東潮のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「あとがき」にありますが、著者は1973年の志賀島の金印出土推定地の発掘調査、1975年の邪馬台国への道「野生号」の公開実験への参加が魏志東夷伝研究の始まりだとしています。
そして、「魏志東夷人伝」を倭人伝だけでなく『三国志』および『三国志』「東夷伝」のなかでとらえている。
東夷伝には魏の天下観ゆえに国家的政治利害関係がからみ、事実(史実)と虚実が入り混じっているとしている。
また、天下思想にもとづく侵略戦争、征伐の問題も見えてくる。
つまり、東夷伝には、扶余、高句麗、韓、倭などの「東夷」諸種族について書かれているのだ。
ということは、倭のみならず東夷諸国にとって、貴重な文献資料である。
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