矢部武のレビュー一覧
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上野千鶴子もおひとりさまの老後をお勧めしていたが「金がある人はなんでも言えていいわね」と顰蹙をかった。
老後は金がいるのだ。当たり前なのにね。
米国は1人で生きることを前提とした社会であり、それゆえに人々は子供夫婦や孫たちと一緒に住もうとはせず、自立した生活を送ろうという意志が強いという。しかし、オバマ大統領の医療保険改革への反応をみればわかるとおり、米国において医療制度や老人介護システムが手厚いのか。答えはノーでしょ。個人の自由と自己責任を重んじたい人たちなのだから。
でもこの本を読むと、アメリカってのはものすごい介護システムが整っていて誰もがよき余生を送れるよ的な書き方でした。
アメリカで -
Posted by ブクログ
友人のおじさんが書いた本だというので、昔読ませて貰った。
アメリカの過激な現象を報告していて、読んだ当初は面白いと思ったけれど、日本人視線から見た「過激さ」なので、アメリカのこの異常さの原因に肉薄するような内容ではありません。なので、最近出た「ポジティブ病の国、アメリカ」の方がアメリカ病というものをきちんと指摘できていて良いと思います。
だけど、politically correct やら 向精神薬への過度な依存という現象についての報告は当時そういうことに関してはあまりに無知だったので、大変興味深かったという思い出があります。
さらに、本職はジャーナリストなので、その友人の家にお邪魔してい -
Posted by ブクログ
アメリカ嫌いの人は周りにはたくさんいるし、昨今の情勢からも絶えずアメリカ批判の声は聞こえてくる。したがって、「アメリカがおかしい」というのは別に目新しいものではない。この本は、特にその時々の政治的、社会的な問題に関わる部分よりも、日々アメリカで暮らしている白人アメリカ人の日常の姿の裏に隠された問題を分かりやすく明らかにしている。特に個人的にはPCの話は社会言語学の一部でも話題になることなのでもともと関心のあったことだが、他の部分も面白く読める。しかし、健康志向や銃社会、日本人への人種差別など、時事問題オンチのおれでも予想できることなので、この本を読んで特に何か新しく知った、とかとても驚いた、と
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Posted by ブクログ
アメリカ病、のタイトルから分かるように現代アメリカの問題点を具体的にあげている本です。この本は一番初めにアメリカにも良い所がある事を述べ、後はずっとアメリカの問題点についてかなり否定的な事ばかり書かれてますので、これからアメリカに行く人はあくまで悪い点に一面的にスポットをあてている本と踏まえた上で読まないと鬱になります。
内容は例えば、物事は楽天的に考えなくてはいけない、円満な家庭を装わなければならない、という意識から歪みが出ている、とか。「日本人は外で妻を殴り家で妻にキスするが、アメリカ人は家で妻を殴り外で妻にキスする」と聞いたことがありますが、アメリカでは日本とはまた違う人目の気に仕方が問