作り方の説明にとどまらず、虚子の綿密な観察眼と徹底した写生へのこだわりが、引用されている句への共感を誘うかのようで素晴らしい。 「大蟻の…」の句は、蟻の一匹一匹を手にとって眺めているかのようだ。
俳壇の巨匠が自ら初心者相手に俳句の手ほどきをした超入門書です。 まず、文字を17文字並べる事から入り、段々と核心に入って行く。 初心者が俳句を作る第一歩として「季語(題)」とは全く関係のない他の事を連想して、その後季語と関連づけよと。感興とか感激とは無縁だが、平凡な句を避けることが出来る。 最近俳句...続きを読むを作り始めた私は、なるほどと一人合点しています。 その段階を経た後に「じっと眺め入ること」⇒「じっと案じ入ること」とあり、この段階に行くのはいつの事やら・・・ 「折々のうた」の著者の大岡信が「愉快な虚子」という文を書いています。 その中で、虚子の若い頃の俳句で「陽炎がかたまりかけてこんなもの」等々の句を取り上げて、「こういうものは、一所懸命勉強すれば、出来るというものではないので、どうしようもない」 「虚子の場合にはことばの塊が自分の内側にあり、興味を持ったものを目にした時に、その瞬間にことばがスーと出てきて、俳句という形をなす」 まあ、何というか、初心者の私を絶望に陥れるような文章ですが、事実はそうだろうなと思います。
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