松村嘉浩のレビュー一覧

  • 増補版 なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか?――日本人が知らない本当の世界経済の授業

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    これはとても良い本だと思った(少し古いけど)。
    この内容が正しいのか適正に判断できる知識は正直ないけれど、時代の流れを大局から掴むアプローチはすごく説得力がある。大きな流れに逆らう動きはうまくいかない。このことは忘れてはいけない。とにかく、わたしたちは生きていく時代は、私たちの通った道とは違うということを忘れずにいたい。

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    2020年10月04日
  • 増補版 なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか?――日本人が知らない本当の世界経済の授業

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    世界経済の仕組みを、小説形式でわかりやすく紐解いていきます。
    普段経済系の本をお読みにならない方でもとっつきやすく、とても読み易いです。
    人は知らないことに対して、どうしても漠然と不安に思ってしまうものです。
    まず少しでも現実を「知る」ことが、とても大切だと気づかせてくれます。

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    2018年06月07日
  • 増補版 なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか?――日本人が知らない本当の世界経済の授業

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    (社会の物質的成長が止まることを前提に、システムを設計しなおすことには賛成だけど、前提が覆る可能性があることも忘れてはならない。

    地球には資源が有限だけど、宇宙に進出することができたら、可能性は無限に広がる。少子高齢化はそのままかもしれないけど、1人当たりの生産性の上昇でもってそれを支えることが十分可能だろう。
    あるいは技術革新。とんでもないイノベーションが起きて生産革命が起きたら、これも成長を後押しする。
    まあ当分は非現実的かな。)

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    2016年10月18日
  • 増補版 なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか?――日本人が知らない本当の世界経済の授業

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    ヘゲモニー国家は同じような発展と崩壊のパターンを描く。第一段階は農業や工業が優位になって生産力が高まり、第二段階は商業が発展し、最後に金融業が発展する。そして、崩壊する時も農業や工業が競争力を失い、商業がダメになって最後に金融が残る。例えばオランダのヘゲモニーは17世紀末に怪しくなるが、金融は18世紀後半まで残った。

    ヘゲモニー国家は自由が一番安上がりに勝つ方法なので、「自分たちのルールで自由にやろうぜ」と主張する。今でいうグローバルスタンダード。

    18世紀前半のリバプールでは、多くの奴隷貿易の利潤率が100%を超え、時には300%にも及んだ。この、奴隷貿易と奴隷制の利益がもたらした資本の

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    2018年04月05日
  • 増補版 なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか?――日本人が知らない本当の世界経済の授業

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    教授と生徒の対話形式で展開されるあるある技法だが、この本中身がコレでもかというほど濃い。背景知識と分析結果に基づいた、深い示唆を得られる内容になっている。かなりの意欲作、とてもおもしろく読めて学びが深い。

    世界は成長の限界を迎えているにもかかわらず、無理な成長を実現しようとしてつじつま合わせにリスクの高い劇薬的な施策を打っているのが今。
    長年の歴史の中で一部の富のために虐げられてきた国や宗教、民族によるテロリズムの表出が今のイスラム国。

    相当な背景知識がないとこの本は掛けないなと、読後に唸る感じ。

    ■読書メモ
    ・砂糖はイギリス人が奴隷貿易でアフリカから連れてきた黒人奴隷を酷使して作った賢

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    2016年06月25日
  • 増補版 なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか?――日本人が知らない本当の世界経済の授業

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    まず、圧巻のカバーイラストなど本としての体裁が素晴らしい。分かってそうであんまり分かってなかったことが分かりやすく書かれていたり、違う視点で見られたり。面白かったです。

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    2016年06月16日
  • 増補版 なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか?――日本人が知らない本当の世界経済の授業

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    ネタバレ

    わかるようなわからないような。末法思想とどう違うんだろう。あれも、自分たちの世界観がこれ以上広がれない、だったようにも見える。

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    2020年02月03日
  • 増補版 なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか?――日本人が知らない本当の世界経済の授業

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    経済学的な世の中の動きに疎い私でも、とても面白く読めました
     ・世界の人口は減少に向かう(人口オーナス期)
     ・テクノロジーのい進歩の結果、音楽家自体がいなくなる
      – 体温や脈拍のデータから、そのときの気分にあった音楽を作曲・演奏してくれる時代
     ・近代世界システム論では中核と周辺という分業体制
      – 低開発化、”賢者の石”化
     ・現代アートはアメリカのユダヤ系アーティストが主導
      – 第二次世界大戦以降、アメリカは田舎者から世界のリーダーへ
      – アメリカの分化として、拡大・発展

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    2019年09月23日
  • 増補版 なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか?――日本人が知らない本当の世界経済の授業

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    ネタバレ

    『増補版なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか?:日本人が知らない本当の世界経済の授業』では、これから世界に起きる問題・現在進行系で起きている問題から、「①これから世界がどうなるのか」。「②何が本質的な問題」で「③それに対して我々はどうするべき
    なのか」の3つを著者である、松村嘉浩氏が記録したものである。
    「①これから世界がどうなるのか」に関して、松村氏は、「機械の台頭」と「シェアリング
    経済の拡大」をあげている。「機械の台頭」に関しては、「IT革命」によって、低賃金の仕事が機械に置き換わる変化を言っている。仕事がITによって置き換わることによって、アメリカでは、「ジョブレス・リカバリ

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    2017年11月01日
  • 増補版 なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか?――日本人が知らない本当の世界経済の授業

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    題名についての解を歴史的な視点から論じている。西洋の視点が常識となっている世界史を、別の視点からみる面白さを提供し、宗教についても同様の展開が続く。多くのページを費やしたのが、日本の金融政策の危うさについて。著者は使命感をもって持論を主張しており、警鐘を鳴らすためにこの本を執筆したことがわかる。このような状況に至った背景についての分析も納得感がある。

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    2020年10月26日
  • 増補版 なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか?――日本人が知らない本当の世界経済の授業

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    ネタバレ

    会話形式で書かれてはいるが、内容は非常にしっかりしており、著者の考え方にも納得感があった。
    人口減少、高齢化社会というこれから世界が直面する課題に、日本が最初に直面し、世界のお手本を示せるか試されている。
    さらに日本は先進国で唯一の宗教に縛られることがない多神教の国家であり、仏教やキリスト教が伝わっても受け入れてきた懐の深さを持っていることを誇りに思えた。
    ・失敗したら損失が大きい映画やアニメは、そうそう冒険できませんが、マンガだと新人がどんどん出てくるし、社会現象を引き起おこすことすらあります。売れるマンガは世の中の一般の人たちの心理を映す鏡でもあるの。
    ・なぜ、みんな(漠然と不安)なのかと

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    2017年02月18日
  • 増補版 なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか?――日本人が知らない本当の世界経済の授業

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    結果、池上彰本だと思っていればあまり間違いはない。
    よい本ではあるが、基本的には高校、大学生向けの本ではないか。
    経済の話に重点がおかれているが、
    実際は地政学といった観点でも不安は発生しているはずで、その点から日本の周辺の諸国、またはエネルギーなどについて後続で話があると良かったかと。

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    2016年07月13日
  • 増補版 なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか?――日本人が知らない本当の世界経済の授業

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    お堅い話もわかりやすく、砕いて書いてある。いま漠然と抱えている、将来への不安の正体について考えさせられた。

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    2016年07月09日
  • 増補版 なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか?――日本人が知らない本当の世界経済の授業

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    対話型の書き方は始め違和感ありますがとても読みやすいです(がしかし長い。)。
    全体的な世の中の流れ(経済、金融、宗教に戦争、アート)を知りたい人にはとってもオススメ。だが、筆者は割りと偏った思想の持ち主なので鵜呑みにしないように注意は必要。
    右肩上がりの成長前提で設計されてきた資本主義(日本のみならず世界)がこれからどうしていけば良いのかを筆者なりの視点でまとめられています。

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    2017年11月16日
  • 増補版 なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか?――日本人が知らない本当の世界経済の授業

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    世界は人口減少に向かっている。開発途上国でも同様。
    昔は子供は労働力になった。今は教育費がかかる。
    年金制度のため、子供がいなくても将来生活ができる。

    アトムが人類を不幸にする。科学技術の発達が寿命を延ばし、仕事を減らす。

    セイの法則=作られたものは結局は消費される=現代は成り立たない。供給は需要を作らない。

    ルネサンスの三大発明=印刷、火薬、羅針盤。中国ではもっと前からあった。

    紅茶と砂糖=富の象徴。
    イギリスは資本を蓄えられたから産業革命が起きた。

    成長する余地がないのではないか。が不安の源。
    人口が減少し、欲望が飽和し、結果として需要がなくなる。

    中央銀行はお金を増やせない。

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    2016年08月08日