堺憲一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
小説を読んでいると著者が書いた情景やキャストを自分通りにイメージできるので、映画を見るよりも素晴らしいです。映画を見るのも好きな人間でしたが、今では面白い小説に出会うと嬉しくなります。
私が読む小説は、世間で話題になっている人の売れ筋品、歴史小説、それに経済小説です。この本は嬉しいことに、私の代わりに著者の堺氏が読まれた1000冊にも及ぶ経済小説のなかから激選した78冊を紹介しています。
以下は気になったポイントです。
・「小説・安宅産業」「空の城」「メインバンク」は、いずれも安宅産業の破綻をテーマにしている(p27)
・「兜町の狩人」を読めば、一般の投資家には株価の大幅な変動は予期せぬ出来事として映るが、内部事情に精通するものにとっては、意図的に仕組まれたケースであることを納得させられる(p33)
・黒木亮の作品の「巨大投資銀行」「エネルギー」は、執筆に際して膨大な文献を読み、世界各地で取材活動をしていることがわかる(p46)
・「崩落」は、もし2000年分のエネルギーが見つかったらどのような生活になるかをSFタッチで書いた近未来小説(p56)
・「平成30年」は、平成30年前後の日本経済がどう予測されているかを探られていることが最大の面白さ(p71)
・「燃える氷」は、メタンハイドレードについて書かれた小説、メタンハイドレードの危険性についても紹介(p76)
・「マネーロンダリング」は、香港と日本で繰り広げられる節税・脱税のあの手この手を紹介(p78)
・「エンデの島」日本の理想的な未来像をダブらせたユートピア物語、島に「あるもの」として、地域通貨・島民ファンドによる無利子の融資等(p84)
・「小説・日米食糧戦争」多彩な目線で日本の食糧事情を描き出している、農林水産大臣を務めたこともある山田氏による著作(p90)
・企業を扱った小説の魅力は、ストーリー展開を楽しみながら、企業活性化のヒントやアイデアを得たり、課題を乗り越えていく方法に触れたりできる点(p97)
・「おれたちが会社を変える!」反対したり妨害したりする人がたくさんいるなかで、企業を活性化させるための手法をまとめあげ、実行していく過程を体感できる(p115)
・「会計課長、団達也が行く!」巧妙に仕組まれた会計不正はどのようなもので、それを会計を武器にどのように正していくか(p117)
・「小説で読む銀行取引」中小企業診断士をアドバイザーに迎えてブレーンを強化している会社経営をする社長が、銀行とつきあう苦労を書いたもの(p125)
・「ミッキーマウスの憂鬱」職場としてのディズニーランドは、ゲストとして来場するものとは大いに異なる世界であることを書いた作品(p129)
・「女子高生ちえの社長日記」現職経営コンサルタントによる本で、会社の仕組みをわかりやすく描いている(p142)
・「リーダーたちの憂鬱」善意の心だけでは組織も人も動かせないことを描いた作品(p172)
・「巨大企業」トヨタはいかにしてリーディングカンパニーになったか、マイカー元年と言われた1966年以降にトヨタはどうふるまったのか(p196)
・「小説スーパーマーケット」スーパーの改革の過程を描いたモノ(p198)
・「十三人のユダ」三越事件をモチーフにしたデパート編「裸の王様」(p207)
2012年8月23日作成 -
Posted by ブクログ
今年の自分のテーマの一つに
「経済小説を読んで、疑似体験をたくさんする」
というのがあるのですが、
そんな自分のニーズにピッタリ一致した経済小説のガイド本。
本を読み勧めていくと、自分の知らない(見たことのない)本が
あるわあるわ…。毎週のように本屋に通っている自分でも
こんなにも知らない世界があったなんて。。と
改めて本の世界の深さを知りました。
特に、「この業界について知りたい!」と思ったときに、
業界ごとの小説リストがあるのは助かります。
(巻末に索引があれば尚良かったんですが。。)
一方、自分の好きな楡さんとか黒木さんの
評価が高いのも本当に嬉しい限りです。
ここに紹介された本のいくつかは、
早速読んでみようと思い、15冊くらい一気買いしました。
個人的に気になった文庫本(一部)。
・上海タイフーン
・エンデの島
・小説 ザ・外資
・メリーゴーランド
・ミッキーマウスの憂鬱
・あの日にドライブ
・敗者復活戦
・黒の試走車
・頭取の権力
・銀の虚城
・談合