和田茂樹のレビュー一覧
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夏目漱石と正岡子規は、明治22年高等中学校の同級生として出会い、子規が明治35年,35歳で亡くなるまで変わることなく続いた。漱石が子規に送った俳句と、子規の添削など、その間に交わされた2人の手紙を年代順に収録したもの。
旧字体や、漢文、俳句などが多くあり、始めは少し読み難く感じるけど、2人のやり取りにそのうち気にならなくなる。
巻末の「解説」から読む方が理解しやすいかもしれない。
漱石が子規に送った手紙の方が圧倒的に多く、子規の全て取っておく性格なのかと思って読んでいたが、晩年、子規が、「読み返してくれるな。誰にも見せるな。読んだら処分してほしい」みたいなことを書いている手紙があり、もしか -
Posted by ブクログ
もはや聖書。
『墨汁一滴』『病床六尺』を読み乍らも、じわじわと明治35年9月に近付く毎に辛くなり、中座してこちらを読み始めました。結局一気に読んでしまった…
当時から既に評価ある立場で活躍し乍ら、奢る事の無い明治の青年2人の、屈託の無い遣り取りがたまらなく新鮮でリアルで…燃えます(笑)
コンパクトな文庫でありながらこれだけ濃厚な内容と、ちょいちょい挟まれる貴重な絵や写真があるのも、非常にありがたい一冊です。
改めて思う事は、リアル学生の時分に何故もっとこういう楽しみ方が出来なかったんだろうかと。純文学のハードルをやたら上げて詰まらなくしている教科書が恨めしい、等と自業自得と知り乍らもぼや -
Posted by ブクログ
こんな手紙のやりとりに、心から憧れる。
真剣な文学談義から洒脱な笑いまで、さすが漱石と子規!と思わずにはいられない。レベルが高い。
今まで読んだ書簡集の中でも一、二を争うお気に入り。
帝大生時代に始まる前半は、互いに歯に衣着せぬ議論の応酬にちょっとびっくりした。そこまでキツく言うか、と読んでいるこちらがたじたじとなるほど。私だったら相手との関係が壊れるのが怖くて、なかなかこうまではっきり言えないだろうと思う。本当の友達だからこそできることだなんだなぁ、としみじみ。
後半は、本当に涙なしには読めない。
ちなみに漱石先生は手紙を捨てる人だったそうで、子規宛の書簡に比して漱石宛の書簡が半分ほどし