鈴木敏昭のレビュー一覧
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ネタバレ思い込みのメカニズムを詳らかに説明してくれていて勉強になった。
自分と共通点がある人に対して(誕生日が同じなどの些細なことでも)好意的になったり優遇したり、無意識にカテゴリー分けをして偏った考えに拘泥してしまう。
特に自分の境遇に不満を抱いている人ほど思い込みが激しい傾向にある。
日頃の鬱憤を発散させるために自分よりも下だと感じる集団に対して八つ当たりをする。
このような未熟な自我は権威に服従しやすいという特徴がある。
権威を持つ者と自分を同じと見なし、その自己欺瞞の中で他者を見下す。
これは権威者に対する贔屓という形でも現れる。(高級車はクラクションを鳴らされる率が低いなど)
思い込みは自 -
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人の性格や考え方の基礎となるものは、
生まれつきのものと幼少期に形成されるものがある。
この幼少期に形成されたものが性格の変えにくい部分で、
ここを作り上げるきっかけとなったのが思い込みだそう。
そのときに作り上げた性格や考え方をベースに、
以降の人生で起きた出来事に対して判断づけしていくので、
幼少期の思い込みはより強固なものになっていくのだろう。
確かにトラウマと言われるものは大人になってからよりも、
子供の頃に経験した内容が基になることが多い気がします。
性格を変えるには、
この大元となる思い込みを変える必要がありますが、
長い年月をかけて固定化された思い込みを変えるのは、
想像以 -
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■あなたはOK・わたしもOK◆
まず幼少期の「禁止令」(何もするな!)などによって、子供は人生に対する「基本的構え」を作り上げる。
人生の脚本は、「禁止令」、そして「構え」に基づいて
勝手に「自分はこういう人生を歩むのだろう/歩むべきだ」という人生脚本を書き上げる。
この構えが、その後の人生において、世の中や人生を規定する「土台」となる。
何かを通してネガティブな感情が出るなら、幼少期に受けた禁止令から人生脚本を遡ってみてください。
人生に対する「基本的構え」(あなたはOKわたしもOK)に結びつく人生脚本に書き換えることができたなら、その問題は解決します。両者を肯定し愛を抱くことで。
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本書は認知バイアス(思い込み)の正体を教えてくれる本である。
十人十色、人それぞれの認知バイアス(思い込み)で人格や知識、行動や他に至るまで構成されている。本著が述べているとおり、認知バイアス自体は悪いものではない。そういう考え方の偏りがあり、その思い込み次第でモノの見方や視点、視座、角度、思考、修正、行動など自分の考え方一つで見ている日常の世界ががらりと変わることを教えてくれる。
様々な情報やモノ、全ての人間が生み出すことには多かれ少なかれ認知バイアスは含まれている。自分の思い込みや次第で人間関係も印象が全く異なるし、学校や仕事の場面においても思い込み一つで辛くも楽しくもなんでも大きく感情に -
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人は、無意識で「自分の人生はこうなっていく」と人生の脚本を書き上げていて、その通りに生きている。
だから、いくら本を読んで自分を変えようとしても、変わらない。なのでその打開策を教えてくれる本です。
① 人は、自分についてある思いや信念を抱くと、無意識にそれに合うように行動してしまう。
② 「人生脚本」は7歳くらいまでの幼少期につくられる。「こうしなければならない」、「こうあるべきだ」という思い込みで、脚本は書き上げられていく。
③ 思い込みを突き止める4つのステップは
1. 問題リストをつくり、自分が抱えている問題、気になる記憶を書き出す。
2. 思い込みチャートの分析図をつくる
3. 「思 -
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ネタバレ「Aさんは学生時代からボクシングの選手でした。Aさんの息子のBさんにも厳しくボクシングを教えています。でもAさんはBさんの父親ではありません。さて、AさんとBさんの関係は?」
1円玉2枚で、切符を隠すにはどうするか。
基準比率無視バイアス。がん検診で陽性だった場合の真の陽性確率。
「クラッシック音楽を聴く男性が、ある地方都市の大学教授かトラック運転手である可能性はどちらが高いか」
思い込みが作られる背景=親、教育、友人、マスコミ、メディア、CM。
思い込みを利用する=自己暗示、アファーメーション、発想転換と気分転換、プラセボ効果、