金子智朗のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
現職の上司に勧められて購入した一冊。上司は保険会社から転職し、現在は総合商社の財務部門で保険を専門に扱う方で、極めて知識の幅が広い方である。今の時代はジェネラルな知識が求められる環境であり、会計学についても知識武装しておくことは、非常に有益であった。下記、学習事項を備忘。
◯財務会計は、外部報告目的の会計、管理会計は内部管理のための会計
◯会計基準の世界統一はIFRSであるが、日本は準拠していない。
◯1年以内にキャッシュとして流出入が起こるものが流動性があるとする
◯保守主義の原則は、バッドニュースほど早めに開示せよということ
◯発生主義と実現主義を分けて考える
◯費用収益対応原則は、収益獲 -
Posted by ブクログ
個人的にとてもフィット感があった。
約10年前に書かれた本だが、変化の激しいと言われる現在でも褪せずに読むことが出来る。
合理性を超えた先にイノベーションは生まれる。けれども企業活動を真面目にやると合理的になり、イノベーションは生まれなくなる。イノベーションのジレンマ。
人は合理性だけでは惹きつけられない、むしろ非合理に惹きつけられる。明らかに役立つセミナーより、アイドルのコンサートの方が来場者が多いように。理屈よりも心。
ただ合理的がいけないのではなく、合理的に全てを判断すると、誰でも出来る意思決定となり企業間での差別化が出来なくなる。論理的に考え尽くして最後はインテリジェントエイヤーが経営 -
Posted by ブクログ
書評
管理会計についての本。基本と言いつつも内容は非常に充実している。見る側(≠作る側)の視点としてはこの本だけでほとんどの判断は可能になりそう。新米・ベテランコンサルの対話形式で進んでいく。平易な内容ばかりではなく、多少難しい部分も分かりやすく書かれている。
各章ごとのトピックや目を留めたポイントは下記の通り。
■意思決定
・埋没コストと機会コスト
・固定費→内外製判断
・限利→原価割れでの受注是非判断
■CVP分析
・損益分岐点は製造量と販売量が釣り合う前提(→在庫を考慮すると損益分岐点が上がる)
・売上の不確実性に対し、安全余裕率を意識した予算編成が有効
■固変分解
・費目別精査法(