林民夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ高橋漣
北海道で生まれ育った。平成元年生まれ。中学生の時に行った美瑛の花火大会で葵と出会う。チーズ工房で働いている。
園田葵
花火大会で漣と出会う。中学生の時に家族で夜逃げのように出て行った。弓とは小学校からの友人。
竹原直樹
漣の友人。中学生の時に行った美瑛の花火大会で後藤弓に一目惚れした。
後藤弓
直樹と八年間、付き合ったり別れたりを繰り返しながら結婚した。が、一年で終わりを告げた。
村田節子
葵がよくご飯を食べさせてもらっていた家のおばさん。子ども食堂と呼ばれている。
桐野香→高橋香
漣が働くチーズ工房のガサツな先輩。
山田利子
直樹の2番目の妻。
高木玲子
葵が働いていた -
Posted by ブクログ
ネタバレ初 林民夫 作品。
「泣いている人がいたら、抱きしめてあげるのよ」この場面から、涙が止まらなくなってしまう。
二人の物語では、印象的なフレーズがいくつも出てくる。
「ただ、守りたかっただけなのに」というフレーズが何回も飛び交う。きっと、誰もがそうなんでしょう。そして、気づく。”誰かを守る”ことなんて、誰も出来ないことなんだと。とても傲慢なことなんだと。たぶん、自分を守ることだってできないのに。
「この町で、普通に生きていく」都会に出てきた若者は、いつしか、根無し草になってしまう。拠って立つ自分を見失ってしまう。”今日”と”明日”の重さに耐えかねて…。何が「普通」なんだろうか。なぜ「普通」 -
Posted by ブクログ
北海道で育ち、12歳の時に離れ離れになってしまった漣と葵が再び巡り会うまでの物語。
そこに行き着くまでに2人が出会う周囲の人たちがそれぞれの価値観と背景を色濃く持っており、漣や葵に影響を与えていく。
(弓の「なるようにしかならない」や玲子の「やさしい人になること」)
最後に2人の糸が交差するのも思いもよらない人と偶然が重なった結果だったり。
人と人の関係はその間だけで結ばれるものに見えるけどそんな単純なものではなく、これまでに出会ってきた人や経験、偶然によっても左右されるということを改めて感じました。
所々に「平成→令和」や「東日本大震災」などの出来事が描かれていたけど、敢えて描く必要ある -