金子智朗のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
会計系の本は他にも少しだけ読んだことがあるけど、これが1番会計を「活用する」ことを念頭に置いている感じで読みやすかったし楽しめた。
が、ちょくちょく会計が分からない人や文系の人を馬鹿にしてる……?ようなニュアンスがある。
嫌な感じはするが、一方で、筆者の地に足のついた経験が透けるような気もして、さぞかし憤りを感じるようなことが度々あったのだろうなぁなんて想像するとそれはそれで面白い。
途中で一瞬人事評価の話に触れたのは、私が想像してなかったアプローチだったのだが、納得感があり腑に落ちた。
読んだ後に自社の数字をもっとちゃんと知りたくなる。
おすすめです。 -
Posted by ブクログ
現職の上司に勧められて購入した一冊。上司は保険会社から転職し、現在は総合商社の財務部門で保険を専門に扱う方で、極めて知識の幅が広い方である。今の時代はジェネラルな知識が求められる環境であり、会計学についても知識武装しておくことは、非常に有益であった。下記、学習事項を備忘。
◯財務会計は、外部報告目的の会計、管理会計は内部管理のための会計
◯会計基準の世界統一はIFRSであるが、日本は準拠していない。
◯1年以内にキャッシュとして流出入が起こるものが流動性があるとする
◯保守主義の原則は、バッドニュースほど早めに開示せよということ
◯発生主義と実現主義を分けて考える
◯費用収益対応原則は、収益獲得に貢献した費用を計上するというもの。
◯取得原価主義は、時価の変動があっても評価替えしないというもの。
◯棚卸資産とは、在庫のこと
◯減価償却は、費用でありながらキャッシュアウトを伴わないので、節税によりキャッシュを社内に留保する効果がある。
◯買取額が貸借対照表の純資産額を上回った部分がのれんであり、日本基準では均等償却するが、IFRSでは償却しない。
◯引当金とは、将来発生可能性の高い費用を前倒しで計上する処理。
◯自己資本比率は、調達した資本のうち返済不要なものの割合を見る
◯ROEは株主から見た収益性指標
◯負債(つまり、株式以外の借入)を増やした方が、ROEは高まる
◯ROAは特定のステークホルダーを前提としていないため、中立的な収益性指標と言える
◯キャッシュコンバージョンサイクルは支払いから入金までのタイムラグを意味する指標
◯費用でありながら、税務上の損金として認められないものが多い。
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Posted by ブクログ
個人的にとてもフィット感があった。
約10年前に書かれた本だが、変化の激しいと言われる現在でも褪せずに読むことが出来る。
合理性を超えた先にイノベーションは生まれる。けれども企業活動を真面目にやると合理的になり、イノベーションは生まれなくなる。イノベーションのジレンマ。
人は合理性だけでは惹きつけられない、むしろ非合理に惹きつけられる。明らかに役立つセミナーより、アイドルのコンサートの方が来場者が多いように。理屈よりも心。
ただ合理的がいけないのではなく、合理的に全てを判断すると、誰でも出来る意思決定となり企業間での差別化が出来なくなる。論理的に考え尽くして最後はインテリジェントエイヤーが経営者に求められる。直感。合理的判断は西洋の文化で人間が先天的に身につける力ではない。一方直感は人間本来のもので、東洋の宗教などで磨かれた考え、禅など。ここに差別化のヒントがある。
こうありたいと願うことから全ては始まる。人生はひととき。その思いを常に忘れずに行動する。そうありたいと思う。
事業単独、単年で評価すると、ミクロのわなにハマりがち。担当者にも会計年度跨いだヨコの視点を身につけてほしい。Googleの生態系モデル。利益が事業体から発生しない、だから思い切ったことができる。
合理性は国や時代によっても違う。トヨタのジャストインタイムは中国では受け入れられない。中国人はクルマをすぐに買いたい。それは過去の自国の体制の度重なる変化で未来が不透明であると知っているから。日本の成熟した市場とは違う。
ソフトバンクの企業買収に対するKDDIの反応「うちは普通の会社ですから」は他社と違うことをやらないと勝てないというビジネスの鉄則から外れていることを説明する事例。大企業病、サラリーマン役員病。
ジョブズが新卒採用に来たら雇える日本企業はあるのか?
リーダーシップ3.0
自律した組織をリードするリーダー、アメーバ組織。
理念に基づきチームごとに独立自尊。
スカンクワークス
20%を本業以外に。ルールがんじがらめではイノベーションや自由な発想は生まれない。
働きかた改革はなんのため? -
Posted by ブクログ
書評
管理会計についての本。基本と言いつつも内容は非常に充実している。見る側(≠作る側)の視点としてはこの本だけでほとんどの判断は可能になりそう。新米・ベテランコンサルの対話形式で進んでいく。平易な内容ばかりではなく、多少難しい部分も分かりやすく書かれている。
各章ごとのトピックや目を留めたポイントは下記の通り。
■意思決定
・埋没コストと機会コスト
・固定費→内外製判断
・限利→原価割れでの受注是非判断
■CVP分析
・損益分岐点は製造量と販売量が釣り合う前提(→在庫を考慮すると損益分岐点が上がる)
・売上の不確実性に対し、安全余裕率を意識した予算編成が有効
■固変分解
・費目別精査法(←費用の実態がある程度把握できているときに効果的)
・最小自乗法(←コスト構造が安定しているときに効果的)
■投資の経済性
・タックスシールド、加重平均資本コスト(WACC)
・評価手法: 回収期間法、投下資本利益率法(ROI法)、正味現在価値法(NPV法)、内部利益率法(IRR法)
■コストマネジメント
・原価企画(直接原価は企画・設計段階で作り込む)
・活動基準原価計算(ABC、Activity Based Costing、間接費をまとめず個々に適切な基準で配賦)
・負担金方式(間接部門を利益目標で管理できる)
・コストを管理可能か不能かに切り分ける
■業績評価
・人は採点基準通りに行動する
・部門別損益で管理不能固定費配賦後の利益で業績評価するのはNG。あくまで目標値の設定として
■BSC
・財務→顧客→業務プロセス→学習と成長の視点
・ビジョンと戦略をベースにKPIを統合する
・パフォーマンス・ドライバ(行動を促す事前的指標)と成果尺度(結果を測る事後的指標)
・KGIやOKRもKPIと同じ
・戦略マップ