黒川光博のレビュー一覧

  • 老舗の流儀―虎屋とエルメス―
    エルメスジャポンの社長だった斉藤さんが、ライバル会社を訊かれた際、「強いてあげるなら、『虎屋』」という一言から始まった、虎屋の社長の黒川さんとの対談集。ブランドとして守るべきものと、変わるもの、国も違えば業種も違う2つの会社には、同じ職人気質が流れている。ブランドを考える上で、参考になる。
  • 虎屋 和菓子と歩んだ五百年
    500年以上続く老舗の歴史を網羅的に綴った一冊。芯を保ちつつも、常に時代に合わせて経営体系を変えてきた柔軟さを感じた。尚、歴史的人物と虎屋の関係を紹介するパートが多く、各人物について調べながら読んだ為、歴史の勉強にもなった。
  • 老舗の流儀―虎屋とエルメス―
    職人の話をどうお客様に伝えるか、作り手と販売員の距離をどう縮めるかは永遠の課題だと思います。
    販売員の果たす役割とは、作り手の魂をお客様に伝え、ものとお客様の出会いを作るプロデューサーとも言えることですから。

    販売員の本質をお話された心に響く言葉でした。
  • 虎屋 和菓子と歩んだ五百年
    さずがに歴史の長い和菓子屋だけあって、日本史上の有名人の名前のオンパレード。
    歴史の話が中心で、近年の虎屋についてはあまり詳しい記述はありません。
  • 虎屋 和菓子と歩んだ五百年
    公家、武家、文化人から一般人まで。500年に渡って愛される虎屋と、そのお得意さんたちの歴史。
    読書家の社長が、様々な文献やら、虎屋内の資料を読み込んで書かれてるし、歴史上有名な人が、どんなときにどんなお菓子を買ってたなんてことがわかると、ものすごく人間味を帯びてくる。
    とてもおもしろかった。
  • 虎屋 和菓子と歩んだ五百年
    虎屋がどういう顧客に対してどのような販売を行ってきたのかを書いている。
    マーケティング戦略 (環境分析、STP-4P) と組み合わせてこの本を読むと、虎屋が顧客ターゲティングをした上で、時代に沿った商品、販売場所を考えてきたかが見える。
  • 老舗の流儀―虎屋とエルメス―
    新国立競技場の工事現場から青山通りを歩いて赤坂の虎屋の前に来たら、同じように建て直しの貼り紙が。ちょうど前のオリンピックが行われた1964年の建物とのこと。オリンピックにはスポーツのみならず文化をも更新する力があるんだな、と思ったことがあります。しかし、その建て替えが革新のための革新でないことが本書...続きを読む
  • 老舗の流儀―虎屋とエルメス―
    長く続く会社の共通点は、変わり続けることだと仮定して、読んだ。

    変わり続けるということは、失敗も成功もしつづけることなんだけど、やったことあとから理由つけても眉唾で。
    作る必然とは最初からわかっているものではなくて、理由づけはあとからなされるもの。
    で、必然をつくるのはお客様。

    仮定は合ってるん...続きを読む
  • 虎屋 和菓子と歩んだ五百年
    あの虎屋ですら、500年の歴史。京都のあぶり餅が平安時代から1000年の歴史を持っているのに比較すると、東京負けてる、と悔しい思いにもなりますが、もちろん500年でも凄いことなんですよね。
  • ポスト産業資本主義における差異を生み出すもの 「顔」を見せることが価値を生む時代へ(インタビュー)