小林さゆりのレビュー一覧
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『プエルトリコ行き477便』が、二人の女性の運命の糸がクロスする面白さにツイストを入れて、面白かい読み物だったので、続いての本書も迷わず手に取る。二見書房と言えば女性ロマンス路線の文庫なのだが、この作家は従来の狙い通りの女性読者層はもちろん、さらにすべての読者層に受け入れられておかしくない実力派の書きぶりを見せてくれる。
前作と同様に二人の女性の一人称で語られる二つの世界。一人は、不幸な過去を持つ女性詐欺師で、もう一人は彼女に復讐心を抱く駆け出しジャーナリスト。どちらの一人称もぐいぐい読ませる。その運命の交錯のデリカシーさや、それぞれの女性が抱える秘密の事情もページを繰る毎に次第に明かさ -
Posted by ブクログ
尖閣列島問題以後日中関係は冷え込み、書店でも中国を悪し様に言うタイトルのものであふれかえっていましたが、ようやく中国人観光客が増えたり、政治的にも持ち直しの兆しが見えてきたりと、関係改善に向かっての薄日が差してきたように思います。
そのような中、この本の書評を見かけてタイトルに惹かれたので、早速読んでみることにしました。
この本をまとめた作者を始め、作者がインタビューした日本に深い関わりを持つ様々な中国人達の言葉は、中国や日本でのその人達の苦労の実体験に基づくものであるだけに、通り一遍のものではない「重み」を感じ、どれも感動的。
日本のことを深く理解し、日中関係の向上に真摯に努力してくれている -
Posted by ブクログ
復讐に生きる女と詐欺師の女… 何のために人を騙すのか? 詐欺師の手口が怖い物語 #私の唇は嘘をつく
■あらすじ
女性ジャーナリストであるキャットは、かつて自身を不幸にした女詐欺師メグに復讐心を抱いていた。10年間メグを追い続けていたキャットは、ついにパーティで彼女を発見する。暴露記事を書いて復讐するため、キャットはメグを調べるのだが…
■きっと読みたくなるレビュー
世の中に色んなプロが存在します。プロの料理人、プロの法律家、プロの芸人…
どんなプロでも、成果を出すために最大限の忍耐と工夫を積み重ね、どんな些細なミスも侵さずに計画を進めていけるのがプロ。
本作はプロの詐欺師を目の当たりにでき -
ネタバレ 購入済み
よくある政略結婚の話ではありますが、ヒロインの性格も良く素直で、お試し期間のようにもとれる婚約期間に二人がジワジワ近くなっていって、王道ハーレクイン。
お話の流れのリズムは良く一気に読めました。
様々に起こる事件、発見や驚きが多く出てくるので、章も多めでカラフルですが、それぞれが、同じような厚みなので個人的には単調な印象を受けました。 -
購入済み
最後まで、あっという間に
読みはじめてからは先が気になって(それこそ寝る間も惜しんで)一気に読みました。ヒーローもヒロインも魅力的だしヒーロー兄弟も素敵でした。それぞれ主役の物語があるようなので早く読みたいです。途中ヒロインが、うだうだしてるシーンがちょっと長かったのが残念。こんなヒーローに出会えたら幸せだなー。悪役のジジイには、かなりムカムカさせられたわ(-_-#)