中村雄二郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
<普遍性><論理性><客観性>という三つの原理を擁する「近代科学」は、この2、300年来文句なしに人間の役に立ってきた。それ故に我々はほとんどそれを通さずに<現実>を見ることができなくなってしまった。
しかし、近代科学によって捉えられる<現実>がすべてなのだろうか。近年の社会問題、環境問題等、それだけでは解決し得ぬ状況、現実とのズレが顕在化しているが、その原因は、近代科学が<生命現象><関係の相互性>を無視しているため。
筆者は近代科学が排除した<現実>の側面を捉え直す重要な要素として、<コスモロジー(固有世界)><シンボリズム(事物の多様性)><パフォーマンス(身体性をそなえた行為)>をあげ -
Posted by ブクログ
何分,哲学用語に疎いものだから,非常に読みにくく感じました。しかし,何かこれまでの科学思想とは異なる観点を提出していそうではある。これはもう一度心して読む必要があります。
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では,演劇本来の特質とはなにか。それは,…,人間と世界とを凝縮化して重層的に捉え,描き出すことダル。等身大の日常的な人間ではなく可能的な人間を表現することによって,人間の隠れた本質を捉えることである。(p.116)
したがって,コスモロジーとシンボリズムとパフォーマンスの3つの特性あるいは構成原理とする<臨床の知>は,近代的な<科学の知>と対比して,次のようにまとめられることになる。すなわち,科学の知は