佐保里のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この『大人子供のカルテ』を行きつけの本屋で見つけた際は、前作『宇野家の人びと』の続編なのかな、と期待していたのだが、どちらかっつーと、設定が同じモノを別視点で描いているような感じだった
少し気落ちはしてしまったが、面白く、話の深さも以前よりあったので、読んだ後は満足感をしっかり得られた
私は、どちらかと言えば、文系が得意な方なので、理屈そのものはチンプンカンプンなのだが、不老不死が人間の願望の一つであるように、若返りもまた、人々が望むモノ。その強い願いを持った者が、努力を続ける事が出来たのなら、老人を青年まで若返らせる術式が確立しても不思議じゃないな、と感じる
この『大人子供のカルテ』では、青 -
Posted by ブクログ
買う時は当たり前だが、面白そうだ、と思って買う
それで読んで、思った通りの良い内容だと嬉しくなる
だが、時に自分の漫画読みとしての自信を揺さぶってくれる漫画に出会えるものだ
この『宇野家の人々』、私のチャチな予想なんて軽々と吹っ飛ばしてくれた、厚みのある作品で、漫画と読み手を引きあわせてくれる神様みたいな存在に、真面目に感謝したくなった
内容は、ザックリ言うと家族モノに当たるのだろうか
だが、帯にもある通り、祖母の壱子さんが美魔女どころか、かなり若返っているので、ありきたり感など全くなく、実に斬新で読み応えがある
その設定が十分に活かされているストーリーは、読んでいて癒されつつも、自身の現在を -
Posted by ブクログ
想像していたよりもほんわか心温まるお話でした。
肝心の「若返り」の部分にはあまりつっこまれません。ただ実験して若返り出来たんだよ、その若返りの事後経過を観察してますよー、みたいな感じです。
恋愛の面では若返ったお婆ちゃんとそのお婆ちゃんの昔馴染みのお医者さん(こちらも若返ってます)の2人がメインかな?でも、お話は恋愛メインというよりもどちらかというと「家族」に焦点を合わせているかな。
特に、お婆ちゃんに育てられて東京で暮らしていた一希と、現在お婆ちゃん家に預けられて育てられている創の2人。お婆ちゃん家で偶然出会ったけど、二人の関係は偶然ではなくて、関係だけみればめちゃくちゃドロドロにもなりそう -
Posted by ブクログ
生きる事があまりに難しい時代、そのような時代では命の価値よりも想いの価値の方が重くなるのかな?
そのような事を考えてしまう作品だった
1話と2・3話では話の毛色が異なっているけれど、その分1話では本作がどのような世界観でありどのような方向性であるのかを示すものになっているね
特徴的な点は本作の舞台となる島が生と死の狭間に在り「向こう側」へ行く前に未練を断ち切るとのことだけど、あまりそちらを主にしていないようにも思える
あくまでもあの島は中継地点でしか無く、どちらにせよあの島に船で着いたなら船で旅立つしか無い
なら、何が出来るかと言えばあの島で想いの整理をするというその一点に尽きるのかも -
購入済み
料理が美味しそう
座敷わらしの女の子に料理をふるまう話ですが、話に出てくる料理がどれも美味しそうです。
主人公が料理上手なので座敷わらしがうらやましいです。