小林可夢偉のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ非常に面白かった。日本人のF1ドライバーとはどういうものか。
古くは中嶋悟、そして鈴木亜久里が初めて表彰台に上り、競争力のあるチームに恵まれなかったが存在感を示し続けた片山右京、日本人最高と言われた琢磨。
でもカムイはそのさらに上を行けると思った。
どうしてもヨーロッパ中心のF1文化。確かに最近アジアでの開催やドライバーの多国籍化は進んでいるが、やはり海を渡るのは並大抵ではない。
そこをいくとカムイの図太さと冷静さ、バリチェロを「あのオッサン」というハートは非常に頼もしい。
近代F1はエンジンパワーだけでなく、空力とタイヤ。
カムイはタイヤの扱いが上手いことで有名だが、その理由がわかる一冊。 -
Posted by ブクログ
2010GPでの活躍を見て、小林可夢偉には注目していた。
その小林可夢偉と片山右京の対談本!?
本屋で見つけた瞬間、他の新刊を無視して買って帰りました。
内容はお二人が2010年、あるいは以前を振り返って自身のF1、レーサー人生を語っていくというもので、いたってシンプル。オーバーテイク(コース上で他車を抜くこと)時のライン取りが図解されているのも評価すべき点でしょう。
この本を読んで思うことは、ようやく見えてきたんだ、表彰台の一番上が!
という事。
日本人レーサーがつないできたバトンが、ようやくゴールしようとしているんだと思うと、胸を打つものがあります。
勿論、小林可夢偉の活躍は彼自身 -
Posted by ブクログ
小林可夢偉と片山右京。新旧日本人F1ドライバーの対談集。
可夢偉に関する初著作でもある。
ホンダの撤退、ブリジストンの撤退表明、そして中嶋一貴の不振。
日本とF1との関係性が途絶えそうな絶対絶命の状況下、
2009年のラスト2戦で突如彗星の如く現れ、2010年厳しい序盤戦を
乗り越えルーキー最高位を記録した可夢偉。この本を読むと可夢偉の
活躍は決して運だけではなく必然であったと改めて思わされる。
可夢偉がレースに臨むアプローチはビジネスの現場にも役立つのでは
ないだろうか。自分の欠点や問題点は徹底的に分析するもあの時
あれをやっていれば...といった変わりようのない過去を悪戯に振り返り
は