大原康男のレビュー一覧

  • 「靖国神社への呪縛」を解く(小学館文庫)

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     靖國神社について論じるには、知っておかねばならない「基本」が記してある。靖國神社と全国にある護国神社は、全く相違なく存在している。神社そのものと、参拝は区別して論じるべきだろうが、靖國の教義といわゆる東京裁判の見方が、どの保守派の言辞においても一致しているのは、論議が単調に過ぎる。東京都千代田区三番町にある「無名戦没者の墓」である千鳥ヶ淵戦没者墓苑(ちどりがふちせんぼつしゃぼえん)についても議論しているが、参拝者数についての論議に確執、宗教と国家の関係から論じていないのが残念。「宗教」としての議論の枠から外れており、他宗教の存在の仕方を認め無い可能性を持ち、その点での深みのある再構成が論議と

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    2009年10月04日