如月静のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
期待せずに(失礼)読み始めたせいか、面白く読ませていただきました。
中堅化粧品会社の営業である友哉は根っからのゲイで、会社の同僚に連れて行かれた合コンでも女のコじゃなく、好みの男を見つけてロックオンしてしまう始末。たくらみ小悪魔系の受ですが、ロマンティストで好きになったら一直線。明るくて前向きで、好感度があります。
そんな彼が好きになったのは2歳年上の取引先の野暮ったくて無骨そうな箭内。色事には不慣れっぽい真性モデラーの25歳。見てくれはダサくても、上物だと悟った友哉は親しくなるために画策するのですが、次のチャンスだったバーベキューパーティーで大怪我をしてしまいます。責任を感じた箭内は何かと世話をしてくれ、同居まで申し出てくれます。
しかし、いざ同居してみると、ホントにただの同居人状態で何の進展もナシ。
そりゃそうですよね。相手はノンケで、ごく普通に接してるだけなので。友哉の入浴シーンにそそられるわけもなく。友哉にとってなかなか手こずる相手です。しかし、箭内がそっけなかったのは、面白味の無い自分の社交下手な性格を気にして遠慮していたからだったと判明してからは、二人は急速に打ち解けていきます。
ノンケの攻を落とすというのは、無理を感じさせることがありがちですが、友哉という受キャラに人間的な魅力があって、箭内がほだされても頷ける気がしました。彼がたくらんだり計算したりするのが、ただひたすら好きな相手と深い関係になりたいだけ、というのが伝わってくるので。損得とか考えていないクロさが、いい意味で必死でかわいいのです。
なので、両想いになったところでは心から安堵しました。上手くノンケ攻を落とせたイイ話になっています。
箭内が意外に学習能力があって、Hシーンではヘタレじゃなくしっかりリードできてたのにも安心感。
涼子の存在がハラハラさせられるんだけど、二人が仲良くなれたのは彼女あってこそです。かなりのキーパーソンでした。
番外編ペーパーはそんな涼子と箭内×友哉cpが仲良くディナー。
SSカードは、箭内視点で友哉とプラモ制作するラブラブエピ。
同人誌は、垢抜けてカッコよくなってしまったのをモデラー仲間に「彼女できた?」と冷やかされる箭内と、ゲイバーのママにノロける友哉の話。ベッタリじゃなく適度な距離もとっていて、バランスのいいお付き合いをしています。見習うべき。 -
Posted by ブクログ
可愛い話でした。
人気俳優×モノ書き旅館跡継ぎ
祖母の営む大好きな旅館を継ぐために高校卒業後働いている跡継ぎ。
両親(主に父親)の反対を押し切って頑張るものの、途中悩んだり。
そこに差し入れを頼まれたTV局へ行くと憧れの俳優が。
ちょっとしたきっかけで仲良くなり、閑古鳥が鳴いていた旅館へそのドラマグループが継続して宿にすることに。
どんどん近づく二人の距離。
攻めが受けを可愛がるだけじゃなく、受けから自分の在り方を見直したり。
いい関係でそんなに山も谷もなく最後はハッピーエンド。
途中で出てきた女優がウザかったけど。
やっぱりBLには女子の嫉妬とか入らない方が好みだなぁと。
全体的にほんわかしたお話でストレスフリーでさらっと読める作品でした。
☆3.4 -
Posted by ブクログ
百瀬友哉は、恋愛対象が同性であるゲイ。
けれど、そのことを回りにカミングアウトしてるわけでもなく、見た目も清潔感もある友哉は合コンの客寄せパンダとしてとても誘われやすい。
友哉自身は、そんな合コンをめんどくさいと思っていたのだが、その合コンで知り合った無愛想で野暮ったく見える箭内功が間違いなく良い男だと直感し、彼を落とそうと決意する。
友哉はノンケの男を落とすことに燃えるたちだったのだ。
友哉はその合コンで、何とか箭内の連絡先をゲットしようと思ったのだが、箭内は友哉が連絡先を聞く前にさっさと帰ってしまい、連絡先はげっとできず。
何とか、箭内と接触する機会を持ちたい箭内は、その後に企画されたバーベキューに箭内が来るように仕向け再会するが、彼の荷物もちを手伝っているうちに怪我をしてしまう。
責任を感じた箭内が不自由をしている友哉を助けるために、同居を持ちかけてくれる。
友哉は、箭内を落とす絶好の機会だと喜ぶが、箭内の態度は、恋人どころか友人になれそうにない程そっけなくて……
という話でした。
割とそっけないというか、落ち着いた話。
大きな事件があるわけでもなく、どちらかの性格が派手なわけでもなく。
ただちょっと友哉は自分を正当に評価しているから、それなりにモテてはいるけれど、だからといってそれにあぐらをかいているわけじゃないし、あっちこっちを食い散らかしているわけでもない、どちらかというと一途な方で。
箭内はプラモデルオタクで、見た目もこだわらない方だから、あまり女気もない感じ。
なので、友哉目線で、自分の気持ちが箭内に伝わっているのかどうかわからないからドキドキして。
ちゃんと箭内目線での部分もあるので、そこは実は箭内の気持ちの揺れもはっきり書いてあって。
普通のBLを読みたいなー……と思ってる人にはぴったりだと思います。
燃えるような恋ではなくて、ごくごく普通のありふれた日常的な恋。
でもこういうまっすぐな作品は少ないと思うので、オススメします! -
Posted by ブクログ
高校3年生の知春は家政夫として四方家で働くことになりますが、条件として出されたのは主人である四方に姿を見せないこと。
知春は仕事熱心で17歳なのに気の利く優秀な家政夫です。でも、主人である四方は27歳で若くして地位も名誉も財力もありながら、人付き合いが苦手で不器用。思い込みが激しくて頑固だったりするので、家政夫が男の子だったらいくら優秀でも雇わないだろうと気を利かせた執事の奥野の計らいで、知春は「姿の見えない小人」として働くことになります。
初っ端から突っ込みどころ満載で、先もそこそこ読めてしまうのですが、設定としては好物です。
知春を女性だと思っていた四方に正体がバレたにもかかわらず、成り行きでパーティーに女装で同伴することになってしまいます。こういう場面は不自然で現実離れしていても、シンデレラちっくでときめくので、読んでいても楽しめました。
その後もこの二人は何故か(理由はあるんだけど)知春の女装姿でのデートを重ねていって、そのデートもごく庶民的で楽しそうで、二人の気持の距離もどんどん接近していきます。
でも、さすがに27歳ステイタスのある大人の四方は、我に返ってしまうわけです。恋人じゃないし、女性でもないし、ましてや相手は高校生。イケナイことをしている理性が働いたんでしょうか。
ここで当て馬キャラの神宮寺が、とてもイイ絡み方をしてくれます。彼が何のてらいもなく男の子である知春にアプローチしていったのが発端で、四方も自分の気持に正直になっていきます。
知春は四方とのデートシーンでもよかったし、神宮寺とのデートシーンでもかわいくてよかった。
ただ、ベッドシーンに少し違和感。四方には同性との経験があったというのが引っかかりました。あったのなら、キスの時当たったくらいで嫌悪感まるだしにすることなかったんじゃないかと。
絡みはきちんと最後まで生々しいのがあって、年の差とか知春が17で初めてとか考えたりすると、ヤバい感じが頭から離れず…ストーリーのかわいさからかけ離れていたような。じゃれあうだけでもこの二人なら萌えたと思うのですが。途中から攻め視点だったのも萌え辛かった一因です。
朝帰りのところは奥野とのきまずいやりとりに甘々なムードが出ていて、ここの描写は好き。