堀越功のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
知らないことばかり 日経のNTT単行本はだいたい読んでいるつもりだが、毎回とても勉強になる。
今回は2023に始まったNTT法改正の議論と、その結末について。
旧NTT法の責務は大きく2つ、研究開発責務と成果の普及促進義務、ユニバーサルサービス。
この2つの責務を担保するための、外国人投資規制や外国籍役員規制、公正競争のための業務範囲規制。
2024年の改正では、外国籍役員規制や開示義務の緩和、会社名変更等が可能になった一方、設備の公共性を引き続き担保するための規制強化やグループ会社の間の合併事前審査等、強化された規制もあったが、NTTが大きくやりたかったことの半分以上はできた気がするし、他者が守りたかった部分も守れた、現時点ではいい落とし所な気がする。
これを機に、よりチャレンジし続ける会社になり、リスクを取ってでも変革・成長を続けられるようになりましょう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレキャッチーなタイトルというよりは、通信業界の現在と今後について知るべく読書。
クラウドが全てを飲み込み圧倒的な力を握ることによるリスクを語った本。奇をてらったり、過度に不安をあおることはなく、可能性が提示されており、参考になる本。
メモ
・GAFAは通信インフラへの投資として、国際通信の重要インフラである海底ケーブルへの投資を加速。自ら海底ケーブルを引いた方が経済合理性に優れることに気づいた。
・クラウドサービスで仮想化によって5Gインフラを構築
・OTT over the topという呼び方は通信インフラにただ乗りするが故のものだったが、今や通信インフラへの投資も行うように。
・海底ケーブル投資額 100億ドルを超える。2022-2024の三年間。世界の海底ケーブル市場は年二十億ドルで推移
・海底ケーブルにしめるビッグテック参画プロジェクト割合は過半を超える
・米中横断海底ケーブルの話があったが米政府にストップがかけられた
・従来通信インフラはクラウドサービスとは無縁であったが、クラウドサービスに乗る形が取られ始めた
通信インフラの仮想化、企業が顧客向けに速度や遅延条件、データ要件などを柔軟にカスタマイズしたサブネットワークを定義できるように
・at&tのコアネットワークはMicrosoftに売却された
・iown構想 光技術を活用し6G時代の基盤から通信に至るまで活用していこうという基本コンセプト
・nttは光トランジスタを開発。電気から光への変換効率を実用的なレベルに。 -
Posted by ブクログ
現在の通信業界を取り巻く環境がコンパクトにまとめられていて、最近の技術トレンド、政治情勢を把握できる。
海底ケーブルへビッグテックが進出しているという話から、5G、edgeにまでAWSなどのクラウド事業者が進出していて、edgeなのでそれはもはやクラウドではなく、ローカルにまでビッグテックが進出しているということでもあるし、通信事業者が通信を制御する仕組みをクラウド上で作れるほどに信頼性や技術力が上がったということなんだろう。徹底的に規模の経済や限界費用ゼロを狙ってあらゆる領域に進出しようとするパワーには恐れ入る。
そんな中で日本企業がかけるのがオープンRANとIOWN。中国排除の流れもあって5GのRANをオープン化する取り組みで上手くNTTが流れに乗り、それに富士通やNECのような日本企業が追従する形。ファーウェイは排除されるのかもしれないけれど、ノキアやエリクソンに勝てるか。IOWNは技術として注目したい。電気信号を光に変えることで電力を削減し、距離を伸ばすことができる。サーバという物理的な筐体にこだわらなくていいという点に可能性を感じた。
通信も他業界と同様に、米中対立のなかで、インターネットも西側と中国やロシアなどの権威主義国家に分断されつつあり、世界を一つにつなぐオープンなインターネットという夢から覚めつつあるというのが現状のようだ。 -
ネタバレ 購入済み
古かった
格安SIMの情報を無料で読めて……とホイホイされたが、10年位前の話だった。
今は、どれが安いのかは、検索するなりして調べろって話か。
安く済むならそれが良いんだけども。 -
Posted by ブクログ
うーん。もうちょっと突っ込んだ取材内容を期待していただけどなー
NTT澤田会長、島田社長、ドコモの前田社長の実績紹介みたいな。
NTTともなると巨大組織でとてつもない社内政治があって魑魅魍魎がいっぱいいると想像するが、そこまでつっこんだ内容ではなく、NTT法改正に挑む澤田、島田体制みたいな。
NTT法なんてほとんどの人が興味ないだろうし、あぁ足枷があるんだなって知らない人にとってはふーんって感じなので、そこはサラッとでいいと思いますけどね。そしてIOWNは確かに凄い技術かもしれないが、日本発の技術が世界でどこまで通じるか、その為の戦略は?的な所がもっと詳しく説明されているとNTTがどう叛乱するのか!ってもっと興味持てるのに。 -
Posted by ブクログ
NTTがどのように澤田社長、島田社長の時代に事業体制を変え、競争力のある会社に生まれ変わるため実力本位の人事体制に変更してきたか、NTT法改正で総務省からの許認可体制から抜け出そうとしてきたかについて紹介される。ユニバーサルサービスには固定電話とブロードバンドの2種類の議論があって、法定されているのは前者だけであるが、意外に一般には知られていない。NTTがもつ特別な資産は光ファイバーケーブルだけではなく650KMにわたる「とう道」、60万KMにわたる管路、局舎資産が含まれていることも、意外に知られていない。NTTが事業法ではなく、個別法人に対する規制として規定されていることから、研究開発成果の廉価提供なども課されている。モバイルネットワークが重要なインフラとなっている現在、インフラの共同利用、周波数の適正な割当について、族議員と総務省、特定のネットワーク事業者のみが権限争いを繰り返している場合ではないように思うのだが、出てくるプレーヤーは狭い世界で喧嘩を繰り返しているように見える。