森まり子のレビュー一覧

  • シオニズムとアラブ ジャボティンスキーとイスラエル右派 一八八〇~二〇〇五年

    Posted by ブクログ

    シオニズムの理論的支柱となっていた
    ジャボティンスキーという人物に焦点を当てながら
    その後のシオニズムの変遷についてもカバーした力作である。

    国家主義から排斥された民族主義の活路として
    シオニズムが打ち立てられ、
    他民族への徹底的な非妥協の姿勢を打ち出す。
    その実現物こそが「鉄の壁」であった。

    それと同時に民族主義運動として
    他民族への共生(去勢を前提としてたとしても)も
    視野に入っていたことは驚きとともに納得もする。
    あれほどに苛烈で野蛮な排外主義が
    横行するとは理解し難いものがあったから。

    しかし理論は現実の政治においては
    たやすく歪められ敵ー味方の認識だけが残ってしまう。
    何かを線

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    2014年03月16日