蜂八憲のレビュー一覧

  • こうして魔女は生きることにした。
    「滝くんはどこでても生きていけそうね」
    「まあね。俺のいるところが、世界だ」
     薄ら笑いにしっとりと滲む、傲慢。たった一言であっても、むせ返りそうなくらいに匂い立つ、自信。
    (P.124)

     つたえたい、と思う。つたえられる、と確信する。
     己が何者であるか、を思い出す。
    「瑞季野の魔女は、――嘘...続きを読む