あらすじ
自民党の“裏面史”を初めて明かす!歴代政権の裏で絶大な影響力を誇った女性フィクサー。ホステスから政治家秘書に転じ、アメリカCIAと通じて財務省や経産省を操った。日本自由党(自民党の前身)の結党資金を提供した「政界の黒幕」の娘を名乗ったが、その出自には隠された秘密があった……。同じくたたき上げの政敵・庶民宰相との壮絶な権力闘争の行方は?
第一章 吉田内閣に送り込まれたスパイ
1 佐藤栄作を土下座させた女性秘書
2 二人の権力者の間で揺れる「女スパイ」
第二章 女給からの転生
1 場末のバーでの運命の出会い
2 迷い込んだ「けものみち」の残酷
3 フィクサーの「裏の顔」
4 権力への意志
5 日露戦争の英雄から、野心家への贈り物
6 空襲警報下の男と女
7 ダイナマイトと焼野原
8 「火事場泥棒」加山の場合
9 「火事場泥棒」鬼頭の場合
10 闇のダイヤ
11 還暦のパートナー
12 GHQに翻弄されるキングメーカー
13 女帝の出産
14 巣鴨拘置所で東條英機と和解したフィクサー
15 出所した鬼頭が米軍に献上した「お宝」
第三章 鬼頭という“くびき”
1 第三の権力者となった鬼頭
2 傍流から本流へ
3 保守合同の裏で
4 女帝への“汚れた”依頼
5 ビジネスに使われたコパカバーナの花
6 政界の高嶺の花
7 秘めた恋
8 六〇年安保闘争の“革命前夜”
9 ボスとの大喧嘩
10 ワシントンの墓地で
11 CIAへの怒り
第四章 形勢逆転
1 大蔵省のタニマチ
2 佐藤総理の次を狙う加山の野望
3 庶民宰相の勝利宣言
4 フィクサーの陰謀
5 カネと女…政界蟻地獄
6 CIAが明かしたL社事件の行方
7 L社事件の真相
8 レイ子が送り込んだスパイ
9 蜂の一刺し
第五章 生々流転
1 鬼頭が明かした「終戦の真実」
2 愛人秘書との対決
3 金丸、竹下、小沢の裏切り
4 自民党解体
5 宿敵との淡い思い出
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Posted by ブクログ
実在するかどうかわかりませんが、まことしやかに噂される、戦後の政界で活躍されたある女性のお話です。
一部、架空の名前を使っている方もいますが、実在する政治家の名前も多く出てきて、戦争前後の日本を良くするために奮闘する政治が表現されています。
政治と聞くと、今や悪い印象を持ちがちですが、本当に日本のために、と粉骨砕身してくれた人がいたから、今の日本があると感じましたし、一種の感謝と尊敬を抱きました。
そして、よく政治が小説やドラマ、ニュースで取り沙汰されるほど奥深く、面白いと言っていいか語弊があるかもしれませんが、エンタメ心をくすぐるものだとも思いました。
政治を監視するという点で、我々国民も政治に興味を持つべきでしょうけど、入口としてエンタメでも構わないので、目を向けるきっかけになると嬉しいですね。
今の時代、政治家や自分自身(一般人です笑)も含めて、野望を抱き、権力やお金に目もくれず努力し続けることができる人がどれほどいるか…時代背景も影響するでしょうけど、数えるほどなのだろうなと思います。
Posted by ブクログ
【昭和の女帝】 千本木 啓文 著
知人に「さくっと読めるよ」と薦められたのですが、戦前から田中角栄が亡くなるまでのまさに帯にある「自民党の裏面史」。
ホステスから政治家秘書となり、女性フィクサーとなって影で政治を操った実在の辻トシ子(小説では真木レイ子)の小説。辻トシ子もその活動なども全く知りませんでした。田中角栄(加山鋭達)、佐藤昭(小林亜紀)、児玉誉士夫(鬼頭紘太)といった角栄人脈は別名で書かれていますが、その他はほぼ実名。週刊誌はほぼ読まないので、こうして輩どもが裏でうごめいていたのかと、新たな発見でした。
昭和って、欲と利権にまみれ、いまでは絶対アウトの「不適切」な時代ではあったけど、エネルギーだけはあったなと妙に懐古した一冊です。
Posted by ブクログ
実名とそうでないものを織り混ぜながら小説という形で読む日本の裏側。モデルとなった方の存在を知らなかったのでとても驚いた
これだけの大物達を登場させる為にも小説という形が必要だったのか、だとしても現実に照らし合わせながら虚構との境目を想像しつつ読むのは何とも言えない部分を刺激され大変楽しく読んだ