長谷川洋子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
子どもの頃からサザエさんフリークの私にとって、長谷川家は親しいご近所さんのよう。
長谷川家の知られざる部分を垣間見ることができて、より親しみを感じた。マリコさんとヨウコさんの現在の関係が気になるところだが、例え関係が途絶えたとしても、一緒に生きてきた過去は消えることはないし、天国で家族みんなで再会すれば、笑顔で手をつなぐことだろう、と思う。
ヨウコさんの長女の方は、フランス在住でブログで近況を知ることもできる。国際結婚をされて、お子さんもいらしてお幸せのよう。
子どもの頃から私を笑顔にしてくれた長谷川家の皆さんの幸せを心から願っています。 -
Posted by ブクログ
串だんご三姉妹(実際は四姉妹)の末妹から見た長谷川家と昭和史。
裁縫の授業中、『モンテクリスト伯』を隠し読んでいた著者に親近感を覚える。
母子二代に渡って、配偶者との縁が薄い女所帯。母親はヒトラー、ワンマンとあだ名されたが、終りの方まで読むと、ワンマン体質は長姉に受け継がれた気がする。母親の享年が91と考えれば、長谷川町子の72歳は早すぎる。手術を勧めていれば延命したのではないか。遠回しに長姉を責めている気がした。
手術といえば、『サザエさんうちあけ話』では胃かいようとされていた町子の病気が、はっきり胃がんと書かれている。本人は最後まで胃かいようと信じていたのだろう。 -
Posted by ブクログ
表紙がカワイイ。タイトルが素直で魅力的。
そんな、担当編集者さんが聞いたら大喜びしそうなコトが衝動買いの大きな理由でした。
あとは、長谷川町子さんの名著「サザエさんうちあけ話」が大好きなこともあって。
とーっても薄い本で読み易く、イッキに読んじゃいました。
軽いけどちょっとしみじみ。良い本でした。
平成の俗世の汗臭さをシュッっと忘れさせてくれる。
歳月と家族、そして昭和の東京という風景を気負いなく、美化もせず、ぽんっとささやかに置いてくれたような一冊。
長谷川町子さんのマンガエッセイ「サザエさんうちあけ話」とご一緒に、おすすめです。
(「サザエさん」よりも100%おすすめです!)
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Posted by ブクログ
ネタバレ結局のところ、終戦直後の女所帯の母親が
いかにして娘たちを一端にするための奮闘を描いた実話。
そして三姉妹の末っ子の筆者が
世間の憶測を正す事実がつづられていて
すがすがしく描かれた実話。
お母さんが認知症で入院した老人介護施設は扱いが酷く
感情の激しい母親に鎮静剤を与えていた話や、
著者が夫亡き後、迷いながら娘を育てた苦労、
そしてお母さんが亡くなったあと税務署がやって来て
資産を調べそれが意外と少なかったという事実・・・
そんな、うちあけ話、かる~くされていて
そのかる~さが、
事の重大さがひしひしと伝わって、
こういう本の役割って、読んだ人の気持ちを軽くするんだなと
痛感した本です。