大城道則のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
3人の考古学者が、体験した現地発掘調査での怖い話を語る。
怖い目にあった話1 エジプト・シリアの発掘調査 大城道則
怖い目にあった話2 中国の発掘調査 芝田幸一郎
怖い目にあった話3 ペルーの発掘調査 角道亮介
それぞれに1日の発掘スケジュール有り。
地道なコツコツ発掘に勤しむ考古学者たち。
だが、調査と冒険、面白いと怖いは表裏の関係。
そんな考古学の世界に生きる研究者たち3人が、
出会った怖い目と現地でのエピソードを綴った、エッセイ。
人骨苦手なのに骨を発掘。地下墓の納体室での2週間の悪戦苦闘。
墓室の図面描きしてたら墓の中に閉じ込められた体験。
古代墓地遺跡を訪れた後に起った、病、事故、 -
Posted by ブクログ
古代エジプト文明と世界史との繋がりについて理解が深まる本。
ヒクソスのなんとなく破壊的な異民族というイメージや、アメンホテプ四世の歴代ファラオの中でなにか一人だけ浮いた感じなど、高校のときに世界史で学んだ知識がアップデートされていくのが気持ちよかった。ヒッタイトやミケーネ諸国など、周辺諸国の当時の文化も学べて、古代エジプト知識が自分の中にしっかり根付いた感触がある。
どの章も知識欲が刺激されたけど、ヒクソスとアメンホテプ四世の長年のイメージが変わった2-4章の流れが衝撃だった。この知識も新たな解釈や遺産の発見で改まると思うと、歴史学は終わりが見えないものだと思う。
世界史で少し単 -
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Posted by ブクログ
考古学にかける先生たちの情熱がハンパない
厳しい自然環境、毒蛇に蚊の大群、命がけともいえる生活さえもやり切ってみせる先生たち、ほんとうにすごいです。
過酷なことに違いないが、伝わってくるのはなんか楽しそう、という感じ。働き方改革とは無縁の先生たちを応援したくなる。
写真にあった、マヤ文字がなんかかわいい
でもさっぱりわからん
文化は共有あってこそ、のものだなと思う
何千年も昔にどんなコミュニケーションがあったのかは興味深い。どんな人が誰に何を伝えたくて書かれたものなのかな。
さて、自分は働き方改革からゆとりを得たとして、どのように過ごすのか、どんな生き方をするのかが問題。有意義な生き方とは -
Posted by ブクログ
考古学。自分の人生には全く関わりのない世界だと思っていたので、何が書かれているのかと、興味深く読んだ。考古学の先生はとにかく体力が第一だとわかった。3人の先生がエジプト、シリア、中国、ペルー、それぞれの国の発掘調査をされる過程でいろいろとあった話。国が違えば言葉はもちろん、生活様式、食事内容、国民性からトイレまで異なる。その文化に敬意を持ち、現地の人と共に生活し、さらに発掘、研究するってまじ尊敬!やっぱり自分には関われない世界、無理です。自分では知ることのできなかった世界をちょっとだけでも知ることができたので、読んで良かった。
紀元前といえば何千年も前のことで、そういうことを研究するのも長い歴 -
Posted by ブクログ
考古学の話と専任の大学教員としての話が半々といったところでしょうか。
あまり大学教員が身近でない人には、そういう職業を知る良い本だと思います。
今の日本の大学教員は大学の事務に忙殺されて、研究どころでないというのはどの分野でも同じでしょう。それでも、大学の専任教員になれたのですから、それは幸運なことだと思います。
もし本当に発掘がしたいのであれば、日本の大学でなくて海外の研究機関に行ったほうが、日本の大学の専任教員よりは現場に出る時間が多くて、なおかつ給料が多い場合も多い気がします。特に海外のものが研究対象の研究者にとって、日本の大学に職を得る魅力って、何なんでしょうかね・・・。
いろいろ