山口ミルコのレビュー一覧

  • バブル

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    1985年のプラザ合意から始まるバブルと言われる時代。その頃の高揚感は経済や政治が舞台というだけではなく、個人ひとりひとりの生活に沁み込んだ気分の総和だったりするような気がします。だから、あの頃生きていた日本人それそれにそれぞれのバブルの物語があるのだと思います。昭和の終わり、と記されているので1989年頃に社会に出た著者のバブルの物語は、イコール「働き方」の物語でした。リゲインが「24時間、戦えますか?」と冷静に考えたら絶対無理な進軍ラッパをCMで鳴らし続けていた時代です。それは同時に1986年の男女雇用機会均等法によって変わる女性と仕事を会社が扱いあぐねていた時代(しかも、今もそれは続いている…)でもありました。なので、著者自身のイケイケメモリーズを縦糸に、同時代の専業主婦を選ばなかった女性のインタビューを横糸に織り上げた「あの頃の会社と仕事と私の人生」という記録の書になっています。婦人公論という雑誌の連載ということで、そういう構成なのかもしれません。やはり自分事なのでタテの物語が濃厚です。それは仕事の中でも時代の風をもっとも受ける雑誌編集者という彼女の選んだ(いや、巡り会った)仕事がもっともバブルっぽかったからなのか…。1997年に発行部数のピークを迎える雑誌の世界は上り坂と下り坂の落差が顕著だからなぁ〜。しかも、彼女が人生を掛けて働いたのが月刊カドカワと幻燈社の見城徹ワールドだもんなぁ〜。それはそれは激しい物語です。でも、ポイントはその世界からいかに抜け出たか、が一番、今、共有しれもらう価値があるのかも。その後の身体の変調も含め、また今回、いまいち理解しきれなかった退社のいきさつも含め、本書の続編という「バブル、その後」に期待します。2020年、with coronaで向き合ったのは、働く、ということ。そういう意味では、「コロナ」と「バブル」は真逆の時代なのだと思います。本書を読みながら、「コロナ」はどんな「会社と仕事と私の人生」を生み出すのだろうと、考えました。

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    2020年12月28日
  • バブル

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    連載をまとめたものなので、内容が行ったり来たりするところは、あれ?ってなったりしたけれど、文章が読ませるというか、よみすすめたくなる文章なので、気づけばどんどん読んでしまっていた笑

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    2026年07月31日
  • バブル

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    バブルの頃に金融の世界の端っこにいたからミルコさんの見てきた風景がよく理解できる。ハラスメントという言葉も携帯もなかったけれど、渦巻く熱気はすごかった。そんんな中で苦闘を続ける女性闘士が居たことに改めて気づきました。やっぱり自分なんやなー、と作者よりもうちょっと歳上のおじいは思うのでした。

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    2025年03月12日
  • 毛の力 ロシア・ファーロードをゆく

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    1965年生まれ、乳癌手術の抗がん剤治療で全身の毛が抜け魂も抜けかけたとの山口ミルコさん。(「毛のない生活」2012年発行)毛のない生活を経験したミルコさんは、毛に対して敏感、毛に対する思い入れは並々ならぬものがあるそうです。ミルコの名はロシア語のミール(世界・平和)からだとロシア通の父親から聞き、ロシアへの旅を。ロシアのクロテンは高値で走るダイヤモンドとかやわらかい金とか言われたそうです。「毛皮の道」への旅に決まりました。テンの「死」によりロシアが富んだことを考えながら、人間を含め動物の生/死に深い思いを寄せる著者でした。確かに自然の中において、殺すことは生きることであり、生きることは殺すことにほかならないのですね。

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    2017年10月12日
  • 毛の力 ロシア・ファーロードをゆく

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    クロテン、蝦夷テンはその昔 重要な交易品であった。ロシアに絶滅寸前のクロテンロードをファーロードとなずけ旅をした本。私たちの文明は本当に無文字社会から幸せになったのであろうかということを考えさせられた。

    アイヌ、マタギ、台湾、そしてロシア沿海州と狩猟生活をする民族がいるのだから 日本も当然 昔はそうだったと考えるべきである。

    仏教による肉食の禁止が 地方の食生活に与えた影響にまで思いをはせた。

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    2015年01月28日
  • バブル

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    いわゆるロスジェネ世代の僕は、どうしてもバブル世代の「若い頃はハンパない仕事をこなした」言説を、冷めて聞いてしまう。
    だって、口だけなんだもん(笑)みたいな。
    長い話をする前に手を動かしませんか?みたいな。

    まあ、そう言ったことは置いておいて、この本はとても面白いです。
    バブル真っ只中、男女雇用機会均等法が施行された平成元年あたりに就職した女性たちの生きざまを描いたノンフィクション。

    特に著者の山口ミルコさんは、外資の損保会社、大手出版社を経て、幻冬舎の立ち上げに参画し敏腕編集者として活躍された。あのベストセラー「大河の一滴」(残念ながら未読…)の担当者だったとのこと。
    会社ラブで生きつつも、会社内の評価に納得できず退社。その後乳がんを発症。ガン・サバイバーとして現在に至る。

    前述のようにバブル・アレルギーを持つ僕だけど、ミルコさんのたくましさには胸を打たれた。
    カッコいい人はいつの時代に生きてもカッコいいんだという、当たり前のことを改めて認識。

    平成時代後半を描く次作にも期待。

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    2020年09月26日