クリス・アボットのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
マーティン・ルーサー・キング、マハトマ・ガンジー、チャーチルといった有名な演説だけではなく、ビンラディン、死刑囚などの演説。ブッシュやサッチャーの戦争を正当化する演説。などなど、よくも悪くも、現在の世界を形成してきたインパクトのある演説を21本収録している。
もちろん、演説だけでなく、解説もとても明快である。
たまたま、この本で、ビンラディンの演説を読んだ翌日に米軍がビンラディンを殺害したという報道を接する事になり、とても複雑な感じがした。
とうのは、ビンラディンの演説を読むと、そこには、ある種の正義、納得性があるのだ。
そして、そべての演説、例えば、人種差別的な移民排除の演説 -
Posted by ブクログ
「こんなもん、たかが詞じゃねぇか」と言ったミュージシャンがいた。そう、
言葉なんて「たかが言葉」なのである。
でも、その言葉は人に行動を促したり、考える機会を与えたり、いい方向
にも悪い方向にも力を授けたりする。
アメリカの公民権運動に尽力したマーティン・ルーサー・キングの「私には
夢があります」の一節を含んだ有名な演説を始め、21の演説を取り上げ
ている。
有名なものばかりではない。18歳の時に犯した罪の為、電気椅子に
送られることになったアメリカの死刑囚の最期の言葉は死刑制度を
再考するテキストでもある。
どれもが読み手の心に何かを残す演説である。勿論、疑問に思う内容の
ものもある -
Posted by ブクログ
いつの時代も言葉が世界を変えていく。よくも悪くも世界を動かした21の演説。
ただの演説を集めた本、ではなくそれぞれの時代背景を説明してます。あと戦争や平和、正義、権利等の問題を一方向ではなく多方面で紹介しているのも面白いです。ブッシュの演説とビンラディンの演説が一緒に載せられています。
キング牧師の”I have a dream"のような有名な演説もあれば、テロで息子を亡くした母親の演説もあったり、比較的政治家の演説が多かったですがそれに限らず多彩な言葉が並んでいます。
言葉は世界を正しく動かすとは限らない。そもそも正しいとは何か。そんな事を考えさせられる本でした。
載せられている -
Posted by ブクログ
世界を動かした、言葉。
過去100年にわたって行われた演説の中から21を取り上げている。
演説は4つの分野に分けられている。
1.人類はみな人間
2.敵か味方か
3.力と正義
4.平和への道
世界を動かした、という部分に重点を置いているため、
なるべく世界中から、
善悪は問わず、
選出したようだ。
とはいえ、演説自体が西洋文化で生まれたものである以上、やはり欧米人によるものが多くなっている。
だが、決して欧米人がすばらしい演説をしているわけではなく、
ガンディーや、反乱の最中にあるチリ大統領の演説には大きく心を動かされた。
本書を読んで印象が変わったのは、
ブッシュ大統領とオサマ・