東潮のレビュー一覧

  • 邪馬台国の考古学 魏志東夷伝が語る世界

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    「あとがき」にありますが、著者は1973年の志賀島の金印出土推定地の発掘調査、1975年の邪馬台国への道「野生号」の公開実験への参加が魏志東夷伝研究の始まりだとしています。
    そして、「魏志東夷人伝」を倭人伝だけでなく『三国志』および『三国志』「東夷伝」のなかでとらえている。
    東夷伝には魏の天下観ゆえに国家的政治利害関係がからみ、事実(史実)と虚実が入り混じっているとしている。
    また、天下思想にもとづく侵略戦争、征伐の問題も見えてくる。
    つまり、東夷伝には、扶余、高句麗、韓、倭などの「東夷」諸種族について書かれているのだ。
    ということは、倭のみならず東夷諸国にとって、貴重な文献資料である。
    しか

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    2017年05月31日
  • 倭と伽耶 朝鮮海峡の考古学

    Posted by ブクログ

    日本書紀における対外関係記事を起点として、3世紀から6世紀にかけての朝鮮半島諸国と倭国の実像を明らかにしようとする内容。半島側考古資料から見える交流の様相は興味深いが、散漫な論旨や、引用と見解が不分明な文章が目立ち少々読みにくかった。

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    2025年04月09日