今野紀雄のレビュー一覧
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購入済み
大学教科書の前に読むと良い
例えばブルーバックスのトポロジーの本を読んでもっと先が知りたい人にお勧めの本。
ブルーバックスなどの数学に興味がある高校生向けの本と異なり、随分と数学の大学教科書に近い記述である。
しかしながら、数学科の学生向けの本と比べると遥かに読みやすい本であり、数学の神髄に触れられる本である。
数学科の位相幾何を習う前に読むと良い本。 -
Posted by ブクログ
副題の通り「読んだら人に話したくなる数の神秘」だった、まさに。
特に素数の話、約数の話、πの話が面白かった。双子素数とか、不足数、過剰数、完全数とか、πの求め方の考え方とか。いやそういう発想する?っていうくらい、数学者とか哲学者って発想豊かな人達なんだなと思いました。
何百年、何千年かけても、まだまだ予想止まりの証明されていないことが、身近な数字にこんなにもたくさんあるんだなというのが分かって不思議な感じでした。
量子コンピュータで解ける問題もあったりするかも知れませんね。(軽くググった感じ、数学者が量子コンピュータは実現しないって言ってる話しかヒットしませんでした。) -
Posted by ブクログ
ネットワークについての研究は、単純化されすぎたモデルが現実に即さない場合が多々あるが、複雑ネットワークの挙動はより現実のものに近い。ワッツとストロガッツによるスモールワールド、バラバシによるスケールフリーネットワークの説明とその応用についてよくまとまっている。ネットワークの経路数/ノード数を「距離」という。スモールワールドネットワークはショートカットを入れることでこの距離が大幅に短くなっている。ノードあたりの経路数(枝の数)がべき乗則にそったものがスケールフリーネットワーク。これはWEBなどのように富める者はますます富む形になる(有名なサイトはより多くのリンクが張られる)。このモデルは感染症対
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Posted by ブクログ
〇目的
・本職はソフトウェアの営業だが、会社自体はマーケティングリサーチ業を営んでおり、営業する中でも統計に関わる知識を必要とするため本書で概要を掴む
◯感想
統計学を日常的に使われている身近なものに触れながら初学者にも分かりやすく教えてくれる。
数学が大の苦手な生粋の文系の私でもイラストや分かりやすい言葉で統計学の大枠を掴むことができた。
仕事上で同僚が使っていた言葉もよく出てきたため情報と情報が繋がった感覚
今回は仕事上必要な知識の習得のために本書を手に取ったが、身の回りにも偏差値やクレカの限度額設定、内閣支持率、新薬の治験など日常的に多くの場面で統計学に触れていたことに驚いた。
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Posted by ブクログ
これまで、説明できない長年の経験や、見て盗め的な教育とは呼べない教育がまかり通っていたが、それらはどんどんデータ化数値化されていく。
我々の時代は、身体測定や運動能力テスト、学校の偏差値や成績くらいしかデータ化された物はなかったが、
今後は文系理系にかかわらずデータの作法を知ることの必須のスキルになるんだろうな。言葉の定義を正しく知らないといけない世の中になるんだろうな。と感じたので購入。
しかしシックスシグマなど聞いた言葉はあったが、そもそも標準偏差って何?その分布が一位場合と狭い場合でそのシックスシグマは違いは出てくるのか?と言う素朴な疑問の解決には繋がらなかった -
Posted by ブクログ
ソフトウェアテストでは、全体を考えることが非常に重要で、全体を表現するために、マインドマップやNGTが使われているのですが、自分が描いている絵は、どちらかというと、南方熊楠曼荼羅に近いものです。
言葉で書くと、断片を書いて、それらを小さなまとまりにしてクラスター化し、最後に遠くの断片同士を線で繋ぐ方法です。つまり、ツリーではなく、ネットワークなのです(NGTは実は、ツリーではなくネットワークであることを最近知りました)。
それで、この方法をもっと一般化して、使いやすいものにしたいなぁと常々思っていました。
それには、まずネットワークそのものの構造や、仕組み、性質を知る必要があるだろ -
Posted by ブクログ
ネタバレ最近、「複雑ネットワーク」に非常に興味があり、
まずは入門編からチャレンジというわけで、本書を手に取った。
著者の増田先生は色々な文献も著されており、次に読む予定の
ものも増田先生のものだ。
さて、内容だが、基本的な概念や歴史から複雑ネットワークの事例、
スケールフリーネットワーク、SIR、SISモデル、BAモデルなどの
各種用語などを知ることができて、とてもよかった。
内容も平易であり、入門編としてとてもよいレベルだったと思う。
これから、ますます深みにはまりたい。
目次
第1章 ネットワークのはじまり―グラフ理論の誕生
第2章 ネットワークの格子模様―碁盤目とその仲間
第3章 ネット