苧阪満里子のレビュー一覧

  • もの忘れの脳科学 最新の認知心理学が解き明かす記憶のふしぎ

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    記憶を中心とした認知についての一冊。

    「中央実行系」の働きを中心にして、ワーキングメモリについて自分のような初心者には十分に詳しい解説があってためになった。

    自身の行動を「自分自身で振り返る」仕組みとしての「自己モニタリング」機能について、その重要性と衰えの過程などの詳しい解説があり、とくに脳はどのように(何に)注意を払い、その注意をどのように切り替えているのか、注意がうまく切り替えられないと何が起きるのかがわかりやすい。

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    2020年01月15日
  • もの忘れの脳科学 最新の認知心理学が解き明かす記憶のふしぎ

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    何となくそこにあった頭について、それがどう動いているのか何となくわかった気がする
    ワーキングメモリの優れた人は、情報を圧縮したり別の補助システムを使ったり、戦略を使っているってのが面白かった

    使えそうな知識
    ワーキングメモリについて
    短期記憶と長期記憶どちらかが欠損しても支障がない例から、ワーキングメモリがあるとされた

    国語の成績が高い人とは
    ・読解の成績と単語的記憶力は関係ない。ワードを覚えている人は成績上位者も下位者も同じ。重要な内容を記憶することが大事
    ・侵入エラー(必要ない情報の介入)を統制する能力が必要 成績下位は関係ない単語を凝視
    ・意味をイメージとして覚える

    高齢者
    ・前

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    2024年10月26日
  • もの忘れの脳科学 最新の認知心理学が解き明かす記憶のふしぎ

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    ワーキングメモリについてのコンパクトな解説書。「抑制」が重要な機能だというのが、意外というかなるほどというか。

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    2014年07月31日
  • もの忘れの脳科学 最新の認知心理学が解き明かす記憶のふしぎ

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    脳内には短期記憶のためのワーキングメモリが存在する.このメモリをどの程度活用できるかが重要である.このような脳の働きを知るために,被験者におこなう試験(文中の単語を覚えさせるようなもの)が行われ統計的に評価されている.

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    2014年10月16日
  • もの忘れの脳科学 最新の認知心理学が解き明かす記憶のふしぎ

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    ワーキングメモリという仕組みが人間の記憶のカラクリを説明する方法として最適であるという学説の解説だが、難しい! Blue Backsだからもう少し分かりやすく解説してほしい.ただ、この仕組み自体、人の脳の働きを完全にカバーするものでないことは明白であり、まだまだ分からない部分が多いことは事実だろう.Internetの時代だから、記憶することの意味がかなり変わってきた.脳の使い方も時代に合わせて変える必要があると思っている.

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    2014年09月19日
  • もの忘れの脳科学 最新の認知心理学が解き明かす記憶のふしぎ

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    短期記憶は、音韻ループ・視覚空間系・制御系で構成される。高齢化による容量低下は、イメージに配分を変えることで補おう。ポジティブな情動で脳を活性化しよう。

    読み終えた印象としては、テーマを絞った論文のようでした。テレビのような断言もありません。

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    2015年05月23日
  • もの忘れの脳科学 最新の認知心理学が解き明かす記憶のふしぎ

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    もの忘れとワーキングメモリについて、各種実験の話も交えて解説し、ワーキングメモリの強化についても触れられている。
    生活の中で実感できる話もたくさんあるが、実験などの用語は一読しただけでは定着せずに、読み戻ることも多かった。これをワーキングメモリに当てはめて考えると…

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    2014年08月23日
  • もの忘れの脳科学 最新の認知心理学が解き明かす記憶のふしぎ

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    もの忘れの脳科学という題名だが、内容な著者の専門分野であるワーキングメモリの話である。認知症の本や売れるので、それに乗っかろうとしている感がある気がする。確かに認知症患者の物忘れのエピソード記憶障害とワーキングメモリの障害は重なる部分もあるだろうし、もの忘れの方の症状がワーキングメモリの問題であることもあるであろうが・・・
    ワーキングメモリは心理学の分野で研究が進んでいて、認知症などの臨牀方面では、あまり研究されていないと思うので、心理学の分野の研究を参考に、患者さんの状態に関しての研究が進むといいと思う。
    内容は、ワーキングメモリに関して、平易に書かれた本で読みやすい。その分表面的にもなって

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    2014年07月25日