綿抜豊昭のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
連歌についての入門的解説書です。
タイトルから、連歌の本質についての著者自身の考えがエッセイのようなスタイルで展開されているような内容かと思いましたが、連歌の基本的な規範と歴史を概観している、手堅い入門書といえるように感じました。
連歌の歴史については、やはり盛期である中世が中心的にとりあげられており、とりわけ二条良基と宗祇については、その人物像にまで立ち入って紹介がなされています。また、近世以降の連歌についても、その担い手たちが果たした社会的な役割が解説されています。
著者は、和歌と連歌のちがいについて、「一言でいってしまえばコミュニケーションの濃さ、もしくは「遊戯性」」を指摘すること