千本木啓文のレビュー一覧
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ネタバレ社会党に近い部落解放同盟との付き合いある運動
中川がたどりついたのが契約書一枚で金を動かせる貸金業や不動産
三野勝一に弟子入り成功するも(経営難に陥った企業を整理、売却)
畜産酪農へ転身、八木の農協の組合長へ
農協の経営立て直し(リストラ、農協の合併吸収)イエスマンだけ残す→農家の農業離れ京都府の農業の衰退→非農家への金融事業への依存を高める
本業の農業事業をおろそかにすることへの警鐘は鳴らすも、JA京都は弱体化していた
幼少期動物との対話で人を見る目を養う
この胡蝶蘭にどう返事するか、つまり中川との距離感をどう取るかが県の農協中央会会長になりたての農協リーダーたちの試金石となる
中川 -
Posted by ブクログ
自分は農業を営んでいないものの、親族がJA組合員かつJA職員ということでなんとなく”フィクサー”というワードで興味を持って読んだ。
それもあるので、農協のフィクサーとあるが、ほぼJAグループ京都の話であるのは少し興味が削がれた。
とはいえ、現職会長の中川氏の問題点を丹念な取材で暴いていくところは多少なりとも政治に興味があるとやはり面白い。
ただ、上記の中川氏の問題はあるのだが、京都に限らず日本の農業を推進・支援していくはずのJA(京都)が営農支援に注力せず金融業を強化していくのは、経営的観点ではやむ得ない部分はあるものの、農家生まれとしては残念さが否めない。地元のとある公共のシステムを担当し -
Posted by ブクログ
障害をバネにのしあがり、政治の世界にも進出しつつ、京都の農協のトップに長年君臨して、数々の「悪事」にも手を染めてきた「農協のフィクサー」、あるいは「農協の独裁者」といえる中川泰宏とは何者かに迫ったノンフィクション。
中川泰宏という人物については、小泉チルドレンにいたかなという程度でほとんど何も知らなかったが、京都の農協を支配し、野中広務とも激しい政争を繰り広げたこんな特異な人物がいたのかと驚いた。本人には取材できていないものの、関係者への聴き取りや著書の分析など丹念な取材により中川泰宏の人物像を克明に浮かび下がらせており、とても読み応えのある本だった。本人や農協からの強い抵抗を受けつつも数々の