原わたのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
兄妹を徹底的に差別し、娘の人格を否定し続ける母。罵声や暴力によってわが子をコントロールしようとする父。
新興宗教を家族に強要し、恨み節や悪口をまき散らす祖母。
大人のいない場所で妹をいじめるようになった兄。そんな「毒家族」が支配する家で育ったゆがみちゃんが家から逃げ出し、じぶんの価値を見つけ出し、自らの手で解毒していく戦いを描く、衝撃のコミックエッセイ。
自らの力で毒親の毒を解読し、毒親から離れ、歪められた人格を補完し、明るい明日に踏み出すまでの激闘録。
間に挟まれる毒親対策などためになる知識も満載です。
夫や友人に毒親や家族についての話をしても共感されないことや毒親と同じ八つ当たりやアルコ -
購入済み
ずっしりとした内容。
自分も、著者の生育環境や親子関係と似ている部分があり、結構ずっしりのしかかる内容でした。
しかし、自覚できていなかった部分を明らかにしてくれており、自分の無意識の感情を客観視するきっかけになりました。
世間では機能不全家族も毒親も実は沢山いるのかもしれません。どこかで気づき、自分がその悪循環を断つことができれば、今後の未来はもっと明るくなるかもしれないと感じます。 -
Posted by ブクログ
筆者はかなり地頭の良い人だと感じた。いろいろ勉強したり人から学んだりした面もあるけど、それをもとに根っこから自分で考えている。読んだ人が自分で考えるためのきっかけを与えるような本でもあり、そのことについても自覚している。つまり自分が教祖になったり信者になったりするリスクについても十分わかっている。家族機能不全に宗教がからんでいたからでもあるが、そういった宗教問題に対する自覚と掘り下げも筆者にはあり、かなり根本的に考えている。本書のような所謂「毒親」エッセイマンガ、最近は田房永子「母がしんどい」がきっかけになってるけど、内田春菊のデビュー当時〜90年代作品が先行している。90年代の内田も地頭の良
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Posted by ブクログ
借りたもの。
夫婦間のコミュニケーションにおける障害の原因が生育環境に由来する“考え方のクセ”から起こっていることを提唱した一冊。
タイトルが以前流行った“男女(脳)あるある”な本のようで、本質はそうではないという切り口が斬新だった。
同著者が提唱する「愛着障害」に関する本を何冊か読んでいる。内容はそれとほぼ同じ。ただし、コミックになって読みやすいこと、マンガの絵の綺麗さ、可愛らしさで、家族間(親子、夫婦共に)のコミュニケーション不和の不愉快さが緩和される。
コミックは「不安型」と「回避型」に分類される夫婦のケースで進んでゆく。
それらを見ていると、生きづらさ、それに起因する後天的な精神疾患 -
Posted by ブクログ
ネタバレ著者が毒家族との生活を脱出し、新しい生き方を見つけるという筋立てのエッセイ。
毒家族と銘打っているとおり、著者の家族は母だけでなくみんな変。
叔母夫婦が普通の人だったことが著者が早くから家族の異常さに気づく役割を果たしていることがよく分かる。同時に「普通ゆえに分かり合えない」というのもありありと描かれていて、読んでいて切ない。
全体的なタッチは啓蒙というよりナラティヴな印象で、心理描写の比喩がやや独特。
救いのあるハッピーエンド風にまとまっていてそれはそれで読み物としてはよいのだが、父母に対しては「あの人達も大変だったんだ」式のファンタジーを読み込んでいて、それ言っちゃったら毒親概念必要なくな -
Posted by ブクログ
"不安型愛着スタイル"と"回避型愛着スタイル"
私はまさに前者で、夫は後者に近いものがある。
自分のことばかりに必死で相手の傾向まで考える余裕もなかったので、今回特徴などを知れて良かった。
「心の安定基地をつくる」
本音の伝え方も聞き出し方も「回避型」向けに工夫すればいい。
できるだけ感情的にならない
✕ なんで〜!?
◎ どうして〜?(ほがらかに)
依存的に受け取られないような言葉を選ぶ
✕ なんで〇〇してくれないの!?
◎ 良かったら〇〇してほしいな〜ムリなら大丈夫!
事実に基づいて話す
✕ (どうせ〇〇なはず・・・)〇