松永勝彦のレビュー一覧

  • 森が消えれば海も死ぬ 第2版 陸と海を結ぶ生態学

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    日本の山は漁業のみならず、稲作、水の濾過、水を貯める役割等多岐にわたります。林業はもちろんです。
    むやみやたらと山を切り開いて、太陽光パネルを並べることが、いかに愚策かよく分かる本です。

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    2025年07月08日
  • 森が消えれば海も死ぬ 第2版 陸と海を結ぶ生態学

    Posted by ブクログ

    豊かな海は天然の森と川があってこそ!!
    何が豊かな海をもたらしているのかを一般読者向けに一通りまとめてくれてるおススメの一冊。

    本書に書いてある内容は一般知識として知っておくべき大切な事だと思う。一方、本書に書いてあるようなことを知る機会って普段生活してる中で殆ど無い気もして、小さい頃からごみを捨てるなと同じくらい教えてもいいんじゃないかなって思った。

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    2022年12月20日
  • 森が消えれば海も死ぬ 第2版 陸と海を結ぶ生態学

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    なぜ森林は守られ、管理されなければならないのか。著者はそのことを化学的に説している。森林は川で海とつながっており、森が死ねば海も死ぬ。
    化学物質の話が随所に出てくるので、高校の化学を理解していないとわからないことが多いが、結論としては明確であるのでわからなければ読み飛ばしても問題ないと思う。
    巻末の方で植林の重要性を著者は説いていたが、何でもかんでも木を植えれば良いという問題ではない。その地域環境に最も適合する種を育てないと生態系を破壊してしまう恐れがある。

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    2013年04月08日
  • 森が消えれば海も死ぬ 第2版 陸と海を結ぶ生態学

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    著者は長年、河川や海の生態系、特に陸との関係について研究してきた方。ウニなどの食害による海藻の減少を否定し、陸からの腐植物質の流入が減少したことが原因であると説明している。

    鉄は細胞がとりこんだ硝酸塩を還元する硝酸還元酵素に関与しているため、光合成色素の生合成にも不可欠だが、腐植物質には鉄などの金属を結びつける機能があり、細胞に鉄を運ぶ役割をしている。腐植物質に乏しい海では、石灰藻が岩や岩石を覆って、昆布やワカメなどの海藻が育たなくなり、水産資源が減少してしまう。

    昆布が有名な日高地方の海には数多くの河川が流入して栄養素が運ばれている。また、津軽海峡と北海道の日本海側には対馬暖流水が流れ込

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    2018年10月31日
  • 森が消えれば海も死ぬ 第2版 陸と海を結ぶ生態学

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    ちょっと「運動家」っぽいところがあって、筆が滑っていそうなところがちらほら。
    そのせいで、「これ、ほんとに事実なのかなあ」と首をかしげちゃうところもちらほら。
    ただ、総じて見れば誠実な書と言ってもいいんじゃないでしょうか。

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    2014年10月10日
  • 森が消えれば海も死ぬ 第2版 陸と海を結ぶ生態学

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    海と森の間にある必然性を持った自然界の密接な関係を、理学博士である筆者が、様々な事例と長年にわたる研究データをもとに解説する。
    専門的ではあるが決して難解ではなく、写真なども織り交ぜて、学問的な裏付けを平易に説明している。腐食土の重要性、水に含まれる成分の持つ意味などを再認識。ブルーバックス・シリーズ。副題「陸と海を結ぶ生態学」。

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    2012年10月25日