【感想・ネタバレ】こうして魔女は生きることにした。のレビュー

あらすじ

真矢月乃(まや・つきの)は、中学卒業間際の春に塾の同クラスの男子から交際を申し込まれる。
彼「滝鯉太郎(たき・こいたろう)」は「魔女」と呼ばれる現役作家であり、
自身の恋愛小説の題材として月乃を選んだのだという。

日々のメモを日課とする月乃も、彼の観察を続けようと不本意ながらも話に乗る。
高校に入学して以降、精力的に作品を発表し続ける鯉太郎と友人たちを目の当たりにするうちに、
月乃は自分も小説を書こうと思い始める。

男女の視点を行き来して語られる、
ストレートでどこかすがすがしい、
青春ラブストーリー。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

「滝くんはどこでても生きていけそうね」
「まあね。俺のいるところが、世界だ」
 薄ら笑いにしっとりと滲む、傲慢。たった一言であっても、むせ返りそうなくらいに匂い立つ、自信。
(P.124)

 つたえたい、と思う。つたえられる、と確信する。
 己が何者であるか、を思い出す。
「瑞季野の魔女は、――嘘は吐けども約定を違えはしない」
 授けられた流儀のままに、俺は俺として在ればいい。
(P.325)

0
2016年05月18日

「男性向けライトノベル」ランキング