竹内茜のレビュー一覧
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ヘイゼルは16歳.甲状腺がんが肺に転移して,酸素ボンベが手放せないまま,もう三年も闘病をつづけている.骨肉腫で片足を失った少年オーガスタスと出会い,互いにひかれあうが…….生きて人を愛することのおかしみや喜びをまっすぐに描き,死をみつめながら日々を送る若者の生々しい感情をとらえた,傑作青春小説.映画「きっと、星のせいじゃない」の原作小説。
映画版とほぼストーリーは同じだが、オーガスタスにがんで亡くなったキャロライン・メイザーズという元カノがいて、ヘイゼルとよく似ていたためオーガスタスの自分に対する好意に自信がなくなり、自分のためにオーガスタスに迷惑をかけたくないというヘイゼルの葛藤、ヘイゼルの親友ケイトリンと以前のように仲良く過ごせない距離が縮まらないヘイゼルの悲しみが映画では描かれていない部分なので、映画を見た人でも楽しめる傑作青春小説です。 -
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甲状腺がんが肺に転移して酸素ボンベが離せないヘイゼルと、骨肉腫で片足を失ったオーガスタスの二人は、がんと闘う子供たちのサポートグループの集会で出会います。
お互いに病気を抱えているからこそ、同情されることや「異質な存在」として見られたり扱われたりすることに敏感ですが、互いに相手のありのままを理解するようになり、ひかれあい、愛し合うようになります。
若いがゆえに、病の進行も容赦がなく、二人に残された時間は長くありません。残された方を傷つけることを恐れたり、かえって「自分を傷つけてもよい存在として相手を選んだ」と考えてみたり。
死が身近であるからこそ、自分の生き方、自分が死んだ後の家族や恋人のことも考えていきる二人の姿が印象的です。文字通り「命を燃やしながら恋愛する」二人の力に、心を打たれた作品でした。
親として、子供をがん(に限らず病気で)亡くすということは想像を絶する痛みを伴うと思います。そういった点からは(誰が悪いわけではないのに、その「運命」に選ばれてしまった)という不幸を受け入れる(最終的には受け入れざるを得ない)家族の強さも、非常に印象的でした。 -
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命の尊さ
出会いの大切さ
時間の大切さ
家族の大切さ
健康でいられることの有り難さ
友情
そして、何よりも
大切な人と一緒にいれて、当たり前の毎日を送れる幸せ
ヘイゼルとオーガスタスからたくさんのことを教えてもらいました。
私にとって大好きな作品です。
もっともっとこの作品が広まりますように。
 ̄ ̄70億の命の中で
Your love 運命に出会えた
この手と この手の 温もりで
きっと世界は変わる
一瞬一秒が愛しくて
今すべてを抱きしめる
孤独も 涙も 未来へと
繋がる Lil' Infinity
AAA「Lil' Infinity」__
追記:この曲は、この本を原作にした映画「きっと、星のせいじゃない。」をイメージして作られた楽曲です。
この曲には、「大切な人に出会えることは、運命でもあり、奇跡。だからこそ、一瞬一秒過ぎていく時間を大切にして過ごしてほしい!」というメッセージが込められているので、ぜひこの本を読みながら聴いてみてください!
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何回も読んでいる。ヤングアダルトながら深いテーマ。よくある "病気を持つ主人公の物語で御涙頂戴" ではなく、主人公が冷静且つシニカルで翻訳文も読みやすく痛快なのが魅力的。ティーン(というかミレニアル世代は共通)のカジュアルな言い回しが、私には心地良かったが、それ以前の年代の人ならばこの部分に抵抗があるかもしれない。ただ物語としてはかなりお勧め。実話と見紛うぐらいの完成度。この作者は本当にYAを書くのが上手い。
'The Fault In Our Stars' - この題が重要なのに邦題が残念で、映画に至ってはほとんど真逆の意味になっている。主人公は運命を受け入れていて、周りはティーンの心情を侮っているが誰よりもこの事について深く考えている。個人的に哲学や西洋占星学の自由意志と運命論の観点から見ても興味深かった。
邦題を付ける映画・小説・洋楽など全般に言えることだが、センスのない題や原作者(この場合シェイクスピアに反論したジョン・グリーン)の意見通りではない題は止めるべきだと強く思う。 -
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ネタバレ一言で言えばすごくいいストーリー。
実は、途中まで読んでいた時
ペラペラ最後らへんのページを
見てしまった時
衝撃の言葉が書かれていて
私の予想してた人物とは逆でビックリしながら
なんで見てしまったんだと思いながらも
それはそれで気になった。
内容は重いと思うけど
重いだけじゃないものを感じるほうが大きかった。
しばらく放心状態になった。
いろいろ感じたことがあって
本当はもっとたくさん感想書きたいのに
頭の中でごちゃごちゃになってるから
すべてをうまく思い出せない。
はじめて2人が出会った日
タバコを口にくわえたオーガスタスにたいして怒ったヘイゼルに言った言葉。
『火をつけたことはない。これは象徴なんだ。自分を殺す凶器を歯のあいだにくわえて、だけど殺す力は与えない』
オーガスタスが亡くなって
棺を前にヘイゼルがタバコの箱を棺に入れた時に言った言葉
「火をつけていいよ」
「もう怒らないから」
この文を読む前からかなり泣いていたけど
もう病気と闘う必要がなくなったんだと
思ったらさらに泣けてきた。
アイザックの両目が見えなくなった次の日
ガスが言った
「おまえはこれからずっと続く幸せな人生を送るんだ。おまえが想像もできないような、すごいことやヤバいことがいっぱい起きるぞ!」
わたしはここでも泣いてしまった
そして最後のこの言葉がかなり心に残った。
『この世界で生きる以上、傷つくかどうかは選べないんです。でも、自分を傷つける人を選ぶことはできる。おれはいい選択をした。』
基本、わたしはハッピーエンドが好き。
だけど今回はべつ。
もしかしたら
読む前からどちらかが最後に死ぬんだろうと思っていたからかもしれない。
だけどガスがヴァン・ホーテン宛に送った
「至高の痛み」の続きと思われる手紙が
実はヘイゼルの弔辞だった。
最後の最後で最高の手紙をヘイゼルに残していたんですね。
はじめはいやいや行っていたサポートグループで出会った2人。
フィクションだけどそんなところもよかった。
ヘイゼルは「たとえ死に邪魔されなかったとしても、オーガスタスと私の愛は永遠に続かなかったんじゃないかと思いはじめていた。だから1日に夜明けが訪れる/輝かしいものはいつまでも続かない。」
そんなことをオーガスタスが亡くなったあと思っていたけど
この2人にとって間違いなく最高の時間を過ごせたと思う。
こんなに泣けた本ははじめて読んだ。
いままで本を読まなかったのもあるけど
本でも映画のように感動して涙を流せるのだと思った。
もしわたしが夏休みの読書感想文を書かなければいけない年齢なら
間違いなくこの本を選んだ。 -
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最初はなじまない言葉(漢字に原語のカタカナ表記を当てられていたり、"文字通りキリストの心臓"とか)が多くて読みづらかったけれど、3分の1過ぎあたりから一気読み。
最後まで読んだあと、もう一度読み返すと、主人公や周りの人の感情がうまく書かれている箇所がところどころにあるのに気づきました。
酸素ボンベをつけたまま車を運転するとか、ちょっと想像が難しいけれど、想像に留めておけるのが本のいいところだとも思います。
キーポイントの一つだった主人公の愛読書(の作者)についてのエピソード、そして最後の主人公とその両親(特に母親)とのエピソードがよかった。
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ネタバレきっと、星のせいじゃない。
難病モノはある程度先が読めてしまう、という人こそ読んでほしい。そうじゃない。死を思うこと、愛すること、自分の生きる意味を考えることは、生まれてきた人すべてに共通することだから。
甲状腺がんが肺に転移して酸素ボンベが手放せないヘイゼル。骨肉腫で片脚を失ったオーガスタス。彼女と彼の家族、がんのサポートグループのメンバー、がんではない友人、元小説家など、それぞれの登場人物が精一杯、不器用に生きている。
ヘイゼルの愛読書『至高の痛み』の作者ピーター・ヴァン・ホーテンが印象的。あれほど自分に寄り添ってくれる物語の作者だから人格者だろう、作者は読者の期待に応えてくれるはずだという思い込みをぶち壊す。ヘイゼルはずっと知りたかった登場人物たちのその後を教えてもらえなかった。つい、ヘイゼルには時間がないのに、と思ってしまったが、それは別にヴァン・ホーテンには関係ないことなのだ。そして彼が『至高の痛み』に託した苦しみや悲しみが明らかになる。不安や絶望は比べられるものではなく、一人ひとりが自分の辛さを抱えていくのだ。
ヘイゼルの母が、オンラインで大学の講義を受け、ヘイゼルの死後にできることを考えていることがわかったところ、そしてそれを喜ぶヘイゼルのシーンは光が射したよう。ヘイゼルはずっと知りたかったアンナの母のその後を知れたのだ。娘を亡くした後、母がどうなるかを。そんなヘイゼルの愛に心が揺さぶられた。そんなヘイゼルを的確に描写した、オーガスタスの弔辞。
生きていくうえで何を大切にするか、誰を愛するか、何に苦しみ、何に喜びを感じるか。生きている証を残したい、と、誰も傷つけたくない。軽やかに生き、宇宙に気付き、愛したい。相反する、繊細で、途方もない願い。 -
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映画を観て、素晴らしかったので、原作も。
訳者あとがきにカズオ・イシグロの「わたしを離さないで」をこの物語を読み終えたときに思い浮かべたと書かれていましたが、その通りだと思いました。死と隣り合わせによる生の捉え方は似たものを感じます。
これはかわいそうながん患者の子どもの話ではなく、ヘイゼル・グレイスとオーガスタス・ウォーターズの恋物語でした。決して非日常ではなく、日常の物語。そして可能性の物語。ヘイゼルは可愛くてちょっと理屈っぽく偏屈気味。オーガスタスはイケメンだけど象徴にこだわるキザな男の子。いちばんすてきだったのは、ふたりをめぐる友人たちの日常と、プラスして障がいをネタにジョークを平気でいうところ。良い看護師の条件には笑いました。あとオラニエーでの食事のシーン。映画でもすてきでした。
10代向けのレーベルから出されていますが、大人でも十分楽しめます。ティーンの頃に読むのと大人になってから読むのではもちろん感じ方は違うと思いますが、大人に、親になった人たちにも読んでほしいです。 -
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切ない恋の物語。そんな簡単なタグでは括れない一冊。
がんに侵された哀しく切ない、二人のティーンの物語。
と聞くといかにも儚く美しい...なんてイメージを膨らませますが、
ただたまたまその境遇に置かれているだけで、他の10代と同じように、
ちょいと親に反抗してみたり、悪いことしてみたりetc
日常生活が、彼らにも同じように流れていく。
日々がたんたんと描かれていくので、
冗長に感じてしまう人も知るのかもしれないけれど、
自分は単なるお涙ちょうだいの、美しく装飾されたものでない、
ありのままが描かれている気がして、楽しく読み進んだ。
特に登場人物の使う言葉のセンスに惹かれ、
火をつけない煙草を象徴だといったりする言葉の感覚、
物語そのものでなく、そうした一人一人の人物が4味わい深い作品。
ちょいと非日常的な作品を読んでみたいあなたにお勧め。