【感想・ネタバレ】私たちは思い込みから逃れられない? 「認知バイアス」を正しく活用する方法のレビュー

あらすじ

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

ヒトってそもそも不合理だ。

偏りがある思い込みの力は、あなたが想像する以上に絶大なものです。「認知バイアス」という言葉が知られてきていますが、はたして正しく認知されているでしょうか? 言葉ばかりがひとり歩きして、“認知バイアス=取り除かねばならないもの”と、その認識自体にもバイアスがかかっていないでしょうか?

そういった観点から本書では、心理学実験や研究、論文を例にとり、あくまでニュートラルな立ち位置で、改めて「認知バイアスとはなんなのか」を解説します。そして、単なる認知バイアスの紹介にとどまらず、「思い込みを突き止める方法」「思い込みの脱却法」「思い込みを遊んで活用する方法」を解説・紹介しているという点で、本書はいわゆる「認知バイアス」本と大きく異なります。

この1冊で文字通り、認知バイアスのすべてがわかるはず!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ネタバレ

思い込みのメカニズムを詳らかに説明してくれていて勉強になった。
自分と共通点がある人に対して(誕生日が同じなどの些細なことでも)好意的になったり優遇したり、無意識にカテゴリー分けをして偏った考えに拘泥してしまう。

特に自分の境遇に不満を抱いている人ほど思い込みが激しい傾向にある。
日頃の鬱憤を発散させるために自分よりも下だと感じる集団に対して八つ当たりをする。
このような未熟な自我は権威に服従しやすいという特徴がある。
権威を持つ者と自分を同じと見なし、その自己欺瞞の中で他者を見下す。
これは権威者に対する贔屓という形でも現れる。(高級車はクラクションを鳴らされる率が低いなど)
思い込みは自覚的でないことがほとんどなので常に自分の内面を俯瞰的に観察することが重要。

0
2024年09月12日

Posted by ブクログ

本書は認知バイアス(思い込み)の正体を教えてくれる本である。
十人十色、人それぞれの認知バイアス(思い込み)で人格や知識、行動や他に至るまで構成されている。本著が述べているとおり、認知バイアス自体は悪いものではない。そういう考え方の偏りがあり、その思い込み次第でモノの見方や視点、視座、角度、思考、修正、行動など自分の考え方一つで見ている日常の世界ががらりと変わることを教えてくれる。
様々な情報やモノ、全ての人間が生み出すことには多かれ少なかれ認知バイアスは含まれている。自分の思い込みや次第で人間関係も印象が全く異なるし、学校や仕事の場面においても思い込み一つで辛くも楽しくもなんでも大きく感情に影響し育まれていくことだろう。
本著も認知バイアスについて説く本だが、同時に本著も多分に認知バイアスがかかっている本であり、これから多くの質の良い情報と質の良い体験を通して私たちは出会い育み、認知バイアスという思い込みの柔軟な発想ができるのだろう。

0
2025年07月02日

Posted by ブクログ

分かりやすく説明されている。
目新しい情報はないけれど認知バイアスについて知りたい人はこの本がおすすめ

0
2025年06月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「Aさんは学生時代からボクシングの選手でした。Aさんの息子のBさんにも厳しくボクシングを教えています。でもAさんはBさんの父親ではありません。さて、AさんとBさんの関係は?」
1円玉2枚で、切符を隠すにはどうするか。

基準比率無視バイアス。がん検診で陽性だった場合の真の陽性確率。
「クラッシック音楽を聴く男性が、ある地方都市の大学教授かトラック運転手である可能性はどちらが高いか」

思い込みが作られる背景=親、教育、友人、マスコミ、メディア、CM。

思い込みを利用する=自己暗示、アファーメーション、発想転換と気分転換、プラセボ効果、

0
2023年06月08日

「学術・語学」ランキング