ルイジ・バルツィーニのレビュー一覧

  • 大陸横断ラリーin1907 北京~パリ 限界を越えた1万マイル

    Posted by ブクログ

     今からちょうど100年前の1907年,北京からパリまでの無謀なラリーが行われ,5台の自動車が参加しました。作り話ではなく実話です。この本は,イタリア人のボルゲーゼ公爵の車に同乗した新聞記者ルイジ・バルツィーニが書いたルポタージュです。
     この本を読んでまず感じたのは,「道があるって素晴らしいことなんだ」ということです。ボルゲーゼ公爵たちは北京からパリまでの行程のほとんどで,道らしい道を走っていません。わざわざ道を外れているのではなく,そもそも道がないか,あっても自動車の通行に適さない悪路ばかりなのです。安心して走っているのは,ロシアを過ぎてドイツに入ってからだけです。それまでは,ゴビ砂漠や

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    2011年07月31日